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日英両金融監督当局が革新的ビジネスへの支援で合意。参入障壁を緩和し、イノベーション促進で協力


日英両金融監督当局が革新的ビジネスへの支援で合意。参入障壁を緩和し、イノベーション促進で協力

英国の金融行為規制機構(FCA)と日本の金融庁(FSA)は3月9日、革新的なFinTech企業を支援するための協力枠組みに関する書簡を交換したと発表した。

金融庁・英国FCA共同プレスリリースの詳細はこちら

これにより、相手国の市場への進出を希望する両国の革新的企業にとっては、規制の不確実性が減少すると共に、相手市場への参入に要する時間も減少することが期待される。また、両当局が、それぞれの市場における金融サービスのイノベーションに関する情報共有を促進し、新たな市場への参入障壁を緩和することで、両国におけるイノベーションがさらに促進することも期待される。

今回の協力枠組みの中心は、両当局が互いのイノベーション支援機能に、革新的企業を紹介することを可能にする紹介制度。
相手市場に進出したいと考える企業には一定の支援基準(①利用者や産業の利益につながる革新的製品を提供する、②十分な背景調査を行っていることを示す、③真に支援を必要としているなどを含む)を設けて、その基準に沿った企業について、両当局が、
1.個別の革新的企業の支援に特化したチームまたは窓口を設置、
2.関連する当局の管轄における規制枠組み、及びそれがどう自身に適用されるかを革新的企業が理解するための支援、
3.許可申請手続き前における支援、
4.許可申請手続き中における支援、
5.状況に応じて、革新的企業が許可を受けた後1年間における専用窓口や支援
などを提供することになる。

今回の書簡交換について、金融庁の白川俊介審議官(国際担当)は「FCAと本協力枠組みを構築することができたのは、他国とFinTech推進のための協力枠組みを構築した初めてのケース。英国は、66億ポンドの歳入を産み出すFinTech産業を有する世界的なFinTech先進国の一つであり、本書簡交換により金融庁とFCAの関係が更に深まり、両国の市場におけるイノベーションが促進されると信じている」と語った。

一方、FCAのクリストファー・ウーラード戦略競争部門担当理事(Executive Director)は、「我々は、イノベーションの促進にコミットしている。イノベーションが英国において金融サービス利用者の利益につながる可能性があるからだ。本日の金融庁との書簡交換は、興味深い新たな事業や商品を有する企業にとって、日本と英国への参入障壁を緩和する助けとなるだろう」と語った。

こうした規制当局間の協力関係構築は、両国の企業ばかりでなく、両国市場への参入に関心を持つ他の国々のイノベーターたちにとっても、今後のグローバルな展開を後押しするものになるだろう。
(参考)
革新的なFinTech企業を支援するための協力枠組みに関する書簡(英語)(PDF:106KB)
革新的なFinTech企業を支援するための協力枠組みに関する書簡(仮訳:日本語)(PDF:100KB)