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【セントラル短資FX株式会社】「安心」と「信頼」をベースに「健全な投資」としてのFXサービスを提供。お客さまとの双方向のコミュニケーションを重視しリスクを含めた正確でわかりやすい情報を発信


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セントラル短資FX株式会社【関東財務局長 (金商) 第278号】
代表取締役社長 松田邦夫(写真)
営業企画部長 伊藤雅博

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2017年には創業15年を迎える

――まず、御社の経営理念についてお伺いします。

松田 当社は2017年に創業15年を迎えます。親会社が金融界で老舗のセントラル短資ということもあり、「安心」「信頼」をベースに、「健全な投資」手段としてのFXサービスを提供することが一番大事だと考えています。また、日本格付研究所により、FX専業会社では唯一、10年連続で長期信用格付最高位(BBB/安定的)の評価を得ています。

「安心」と「信頼」は、お客さまに対してはもちろんですが、業界内やマスコなどから意見を求められることも多いことからすると、ややおこがましいですが、中立的で見識があり、安心して話を聞ける、意見を求めるのにふさわしい会社との印象を持っていただいているのかな、と思います。

「健全な投資」について補足しますと、外貨での投資をお考えの個人のお客さまに、「しっかりした業者が提供する商品性に優れた投資手段」として認知いただくことが大切だということです。

FXの魅力を伝える努力を
地道に継続

――FXはまだ、ともすれば危ないとか、怖いとか、ギャンブルだという風評もありますが、それらを払拭するためには何をされていますでしょうか?

松田 その点については、当局、金融先物取引業協会、それに各業者の努力によってさまざまな取引ルールや自主規制が整い、取引の透明性の向上やリスクに対する注意喚起などが進められてきました。また、取引手法や技術の進歩でリスク管理もしやすくなってきています。

私自身、メディアの取材などにできるだけ応じて露出を増やし、FXの金融商品としての優秀さを伝える努力を続けています。

金融のプロ集団としての
自負とメリット

――御社の企業文化はどんなものですか?

松田 当社の特徴は、まずセントラル短資グループが約9割の株式を持っているというユニークな株主構造です。それとも関係して、私自身日本銀行の出身であるほか、社員にはメガバンク、外資系金融機関、短資会社出身などの金融の専門家が集まっています。金融市場に精通した豊富な人材が揃っているところが、当社の強みだと思います。

――金融のプロ集団といってもいいということですね?

松田 それは当社が誇れるところだと思います。FX業者はお客さまから受けた取引のフローをインターバンクでカバーする取引を行うわけですが、カバー先の銀行として国内外の有力な銀行やメガバンクなどを20社以上抱えています。そうした金融機関が当社と継続的にお付き合いくださっているということは、専門性を含めた当社のステータスを認めていただいている証拠ではないかと思います。

多くのカバー先があれば、より競争力のあるレート(プライス)をお客さまに提示することができるようになりますので、実際の取引にもメリットがあります。

熾烈なスプレッド競争からは
一定の距離

――プライスについて言えば、最近はちょっと下火になってきましたが、大手各社がこぞって、スプレッド競争に明け暮れた時期がありました。「米ドル/円」で0.3銭という非常に狭いスプレッドを提供しているFX会社も数社ありますが、御社はスプレッド競争についてはどういった考え方をしておられますか?

松田 スプレッドのあり方については、各社でさまざまな考え方があると思います。われわれも社内でも随分議論しましたが、最終的に、「安定的にお客さまに価格提示ができ、業者としても継続的に高品質のサービスをご提供できる水準」として、現在のスプレッド(「米ドル/円」で1.0銭)が適当と考え、このスプレッドを維持しています。もちろん、他社のスプレッドについて、行き過ぎといったことを申し上げる立場にはありません。

ただ、熾烈なスプレッド競争の中に、われわれが入り込んでいくのは適切ではないと考え、一定の距離を置いてきたのは事実です。

相対的に年齢層の高い
お客さまが多い

――御社は親会社が短資会社ということで、金融界においては信頼と信用があると思っていますが、それがお客さまの口座開設などに結びついているのでしょうか?

