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【あい証券株式会社】顧客との信頼関係を大切に。独自の道を歩む証券会社。電話取引を最重要視!FXファンドも資産形成に一役


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あい証券株式会社【関東財務局長(金商)第236号】
代表取締役社長 加藤丈典

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他のFX会社とは一線を画す

――まず、御社の特徴や強みについてお伺いいたします。

加藤 他のFX会社のほとんどはオンライン取引が主体で、取引条件の競争と、ウエブサイトの情報の更新などによってお客さまを増やしてきたと思います。しかし、私どもはオンライントレードを一応はやっておりますが、取引条件は他のFX会社とまったく勝負にならないぐらい厳しいので、たとえば、ボーナスが出たので、その内の10万円だけを使ってFXトレードをやってみたいという方には、入れない感じのサービスになっています。

――最低取引単位が10万通貨ですね。

加藤 そうです。パチンコや競馬をやるような気軽な感覚で為替のトレードに入ってこられて、損をしたらさっと退場されるような方は、当社の顧客の対象とはしておりません。

――そうしますと、御社の顧客はどういった層になりますか?

加藤 ある程度、貯蓄もあって、かなりの資産を持っておられる方が多いですね。

――年収何千万とか、顧客の基準はあるのですか?

加藤 取引開始基準を定めておりまして、ある程度、資産を持っていないと口座開設ができないようにはなっています。ただ、はっきりした目安はつけておりません。結果的に10万ドル通貨を取引するものですから、今の証拠金でいけば、最低でも50万円は必要となってきます。お客さまにはある程度、余裕を持ってトレードをやっていただきたいと思っています。

営業権譲渡で顧客を拡大

――御社としてはどうやって集客をされているのですか?

加藤 今から8年前位だと思うのですが、外為関係の経営環境が厳しくなった時期がありました。その時に、外為から撤退する企業のFX事業を営業権譲渡というかたちで買収して、顧客を増やしていった経緯があります。

――それ以降の集客は?

加藤 週に1回の割合で、小規模な会場セミナーを行ったり、ラジオNIKKEIで毎週月曜日の13時から13時15分過ぎまで「あい・LOVE・マーケット」という番組を持っています。その番組では、日本株や米国株、為替の話をするのですが、それを聞かれた方が当社に問い合わせをしてくるというかたちですかね。

CFDの取扱銘柄は約20種類

――ところで、御社の商品構成はFXとCFD、ファンドですが、売り上げ面からいくとどういう構成ですか?

加藤 やはり、FXが一番大きいですね。その次が収益的に言えばファンド事業です。それから商品CFDです。証券CFDも扱っていますが、証券CFDは一般論から言っても、たとえば、日経225をやる場合でも、取引所取引へ向かわれる方が多いです。

私どもでは、証券CFDで、NYダウ工業株30や米国SPX500等いろいろやっていますが、どうしても伝統的な株式の好きな方は現物株を志向されています。ですから、デリバティブに向かうのは、ある程度、マーケットを勉強された、年齢層の比較的若い方が多いですね。

私が思うには、取引所取引の商品CFDと店頭商品CFDでは、お客さまの層が違うのかなということと、商品CFD自体がマーケットで多少広がってきてはいますが、まだ広く認知されていないように感じています。

――ただ、昔からCFD取引はありますし、銘柄数が非常に多いですからね。

加藤 そうですね。CFDをやっている会社のなかでは、銘柄数が100とか200銘柄を扱っているところもあります。当社は銘柄を絞っていますので、それほど多くはありません。

――CFDは何銘柄ぐらい取り扱っておられますか?

加藤 証券CFDと商品CFDをあわせると、20銘柄ぐらいです。商品CFDでは、原油や金、銅、小麦、大豆、トウモロコシなどを扱っています。

電話取引が98%から99%

――FXの話に戻りますが、御社では電話取引が主体だと伺っていますが……。

加藤 お客さまには当社のオンライン取引にもきていただきたいのですが、他の専業のオンライン取引のFX会社とのサービス内容の違いはまったくありません。ただ、当社の取引条件のハードルが高いということです。これに別なかたちの電話のサービス――コストが安く、相談したい時や情報が必要な時に、直ちにコールセンターなどで、情報の分析などを聞ける――ことをやれば、少しは違うのかも知れませんが、オンライン取引のお客さまの場合は、少額の取引をどんどんやって資金を増やしていこうという方が多いと思いますので、あとはFX取引を昔からやっていて、かなりの知識や経験のある方がコストの安いところで取引をしようということだと思います。

――じゃあ、オンライン取引が少なくて、電話取引が多いわけですか?

