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カナダ4月雇用統計を振り返る。3200人の雇用者の増加に留まる


3200人の雇用者の増加に留まる

2017年5月5日(金)の21時30分、カナダ統計局は、2017年4月の雇用統計を発表した。発表によると、4月の雇用者数は3200人の増加に留まった。しかし、失業率は0.2%減少して6.5%だった。失業率のこの数字は、2008年10月以来でもっとも低い数字となった。その要因となったのは、少数の若者たちが職探しを行った結果である。

12カ月前と比べると、今日まで27万6000人以上の雇用者が増加し、失業率も0.6%減少した。さらに、同じ時期の総労働時間は、1.1%増加した。

雇用者数の推移

雇用者数が増加したのは、55歳以上の層で、男性の25歳から54歳の層では減少した。女性では、25歳から54歳まで、15歳から24歳の若者層で若干の変動があった。

雇用者数が増加したのは、ブリティッシュ・コロンビア州とプリンス・エドワード諸島で、他の地域では事実上、変動はなかった。

多くの人が雇用されたのは、教育サービス部門をはじめ、保健医療、社会扶助、交通関係と倉庫。事業所や建築関連、その他の支援サービス、ならびに宿泊施設や食品サービスでは、雇用者は減少した。

公共事業の分野では雇用は増大し、民間企業では減少した。自営業者は多少変動した。

失業率の推移

世代別雇用者数と失業率

55歳以上の雇用者数

4月は2万4000人増加した。ほとんどがフルタイムの仕事だった。その年代層の失業率は0.6%減少して、5.6%だった。前年度比では、55歳以上の人口が他の人口統計グループと比較してもっとも高い雇用率(プラス3.6%またはプラス+13万3000人)を示した。これは、主にベビーブーマー世代がこの年齢層に移行した結果である。

男性の25歳から54歳の層

4月は、雇用者数は2万人減少した。そのほとんどがフルタイムの仕事だった。失業率は0.3%上昇して、6.1%だった。2016年8月以降からの雇用者数は8万1000人の増加に留まった。対前年比の失業率は、0.4%減少した。

女性の25歳から54歳の層

4月の雇用者数は底堅いものだった。失業率は少し変動して5.1%だった。12カ月前と比べると、この世代の雇用者数は7万1000人増加しており(プラス1.2%)、事実上はフルタイムの仕事だった。

15歳から24歳の若者世代の雇用者数

4月は少し変動した。数少ない若者が職探しをしたが、失業率は1.1%減少して、11.7%だった。これは、2008年9月以降、もっとも低い失業率である。対前年比でいえば、この世代の雇用者数は事実上、変化はなかった。

地域別雇用者数と失業率

ブリティッシュ・コロンビア州

4月の雇用者数は1万1000人増加した。失業率は少し変動して5.5%だった。州内の雇用は過去5カ月のうち、4カ月で著しい増加を示している。12カ月前と比べると、ブリティッシュ・コロンビア州の雇用者数は8万人増加(プラス3.4%)しており、ほとんどがフルタイムの仕事だった。

この4月は、プリンス・エドワード諸島で働く人は800人以上にのぼり、失業率はわずかに変動して10.3%だった。プリンス・エドワード島は2016年秋以来比較的堅調な雇用の伸びを示しており、対前年比で雇用者数は2500人増加(プラス3.5%増)している。

オンタリオ州

4月の雇用は安定していた。失業率は0.6%減少して5.8%だった。これは主に若者たちの職探しが減少しているからである。失業率は、2001年1月以降、最も低い数字を記録した。12カ月前と比較すると、オンタリオ州の雇用者数は、8万7000人も増加(プラス1.2%)している。

ケベック州

雇用水準と失業率はほとんど変化はなかった。4月までの12カ月間で、州内の雇用者数は8万8000人増加し(プラス2.1%)、主に2016年の後半に増加した者である。失業率は対前年比で0.8%減少して、6.6%だった。

アルバータ州

雇用者数は、2016年秋からの成長期を経て、4月は堅調に推移した。失業率は3月よりも0.5%減少して7.9%だったが、これは若干名だが、仕事を探す人があったからである。

産業別雇用者数

教育サービス部門

1万9000人増加した。主にオンタリオ州とブリティッシュ・コロンビア州で顕著な増加を示した。これは3月に、似たような雇用者数の減少があったが、これで相殺した。 12カ月前と比較すると、カナダ全土で教育サービス部門で働いている人は3万人も増加している(プラス2.4%)。

ヘルスケア部門と社会扶助部門

1万2000人増加した。これはブリティッシュ・コロンビア州で顕著な増加傾向が見られたからだ。対前年度比では、この業界全体の雇用者数は3万1000人増加している(プラス1.3%)。

輸送部門と倉庫部門

8800人の雇用者増を見た。この増加が顕著に見られたのは主にオンタリオ州だった。 4月までの12カ月間で、全国レベルでこの業界で働く人数は2万4000人増加した(プラス2.6%)。

事業所やビルディング関連、その他のサポートサービス部門

上述各部門とは対照的に1万9000人減少した。減少したのは、主にケベック州とブリティッシュ・コロンビア州だった。全国的に見ると、対前年比ではこの業界の雇用者数は事実上、ほぼ変わらなかった。事業所やビルディングおよびその他のサポートサービス部門の範囲は幅広く、たとえば、ビルへの管理サービスまたはクリーニングサービス、雇用サービスなどが含まれる。

宿泊施設部門と食品サービス部門

4月は1万2000人減少した。これは、主にオンタリオ州とケベック州で減少が顕著だった。カナダ全体で見ると、この業界の雇用者数は、2016年4月よりわずかに低かった。

公共部門の雇用者数は、3万5000人増加した。主にヘルスケアと社会扶助と教育サービス部門で増加した。同時に、民間部門の従業員数は5万1000人減少。ただ、対前年比では、民間部門の雇用者数は、15万2000人増加し(プラス1.3%)、公共部門の雇用者数は9万2000人増加している(プラス2.6%)。

自営業者の数は、2017年4月も、2016年4月と比較してもほとんど変わらなかった。

出典:カナダ統計局「Labor Force Survey, April 2017」

<辻 秀雄>

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