松田 親会社のネームや当社の信用がどこまで口座開設や取引増加に繋がっているかの判断は正直難しいです。取引高についてはともかく、預かり資産額ではFX業界でも上位の一角を占め続けていることから、当社のお客さまは、スワップポイントに着目しながら中長期の取引を行ううえで、当社のことを長く付き合っていける会社だと認識していただいているとの印象を抱いています。

お客さまの年齢層について厳密に比較できる統計はありませんが、当社でお取引いただいているお客さまの年齢層は他社平均より少し高いようです。現役時代、製造業の経理、商社での貿易、海外駐在・留学などさまざまな経歴をお持ちのお客さまが、いろいろなFX会社を比較、吟味したうえで当社を選んでいただいているのであれば嬉しいことです。ただし、当社でも他社と同様、もっとも多いお客さまの年齢層は30代、次いで40代で、もちろんそうしたお客さまにも魅力を感じていただけるサービスを提供しています。

取引手数料無料は
おかしいとはいえない

――ところで、常々思っていることなのですが、ほとんどのFX会社が取引手数料を無料にしています。これは収益面を考えると納得がいかない部分があるのですが、みなさん、どうして手数料を無料にしておられるのでしょうか?

松田 市場が拡大してFXの取引量が大幅に増えるにつれ、業者が自社内でマッチング(顧客の売りと買いを付け合わせる)することによって収益を上げられる機会が増えた点が挙げられると思います。そうすると、手数料無料化に加えてスプレッドをさらに狭くしても、それによって量が確保できるなら収益面で必ずしも痛手にはならない、ということがこれまでは言えたのではないかと思います。

伊藤 業者はできるだけ近いタイミングで売りと買いの注文が欲しいと考えようになるので、スプレッドを縮めて多くのお客さまからの取引を得ようというインセンティブが働きます。投資家サイドは少しの値動きでも儲かる機会が増えることから非常に短い時間での取引が増え、ニュースや経済指標など、いわゆるファンダメンタルズを材料とする取引が全般に難しくなっているということが言えます。

松田 取引手数料がなくなり、スプレッドも狭くなって収益性が低下した部分は、市場の厚い流動性が確保されている限りは量でカバーできてきた面がある、という意味では、取引手数料無料化が必ずしもおかしいというわけではないと思います。

お客さまのニーズを探り
「3本の矢」に至る

――御社のFXサービスには、「FXダイレクトプラス」、「ウルトラFX」、「セントラルミラートレーダー」がありますが、それらの特徴や強みについてお伺いしたいのですが?

松田 当社では、この3つの商品を「3本の矢」と呼んでいます。メインの裁量取引の「FXダイレクトプラス」に加えて、市場直結型の「ウルトラFX」、高性能の自動売買ツールである「セントラルミラートレーダー」と、お客さまの投資目的や投資スタイルに応じた商品を揃えているのが、当社のユニークなところです。

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「短資」の名前や伝統に胡座(あぐら)をかかず、「今、お客さまが一番求めているもの、新たに注目されているものは何か」を常に考えながら開発してきた結果が、「3本の矢」につながっていると思います。

近年取引の中でデイトレーダーやスキャルパーと呼ばれる方々の占める割合が増えていて、他社でもそうした傾向があると思います。こうした取引が「投資」かどうか微妙な部分はありますが、当社は単純に「投機」とのレッテルを貼ってしまうことなく、「中長期の取引に切り替わる可能性は常にあり、既存のお客さまの中にあった投資ニーズのひとつだとの判断のもとに、短期売買に適した市場直結型の「ウルトラFX」を始めました。

自動売買の「セントラルミラートレーダー」では、当初システムの提供を受けているイスラエルのトレーデンシー社と長い議論を重ねたうえで、優れたストラテジをたくさん搭載しています。現在は、トレーデンシー社以外からもストラテジの提供を受けています。

――たとえば、どこですか?

松田 ゴゴジャン社からもストラテジの提供を受けていますし、新たにヘッジファンドが使っているストラテジなども導入しています。

――「3本の矢」のサービスを利用しておられるお客さまの割合はいかがでしょうか?