加藤 電話取引が圧倒的に多く、収益の約95%が電話取引によるものです。

――電話取引というと、どういうかたちで行われるのですか?

加藤 お客さま個人個人には顧客担当者がそれぞれついています。お客さまの口座の状況などはパソコンで見ることができますので、お客さまから電話があった場合には、それを見ながらお客さまと、相場の状況がどうなってるかなど、いろいろお話をするわけです。そういったやりとりをしながら、最終的にはお客さまが売買判断をされるわけです。

担当者が顧客に代わって発注や決済を行う

――たとえば、お客さまが『「米ドル/円」を10万通貨、ロングで』と注文を出したとします。そうすると担当者は?

加藤 担当者がまず、「今これぐらいですよ、どうですか?」と価格を提示して、お客さまが「じゃあ、それで買ってください」 と言われたら、実はネット上にトレーディングシステムが搭載されているので、そのトレーディングシステム上にある買いボタンを押して、注文の取引が完了します。

――顧客担当者の方がボタンを押す、というわけですか?

加藤 そうです。

――決済の場合はどうするんですか?

加藤 決済の場合も電話で申込を受けます。「今のポジションを決済したい」と言われたら、「今、これぐらいの価格です」と価格を提示して、お客さまが「じゃあ、それで決済をお願いします」と言われたら、その提示した価格で顧客担当者が決済をします。お客さまと担当者は、市場が閑散な時にも電話でいろいろ話をして、ふだんからコミュニケーションを取るようにはしています。

――そうすると、顧客担当者はお客さまの資金管理などもやっているわけですね?

加藤 そうです。お客さまのポジションの状況なども見ていますから、お客さまの状況が頭に入っております。そのため、こちらからお客さまに相場の状況を伝えたりもします。

ひとりの担当者が70人から80人を担当

――ひとりの顧客担当者がかなりのお客さまを担当しているということですか?

加藤 多い人で、70人から80人を受け持っています。ただ、全部が全部、アクティブなアカウントではありません。なかには、多少ポジションが滞っているお客さまもいます。

――お客さまから電話が集中することはありませんか?

加藤 お客さまが取引だけやりたい場合は、他の担当者が電話を受けられる状態でしたら、他の担当者が電話を受けて、お客さまが取引したいとおっしゃれば、実行はできます。そのお客さまの担当でなくても、口座は他の担当者でも見ることができますから、注文を受けて発注や決済はできます。ただ、ある程度の期間、電話で話して、コミュニケーションを取っていますと、人間的な繋がりができてきます。担当者がいなかったら、「ちょっと待ってみます」という話もけっこうあります。

――毎月、第一金曜日の米雇用統計の時間帯などは、電話が混んだりしませんでしょうか?

加藤 電話が集中する時もあります。ただ、トランプがアメリカの大統領に就任してから以降の相場はけっこう難しかったので、お客さまのなかでも判断が難しかったことだと思いますが、市場関係者の皆さんは米ドルが売られると思っていたのが、思いのほか米ドルが強くて、いったんはちょっと売られましたが、その後、米ドル買いになってしまいました。このように、市場のプロでも相場の見通しを見誤るような状況下では、お客さまはもう少し長い話で、いろいろなことを話したりということはあると思います。Brexitの時も、だいたい全員残って見ていました。Brexitの時は、投票結果がネット上で随時公開されていましたので、それでマーケットが多少動いていましたので、そういう話もお客さまにさせていただきました。

カバー先はCCIB、システム費用は無料

――カバー先はどちらになりますか?

加藤 FXについては、マレーシアの金融庁に登録しているシティ・クレジット・キャピタル(ラブアン)リミテッドとなり、CFDについては同じくマレーシアの金融庁に登録しているシティ・クレジット・インベストメント・バンク・リミテッド(CCIB)と英国の金融庁に登録しているシティ・クレジット・キャピタル・UK・リミテッドです。CCIBをカウンターパーティ先にしているところは日本ではありません。

――何か繋がりがあるのですか?

加藤 私どもオーナーが昔から知っている方が、CCIBグループのオーナーに就いている関係ですね。もうひとつは、基本的にはホワイトラベルのようなかたちでシステムをすべて提供してもらっています。他の外為のオンライン会社ですと、年間、数億単位でシステムの費用がかかっていると思いますが、私どもは基本的に費用は無料です。

――システムの費用はゼロですか?

加藤 ただ、カウンターパーティはひとつに限定されています。何か取引がこちらでできれば、そちらの玉に反映するので、先方としては収益機会が生まれるということだと思います。

――わかりました。取扱い通貨ペア数はいくつですか?

加藤 16通貨ペアです。

――最低取引単位が10万通貨ですよね。

加藤 そうです。

――スプレッドはどのぐらいですか?

加藤 「米ドル/円」や「ユーロ/米ドル」で7pips、「ユーロ/円」で8pips、「ポンド/円」で11pipsですから、相当広いです。そのうえに、取引手数料もかかります。ですから、若い方で、自分でどんどん取引をやりたいという方はまずこないですね。ある程度お金を持っている方か、専門の職業の方が当社の顧客になっておられます。

――専門の職業といいますと?

加藤 たとえば、お医者さんとか公認会計士さん、それから、自営業の方ですね。今は、スマートフォンがあれば、どこにいても電話で取引ができますから、便利になりました。

――お客さまは電話だけしかできないんですか?

加藤 お客さまは電話だけですね。パソコンで注文は出せません。ただ、自分の口座状況はパソコンで確認はできますが、取引はできません。

iTRADINGシステム

――御社の取引システムでiTRADINGがありますが、お客さまはそれをダウンロードされて……。

加藤 そうですね。ご自分で取引システムをダウンロードされて、オンライン取引をされている場合は、そのシステムを使って、自分で取引をされています。それ以外の電話取引のお客さまは、自分の口座状況を見るためにその取引システムを使うというかたちですね。取引自体はそこではできません。あとは、チャートを見て相場の動きを確認するとかですね。

――電話取引のお客さまは自分では取引はできない、ということですね。

加藤 そうです。

――オンライン取引のお客さまは、iTRADINGシステムを使って取引はできるということですね。

加藤 それは他のオンライン会社と同じです。

――そうすると、電話取引のお客さまと、オンライン取引のお客さまはどうやって区別をされているわけですか? 口座が違うのですか?

加藤 口座はもちろん違いです。私どものほうでは、このお客さまはオンライン取引の方、こちらは電話取引の方と、マークがついていますので区別はできますが、オンライン取引の方が電話をしてくることはまずありません。電話がかかってくるのは、98%から99%は電話取引のお客さまです。取引システムが動かないとか、取引システムをダウンロードしたけどもうひとつよくわからないといった場合には、電話で受けて、サポートをします。

お客さまとの信頼関係を大切に

――こんなことを尋ねるのは失礼かも知れませんが、他のFX会社と比較して、取引通貨単位も高くて、取引手数料も徴収される、という他とは違うサービスの形態を提供されるのは、意図的な何かがあるのでしょうか?

加藤 意図的といえば意図的なんですが、基本的には、あまり大きなマーケットは相手にしないで、自分たちが着眼している、ある程度効率がいい部分、どちらかといえばニッチで、量的な規模を求めている大手会社とは違う方向でビジネスを展開していこうという考え方をしています。取引手数料もなく、スプレッドも下3桁までのタイトな数字を提示しているところでは、量を拡大していかないとビジネスにはならないということがあると思いますが、私どもはそうではなくて、もう少し、一人ひとりの一取引の収益効率がよく、しかもあまり費用がかからないということがあります。

――費用がかからないとか?