松田 取引高で言いますと、「FXダイレクトプラス」が7割程度です。「ウルトラFX」が2,3割、「セントラルミラートレーダー」が数パーセントです。

お客さまの声は
1週間以内に検討・判断

松田 お客さまのニーズを汲み上げるうえで、直接お寄せ頂く声はとても貴重なものだと思っています。当社のカスタマーデスクで承ったご意見・ご要望は1週間以内に必ず私に伝えてもらって議論する仕組みになっています。

――社長のもとに?

松田 私も参加する毎週定例会議で、過去1週間に寄せられたお客さまの声はすべて、集約されます。「このツールの使い勝手が悪い」、「今後、この通貨ペアを取り扱ってほしい」、「こういった注文機能があると使いやすい」など、さまざまなご意見が寄せられます。会議では、新しい機能の要望に関して、「これまでどの程度、そうした声が寄せられているのか?」、「今のところは少数です」とか、「いや、実は結構あるんです」といった形で現実の状況を整理して、「この機能を導入するにはどのくらいの時間と費用がかかるのか?」といった次のプロセスに速やかに繋げていきます。もちろん、すぐに対応できるものもあれば、時間や費用をかけてでも取り組まなければならないものもあります。

このようにニーズを前広に把握して、スピーディーな判断に繋げていった結果が、「3本の矢」のラインナップにもつながっていると思っています。

――情報発信の面でも社長は随分気を配っておられるとか?

たとえば、ウェブサイトやメールで、どういう表現をしたら忙しいお客さまにもすぐに理解していただけるか、お客さまにレターをお出しするときには、こういう書き方でないとお客さまの心に響かないのではないか、といったことも、私がうるさく指導しているので、職員には煙たがられていることと思います(笑)。ウェブマスターやコピーライターの仕事を社長が一部横どりしているようなものですね。

ディーラーの仕事の中心はシステムの監視
カバー取引ではリスクを強く意識

――カバー取引に際して、ディーラーが間に入って調整をするといったことはありますか?

松田 基本的にお客さまとの取引は、そのまま市場でカバーするのが原則です。ディーリング・デスクには24時間ディーラーが詰めていますが、彼ら・彼女らがディーリングを行うのは例外的な場合に限られます。当社は、複数のカバー先が提示するそのときどきのベスト・プライスを見つけてカバーするシステムを導入していますので、そのシステムが運行している中で異常が起きていないかを監視するのが、ディーラーの仕事の中心になっています。

お客さまと売買をしたあと業者がポジションを抱えていると、その間に相場が変動する大きな損失を被るリスクは常にあります。このところ市場で急に取引の流動性が薄くなり、カバー先が提示する価格が大きく飛んでしまうという傾向が強まっていますので、そうしたリスクには一層注意を払っています。

――最近、カバー先からあまりいいプライスが出てこない、という話をよく聞くのですが、それは事実ですか?

松田 事実です。昨年のスイスフランショックや上海株式の暴落、今年の6月のイギリスのEU離脱を巡る国民投票など、カバー先の行動をリスク回避的にさせるようなイベントが相次ぎました。金融機関に対する一連のグローバルな規制強化や収益向上の要請も、個々の銀行ディーラーの行動を保守的にしているように思われます。

伊藤 為替のマーケットが成熟・発展して電子取引技術の応用が進むと、それまで実需も含めて純粋な外貨投資が中心だったのが、スプレッドをより狭くして取引を誘おうとするような行動が増えています。インターバンクのディーラー個人ではリスクを取れなくなった結果、行動が保守的になっていると思います。

――それに対して、御社としてはどういった対応をされているのですか?

松田 基本的には、これまでの取引実績や当社の取り組みスタンスを個々のカバー先にご理解いただきながら、粘り強く条件改善のための交渉を続けています。

「Uチャート」は「ウルトラFX」専用の
優れたツール

――注目の取引サポートツールとして「Progressive Chart」と「Uチャート」があるようですが、特徴と強みは何でしょうか?