加藤 他に発注するにせよ、自分でシステムを構築すると、そのシステムを支えるためにメンテナンスとかいろいろ費用がかかりますから、全体的な費用はかなりかかっているはずです。私は以前、ある外為会社の収益の実績を見させてもらったことがありますが、かなりシステムの費用が高くて、当然、そのなかで生き延びていくためには、けっこう厳しいと思います。
ですから、以前はそこそこあった数のオンライントレード会社も、現在ではものすごく数が減っています。結局それは、スプレッド競争や手数料競争で立ちいかなくなった会社が撤退していった結果ですが、私どもはそうしたことは狙っておりませんので、お客さまと一対一の関係で、信頼関係を築いていくなかで、もう少し広いサービスをしたいと思っています。

年率利回り6%前後のファンド

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加藤 たとえば、電話取引のお客さまとはいろいろな話をします。デリバティブのなかでもFXをやったお客さまと他の商品市場の話もします。トウモロコシの相場とか、投資信託の話もします。私どもでは日経225もやっていますから、いろいろな株式の話も出てきます。顧客担当者も自分なりに勉強をしています。そういうなかで、投資で安定したものはどうなのかなとなった場合に、私どもが扱っているファンドの話をしたりします。私どもが扱っているファンドは、毎年、年間6%前後の利回りを出しています。

――それは凄い!

加藤 ヘッジファンドみたいなものです。日本のここ10年ぐらいの統計でも、リーマンショックがあったせいもありますが、株式投信の場合でも、ここ2年ぐらいはいいんですが、もうちょっと長いタームで見た場合は、かなり利回りが悪いです。債券型の投信でも実は利回りはあまりよくありません。お客さまのなかで、短い期間で投資を考えている方だと一般の投信でもいいでしょうが、その場合、市場を見通す目がないと、買ったはいいが下がってしまって、売るに売れないという状況に、日本のお客さまはわりとなりやすい。

私どもが売っているファンドは、毎年、ほぼ確実に6%の利回りをたたき出しますし、もう4年の実績があります。最近では、同じストラクチャーでもう少し規模の大きいファンドを取り扱うことも考えていますから、そういうかたちでいろいろなサービスをお客さまに提供できるようにと考えています。

ふつうの大きな証券会社だと、株式がメイン商品なので、株式を中心にお客さまに勧めますが、株式がちょっと滞って上手くいっていないときには、余資がある人には投信を勧めます。しかし、私どもと大手証券会社は出発点がそもそも違うので、私どもの場合は、お客さまの状況で、デリバティブのFXを含めた取引もやりますし、お客さまが「安定的な収益が出るものはありませんか?」と尋ねてきた時には、4年間の実績を提示しながら、ファンドを紹介したりします。

私どものファンドは契約してから半年は解約できませんが、半年を過ぎれば解約はできます。1年持っていただいて解約しますと、中途解約料は徴収されますが、それでも実績ベースで3.25%ぐらいの利回りはあります。ですから、1年ぐらい保有していただければ、銀行預金とは比較にならない利益を得ることができます。

そうしたことをセミナーを通じて、いろいろ紹介しております。将来的にはもう少し広がりがある商品をやろうと思っていますが、ファンドはひとつの構造のファンドですので、もう少し別の構造を持ったファンドを考えていきたいと思っています。

で、私たちの主眼はお客さまと共に生き延びていく「共生」です。英語では、Symbiosis(シンビオシス)と言いますが、デリバティブはちょっと難しいですが、ファンドに関しては安定的に収益を上げるものしか取り扱わないと考えています。

為替がターゲットのファンド

――ファンドというのは、FXのファンドですか?

加藤 そうですね。メインは為替がターゲットになっているファンドです。

――それって、少し説明をしていただけますか?

加藤 実は、私どもが組成したファンドから、さらに、あるファンドを買っているわけです。そのファンドとは、FXをやっているファンドです。名称は「POWERFUND(パワーファンド)」と言います。2007年頃から運用を開始し、毎年、10%前後の利回りをたたき出しています。ただ、米ドル建てです。そのファンドに当社が投資するファンドを組成して、それを日本国内で販売しています。もちろん、モニタリングも行って、そのファンドが上手くいっているか、いっていないかを判断しています。

このファンドを2012年頃に売り出して、まだ4年しか経っていませんが、それまでに、そのファンドのアセットマネジメントを行っておられる会社の社長さんにきていただいて、社内でプレゼンテーションをやってもらったり、ブルームバーグで資料が取れるので、ブルームバーグをずっと追っかけて、ということで、これは凄いファンドだなと思ったわけです。それに投資をするというかたちです。

基本はアービトラージ取引

――そのFXをやっているファンドと、FXとはどう違うのですか?

加藤 通常のFXはファンドマネージャーやディーラーを雇って、市場で売ったり買ったりしながら収益を上げるのですが、POWERFUNDが行っているのは、裁定取引というアービトラージ取引を行っていて、しかも、基本はすべてロボットがやっているんですね。システムがやっています。

――人間がやっていない?

加藤 人間は関与していません。システムで、いくつかの銀行や金融機関のプライスをもらって、それを見ているわけです。アジア市場やヨーロッパ市場、アメリカ市場では、同じ時間帯でも価格にばらつきが出ることがけっこうあります。その価格にばらつきが出たときに、監視しているロボットが取引にいくわけです。そのサヤを抜くわけです。ですから、基本的にはサヤを抜くだけのものですから、トレンドを追っかけないので、まず、リスクがありません。多少、リスクがあるとしたら、システムダウンと通信回線による遅れによるミスですね。そういうものだけです。

――ロボットと言いますと、AI(人工知能)とか入っているんですか?

加藤 AIまでいくかどうか、もうちょっと単純だと思います。銀行間の売り値と買い値を見ていて、買い値が低いところで買って、高いところで売る、売値が高いところで売って、買い値が低いところで買い戻す、という取引を常時行っているので、薄利多売の取引手法です。

――じゃあ、いろいろな通貨のプライスを監視して、選んで……。

加藤 メジャーな通貨は、米ドル、ユーロ、日本円、ポンドですね。

――となると、ふつうにFXのトレードをするよりは、ファンドに投資した方が、お客さまにとっては利益を上げやすいということですか?

加藤 う~ん、少なくとも今販売しているPOWERFUNDについては、安定していますね。日本にはFXファンドというファンドはほぼありません。

――今まで、聞いたことがありません。

加藤 大昔に、ある会社がFXファンドをやったことがあります。それはディーラー系の取引でしたので、人間がやっているとどうしても当たりはずれが出てきます。パフォーマンスがいいときもあれば、悪いときもあります。そのファンドはだいぶ前に清算されて終わっています。FX系のファンドはたぶん日本ではないと思います。

――これって海外が多いのですか?

加藤 いや、海外も数は少ないですね。海外の場合ですと、それこそヘッジファンドも含めて、ターゲットが商品相場と株式になると思います。FXを追うオールタナティブというのは非常に少ないです。

――ヨーロッパのほうがあるのではないでしょうか?

加藤 ヨーロッパのほうが多少はありますね。たとえば、デンマークのサクソバンクではFXファンドを出していて、それはどちらかというとディーラー系のファンドですね。

――POWEFUNDがあるところはどこですか?

加藤 登録籍としては、イギリス領ケイマン諸島の最大の島であるグランドケイマンです。それのアセットマネジメントをやっている会社は、香港の金融庁に登録してある運用法人です。

――社名は?

加藤 STIアセットマネジメントです。

――御社としては、FXファンドを勧めた方がいいのではないでしょうか?

加藤 結局、ファンドって、日本の投資家の性質としては、いったん買ったものはなかなか売らない、売れない状況に陥ることが多いんです。そういうお客さまにとっては、安定した収益をもたらすファンドのほうが絶対にいいとは思っているんです。ただ、これからインフレがどんどん更新してきて、インフレが年率10%になったときに、6%の収益源を持っていても仕方がないので、そういう時代がくれば別ですが、今のような世界中が低金利の時代には、大変向いている商品だとは思います。

――半年ごとに契約は更新するんですか?

加藤 配当は3カ月ごとに出しています。当初、購入して6カ月以内の解約はできません。それを過ぎればいつでも解約はできます。

――いくらから出資できますか?

加藤 一口100万円です。

――何口でもかまいませんか?

加藤 口数が多くなれば手数料が落ちてきますが、1口100万円の手数料は2%です。

週1回、レポートを配信

――投資家への情報サービスはどうなっていますでしょうか?