松田 この2つのツールには、見やすさ、取引のしやすさ、注文の出しやすさ、操作のしやすさ、情報量に関して、それぞれ画期的な部分があります。

まず「Uチャート」は、「ウルトラFX」専用のチャートですが、これは市場のレートの動きがそのまま時々刻々とバンドのかたちで表示され、変化していきます。

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インターバンクで提示されている価格の幅やマイナススプレッドの発生状況のほか、他のお客さまも含めた売買のポイントもリアルタイムで表示されます。まさに、自分がマーケットの真っ只中にいるような臨場感を味わえます。

また、便利な注文機能も備えていて、豊富なマーケットの情報も簡単に見られるようになっているので、情報を見ながら、マーケットの中にいる気分で売買のタイミングを逃さず注文ができます。「見て、感じて、発注する」までがひとつの画面で完結します。

――では、お客さまは「Uチャート」を見て、注文をされているということですか?

松田 そうです。お客さま全体の3~4割のお客さまが「Uチャート」を利用されているのではないでしょうか。

伊藤 「FXダイレクトプラス」で取引をしている人が「Uチャート」をご覧になっているケースもあります。

――Progressive Chartはどうですか?

松田 「Progressive Chart」は「FXダイレクトプラス」で取引をされているお客さまに積極的にご利用いただいています。発注機能とチャート、建玉照会や口座情報など、取引に必要な機能を一つに集約したオールインワン型取引ツールです。

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多様な投資情報を
投資家に提供

――投資家に対する情報サービスは、「FXライブ!」をはじめ、「マーケットビュー」、「シストレ広場」、「みらいチャート」、「クラブオフ」など、ずいぶんいろいろありますね?

松田 お客さまになるべく損失を抑えて納得がいく取引をしていただくためには、お客さまご自身が正しい判断ができるよう、いかに意味のある情報を提供していくがが重要です。当社を「安心できる」、「信頼できる」と思っていただけるための条件には、「投資にとってネガティブな情報であっても、重要な情報は速やかにをきちんと伝えてくれているね」と感じていただくことも含まれます。

――具体的にはどのような情報が人気がありますか?

「FXライブ!」のコーナーでは、「マーケットニュース」として毎日、200~300本の経済ニュースなどを提供しています。お客さまが見たいカテゴリーを選別することもできます。

同じコーナーの「モーニングマーケットフラッシュ」では、毎朝8時台から、グローバルインフォ社代表の和田仁志氏に、約10分程度前日の為替相場の振り返りと当日の予想を語っていただいていますが、熱烈なファンがたくさんいらっしゃいます。

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レポート形式の「マーケットビュー」には、日替わりで、外部のプロに記事を書いていただいています。月曜日は野村雅道さん、火曜日は和田仁志さん、水曜日は山中康司さん、木曜日は津田穣さん、金曜日は松崎美子さんが担当しています。津田さんはオーストラリアのシドニー、松崎さんはイギリスのロンドン在住で、現地からいつもビビッドなレポートを送って下さいます。

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「FXライブ!」がマックス1日単位の情報であるのに対し、「マーケットビュー」はもう少し長い視野からじっくり読んでいただける情報ということで差別化を図っています。

「シストレ広場」は、システムトレードに特化しています。メインはセントラルミラートレーダーで、コラムを山中康司さんや本郷喜千さん、そして当社の社員が担当しています。12月2日までミラートレーダーで行っているトレードバトルのキャンペーンにはハイリスク・ハイリターンの「信長」やじっくり売買型の「家康」、バランス戦略型の「秀吉」も一投資家として参戦していて、各武将の成績もここに掲載しています。武将たちのストラテジを参考にして取引することもできます。

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「みらいチャート」は、ユニークなサポートツールです。現在のチャートの形が過去のどの時点のチャートの姿と似ているかや、この先のチャートの形の予想を教えてくれるなど、根強い人気を誇っています。

「クラブオフ」は、同業他社にはないサービスです。クラブに入っていただいた方には、グルメや宿泊ホテルの割引サービスがあります。当社に口座を開設していただければ、このサービスを利用できます。「FX会社にしてはなかなか面白いね」と、私どもを身近に感じていただくのに役立っていると思います。

リスク感覚を向上させる情報が
投資家保護につながる

――投資家保護について、今や信託保全は当たり前ですが、そのほかに投資家を保護する対策は何かをやっておられますか?