加藤 私どもの公認アナリストがお客さまに毎週、ウィークリーレポートを出しています。そのレポートにはいろいろな金融商品の情報が詰まっているのですが、メインは為替情報です。どちらかというと、テクニカル分析のレポートが中心になりますが、基本的にはマクロの視点も入ってきますから、そこそこの分厚いレポートになっています。

――そのレポートは投資家へPDFで送るのですか?

加藤 そうですね。

――公認アナリストは御社の社員の方ですか?

加藤 そですが、ラジオNIKKEIに月末の月曜日に出演しています。

――そのほかには?

加藤 テクニカル分析を勉強しようということで、1週間に一度、セミナーをやっています。あとは、単発的に「こういうことがあるから」とレポートを出したり、ラジオNIKKEIでコラボ出演したアナリストのレポートを無料で提供したり、ラジオNIKKEIさんと協賛でセミナーをやることもあります。

――そのセミナーはどこでやるんですか?

加藤 ラジオNIKKEIさんが入っているビルで行います。

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普段からのコミュニケーションが投資家保護にも繋がる

――投資家保護ですが、証拠金の信託保全は当然ですが、Brexitのような大きなイベントで価格が変動する可能性があるときは、御社のホームページやメールマガジンで告知をなさるのでしょうか?

加藤 電話の取引のお客さまとは頻繁にいろいろなお話をしておりますので、Brexitの時は、半年ぐらい前から徐々に話題になっていましたので、お客さまはすでにそういう問題は認知していましたから、あとはどういうタイミングで情報を提供するかどうかですね。あとは、新たなポジションを建てられる場合には、Brexitの問題があるので、「それを頭に入れて取引をしたほうがいいですね」とアドバイスをしたりすると、お客さまは新規でポジションを建てることを控えてみたり、逆に、多少、かけてみたいという方もいました。

――スイスフラン・ショックのような突発的な出来事の時は?

加藤 私どもでは、スイスフランを取り引きしているお客さまは非常に少ないです。あの時には、損切りにあったお客さまはそんなに多くありませんでした。金融当局だったか、金融先物取引業協会だったか、質問がきました。

――何という質問ですか?

加藤 被害状況はどうだったか、どのぐらい損切りにあったか、という質問です。オンライン取引の会社ではけっこう、損切りでやられた方がいたみたいですが、私どもでは、「スイス/円」や「米ドル/スイス」の取引をやっているお客さまがほとんどいなかったので、損切りにひっかかるお客さまはほとんどいませんでした。当社では多い取引通貨ペアは、「豪ドル/円」か「米ドル/円」、「ポンド/円」ですかね。

――どの通貨ペアがもっとも多く取引をされているんですか?

加藤 「米ドル/円」がもっとも多いですね。その次は、「ポンド/円」と「豪ドル/円」ですかね。

――お客さまはレバレッジはどのぐらいで取引されているのですか?

加藤 個人ではレバレッジの上限は25倍ですが、10倍前後でやられていると思います。多少、余裕を残して取引をされる方が多いですね。

バイナリーオプションは問題外

――バイナリーオプションや仮想通貨については、どんなふうに考えておられますでしょうか?

加藤 バイナリーオプションについては、今、提携しているシステム会社が、バイナリーオプションのシステム自体は持っています。ただ、日本市場で皆さんがバイナリーオプションをやられる前から、話はあったのですが。

――バイナリーオプションのですか?

加藤 はい。会長と相談したところ、バイナリーオプションは完全にギャンブルだから、当社ではそういう取引サービスはいっさいやらないと決めました。今後も一切やらないと思います。もしあるとしたら、本当のオプション取引はやる可能性はあります。

仮想通貨への参入は「?」

――仮想通貨についてはいかがでしょうか?

加藤 大手銀行も参入してきていますし、仮想通貨の分野では外為会社が参入して勝負をするのは厳しいと思います。ですから、仮想通貨については取扱いはしないと思います。

――お客さまの声はいかがですか?

加藤 お客さま自体の年齢層が高めですので、ビットコインと言われても、それ何? という方や、そもそも興味を持っている方はほとんどいないようです。昔によくあったのは、日本株が個人投資家にとってはメインの取引で、その方たちに、「デリバティブで日経225が始まりました、やりませんか」と言っても、「日経225ってどうやってやるの」と言われたり、「この企業だとこういう収益が出て、こういうことで今新しいものを考えているとか、いろいろ考えることがあるんですが、日経225だと、まず、日本経済のことや為替市場のこと、世界の状況等、たくさんいろいろなことを考えないといけません」と言われて、やはり、日本株に慣れている人はそこからなかなか表には出てこない。証券業協会が出している統計を見ても、日本の個人投資家のなかで、外国資本も含めて、海外ものに投資している人は2%もいません。

――意外と少ないですね。

加藤 株式投資が圧倒的に多くて、次に多いのが投資信託です。他のデリバティブ商品は、株式の現株をやっている投資家には、どうも馴染みにくいようです。なかなか新規開拓というのは、日経225でもそうですが、けっこう厳しいところがあります。個人的には仮想通貨は面白いとは思いますが、伝統的な取引をやられているお客さまは、「それで?」という感じになってしまうので、仮想通貨と株式投資と、どう収益機会に違いがあるのだと尋ねられた時に、なかなかはっきりと答えられないですよね。

勧誘規制の見直しを

――今後のFX業界とか、FX市場についてはどういうふうにとらえていますか?

加藤 私どもは「わが道をいく」的な感じですが、ただ、これは希望ですが、外為業界もだいぶ整理されてきて、法的な規制も進み、金融当局の指導もいろいろ厳しく行われていますので、そろそろ取引所取引には許されている再勧誘禁止をOTCレベルでやっているところにも許してもらえないかなと思います。昔にあったような行き過ぎた勧誘の仕方は今はほぼありません。

実は、投資に興味を持っておられる方でも、オンライン取引は面倒くさいという方もおられます。電話取引の市場は、現状ではニッチなマーケットですが、本来はもっと大きなマーケットであるはずです。電話取引が身近になっていないところを身近に近づけていくという意味では、勧誘の規制をもう少し何とか考えていただけたらと思います。

――確かに為替は世界一の国際マーケットですからね。

加藤 勧誘そのものが今は禁止されていますので、たとえば、決められた勧誘の仕方を破ったら、ペナルティを厳しくするとか、そういったかたちで考えていただけたらなと思います。

投資家と共に歩み、成長する

――御社は外資系ですか?

加藤 企業文化としては、外資系ですね。日本の企業文化とは違います。

――御社の企業理念や企業文化というのは?

加藤 今日の国際金融市場は、ITの進化に伴うグローバル化と、人的交流が活発化することによって、日進月歩の成長を遂げています。さらに、金融市場では次々と新しい商品が開発され、お客さまの資産運用の選択肢も多岐にわたって広がりつつあります。また、投資商品の仕組みも複雑化し、その選択にはよりいっそうの高度な金融知識が求められています。

こうした社会環境のなかで、当社は、お客さま一人ひとりとより深く、より強い信頼関係を築くことが大切だと考えています。お客さまのニーズを的確にとらえ、一人ひとりの資産形成に適した金融商品を提供することにより、お客さまと共に日々成長することが、お客さまの信頼と満足に繋がるものと確信しております。

事業運営に当たっては、「相互理解」「信義誠実」を基本理念とし、「オーダーメイドのご提案」という方針を掲げて、日々、業務に邁進しております。

――社名の「あい」にはどんな意味があるのですか?

加藤 「あい」には、まず「相」が意味するところの、「お客さまと共にというパートナーシップ」、さらに、「愛」が意味するところの、「愛される証券会社」として、いかなる金融経済環境においても、お客さまに魅力あるサービスを提供していくのが、当社の使命と考えています。

最初から無理なトレードはしない

――わかりました。最後にこれからFXを始めたいと思っておられる方に、アドバイスをお願いいたします。

加藤 はじめから無理のない取引をすることですね。それこそレバレッジを抑えて、3カ月ぐらいは練習のつもりで取り組まれたほうがいいと思います。為替のサービスはいろいろあります。ストップロストか、OCO注文をはじめとするいろいろな注文の仕方があります。そうしたものになれていって、それらが道具として使えるように、十分な知識と経験を予備段階で持っておくことです。あとは、為替市場が動いているキーポイントはその時代、時代でありますので、それを見つけて、注視しながら、最初は気をつけてトレードをしていただきたいと思います。

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