松田 制度としてできる投資家保護については整備もされてきていますし、当社もしっかり対応しています。それ以外で投資家保護のために必要なことは、何と言ってもお客さま自身にリスクを正しく知っていただくことです。

FX取引全般に関わるリスクについては、ウェブサイト上に、取引にはどのようなリスクがあり、リスクが顕現したときには当社としてこういう対応をするということを、きちんと開示しています。

もうひとつは、取引全般に関わるリスクだけでなく、先行き大きなイベントがありそうなときに、こんなリスクがあるということを事前の適切なタイミングにお伝えし、注意喚起することが、投資家保護に繋がります。

トルコのクーデターのように予測のつかなかったイベントもある一方、イギリスの国民投票やアメリカの大統領選挙前にはしっかり注意喚起をしました。また、昨年1月のスイスフランショックの時には、前年の11月ぐらいの段階から、スイスフラン相場の変動に注意してくださいとの注意喚起を行っていました。

やや手前味噌になりますが、スイスフランショックが起きた週末に、スイス中銀の総裁による貴重なインタビュー記事が現地のチューリヒの新聞にだけ掲載されたことにたまたま気付き、元中央銀行マンとして強い共感を覚えたこともあって、記事を要約して当社のウェブサイトでご紹介したところ、「さすがセントラルさん。他社にまねのできないことをおやりですね」とお褒めの言葉をいただいきました。

遊び心を取り入れた
キャンペーンも

――キャンペーンはどんなものを実施されていますか?

松田 さまざまなお客さまにご参加いただけ、かつ話題性のあるキャンペーンを相次いで企画しています。
「ご縁があるよ! プログラム」「FXダイレクトプラス」の取引が対象で、「1縁」単位でのプレゼントをお金の円にかけて、一定額を取り引きしていただくと、「ご縁」が貯まっていくものです。取引数量に応じて「大吉・中吉・小吉)というランク)に応じた「ご縁」を獲得できます。このキャンペーンはご好評につき、2016年10月より恒久化してご提供しています。

「秋!読書より~、普通に~、FXがすっき~~♪♪キャンペーン」は、お笑い芸人のセリフを思わせるキャッチフレーズを取り入れたキャンペーンです。

――かなり、遊び心がありますね?

松田 堅いと思われている会社ですが、遊び心も十分持ち合わせていると思っていただければいいなと思います。

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ビッグイベント時は
ライブセミナーを実施

――セミナーにも注力されているようですが?

松田 オンラインセミナーに力を入れていて、恵比寿のスタジオなどから積極的に配信しています。講師には、人気の高い和田仁志さんや西原宏一さん、バカラ村さんなどをお迎えしています。最近では、前日本銀行政策委員会審議委員の白井さゆりさんが『長期金融緩和からの脱却』という著書を出されたのを機に、ご登場いただきました。

大きなイベント前に行ったスペシャル・ライブセミナーも大好評でした。今年6月のイギリスの国民投票の時には、ロンドン在住の松崎美子さんの自宅にカメラを持ち込み、各州の投票結果が発表される都度、リアルタイムで解説していただきました。

11月のアメリカ大統領選挙の時は、ニューヨーク、シカゴ、東京の3都市を結んだ大がかりなセミナーを開催しました。

最重要視するお客さまとの
双方向のコミュニケーション

――カスタマーサービスについてのお考えは?

松田 カスタマーデスクは単なるコールセンターでは決してなく、お客さまの心に寄り添ってきちんとお客さまの声、場合によってはお悩みを吸い上げる場としてとても重視していて、ベテラン社員を何人も配置しています。

日銀在職時代も金融政策に対するご意見を国民から直接聞く仕事に長く携わっていましたので、民間に移ってからもそうした声の大切さはよくわかっているつもりです。こうした努力があって初めて、お客さまとの双方向のコミュニケーションが成り立つと思います。

統計がないのではっきりしたことは言えませんが、当社に対するクレームの数は業界内ではずいぶん少ない方ではないかな、という印象をもつことがあるのも、そうした対応が実を結んでいるのかもしれません。

――カスタマーサービスは24時間対応ですか?

松田 そうした会社もありますが、当社は現在、朝8時から夜7時までです。

バイナリーオプションを
扱う動機は今はない

――御社ではバイナリーオプションは提供しておられませんが、その訳は?

松田 これは、私どもなりに議論も検討もしましたが、お客さまからバイナリーオプションに対する強いニーズを感じることはあまりありませんでした。先にスタートされた他社の状況をみても、当社の営業の柱としてぜひ必要と考えるまでには至っていないということです。

仮想通貨への取り組みは
今後の発展次第

――仮想通貨についてはいかがでしょうか?

松田 仮想通貨については注目しています。金融当局や大手金融機関などが、いろいろな形で仮想通貨の取引の拡大性を認知し、ビジネスに導入しようとしているのは動かしがたい事実です。私は今後の発展の中で、「FXのビジネスに応用できるチャンスあり」と思えば、仮想通貨をビジネスとして取り組んでいくことも十分考えられると思います。

現在の仮想通貨は、短期間に終了する決済面での利用に関しては、手数料が圧倒的に安いというメリットがあります。一方で、FXの本質は決済より投資にある以上、相場が多くの通貨以上に大きく動く仮想通貨を商品やサービスにどこまで取り込めるかは未知数です。

ただ、「通貨を発行する組織(日銀)」に30年以上いた者として、今後の仮想通貨の動向からは目を離せないと考えています。

FXはモバイル社会に
非常に適合した商品

――今後のFX業界やFX市場についてはどんな展望をお持ちでしょうか?

松田 「貯蓄から投資へ」という大きな流れを推進したいとの考えは、政治の世界にも、金融当局にも、金融界にも共通してあります。その投資対象のひとつとして、FXは市場整備と技術進歩の結果、非常に魅力的な商品に育ちました。24時間、どこでも小額から取引ができますし、モバイル技術の進歩につれて、操作も情報分析もますます容易になっていますので、まだまだ拡大していく余地はあると思います。

――それは、どの業者についてもいえますか?

松田 競争が激しく、お客さまの選別の目も厳しくなっているなかでは、信用があって、ガバナンスも財務基盤もしっかりしている会社が選ばれるようになると思います。スプレッドだけでなく、総合力でお客さまに質の高いサービスを提供できる力が、今後、より問われてくると思います。

――FX業界は今後、どうなるとお考えですか? かつては200を超えるFX業者がいたのが、今では50数社になっています。

松田 昔から新規参入のハードルは高くない業界と言われてきましたし、今後も新規参入の可能性はあると思います。ただ、厳しい競争の中で選別が厳しくなる環境のもとでは、業者のさらなる淘汰が起こる可能性も十分あり、業者の数がさらにある程度減ることになっても驚きません。最後まで選ばれ続ける顔ぶれの1社で有り続けるため、これからも切磋琢磨していきたいと思います。

自分自身の心と資金に余裕を持って取引を

――これからFXを始めたいと思っている方に対して、御社としてのアドバイスをいただきたいのですが?

松田 外貨預金と対比した場合のコスト、機動性、通貨のバラエティなどの優位性を正しくご認識いただくと、「FX取引を始めてみようか」という気になっていただけると思います。もうひとつのメリットは、モバイル化がますます進むなかで、FXはモバイル時代に最も適した商品のひとつではないかと思われる点です。こうしたメリットと取引に伴うリスク管理への理解を予め深めていただくことが重要です。

次に、自分の投資スタイルを見つけることです。スワップポイントと長期的な値上がりを重視して長い目でFXに取り組んでいくのか、比較的短期の売買差益を狙うのか、自分の生活パターンや性格に合ったスタイルを見つけていただき、「3本の矢」や多彩な通貨ペアから選んでいただきたいと思います。お忙しい方には、自動売買を望まれる方もおられると思います。

最後に、自分の心と資金にも余裕を持って取り組んでいただくことです。損が出たら頭に血が上ってしまって、すぐに大きなロットの取引で取り戻そうとするのは、ビギナーの方にはありがちです。相場にはプロですら予想外の動きがありますから、最初は資金に余裕を持って、レバレッジをあまり高くせず、心の面でも一喜一憂しない姿勢で取引していただくことが、長くFXと付き合っていけるコツではないかと思います。

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