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FXトレーダー/FXブロガー 情報

本名/ハンドルネーム 新田ヒカル
年代 42歳
星座 -
血液型 -
趣味 仕事
投資経験 FX10年以上
株式18年
投資信託10年以上
外国債券-
商品先物-
バイナリーオプション-
好きなFX通貨ペア
(最大3つ)
USD/JPY
好きなテクニカル指標
(最大3つ)
ローソク足
利用FX会社
(最大5つ)
GMOクリック証券株式会社

FXトレーダー/FXブロガー 運営サイト情報

運営サイト紹介 マネー評論家、スマホ評論家。「ワールド・ビジネスサテライト」、「スーパーニュース」他に出演。東証等で講演。日経、読売、朝日、週刊文春、週刊現代、AERA、東洋経済、女性セブン、女性自身等に掲載。
取材依頼、お仕事のご依頼等はこちらからお願い致します。
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初心者はまず、小ロットで100回の売買から始める。手法は自分のライフスタイルにあったものを。過去も未来も考えずに、今やるべきことをやる

新田ヒカル(にった・ひかる)
スマホ評論家、マネー評論家(FP)。「ワールド・ビジネスサテライト」「スーパーニュース」他に出演。東証等で講演。日経、読売、朝日、週刊文春、週刊現代、AERA、東洋経済、女性セブン、女性自身他に掲載。知り合いのパソコンやスマホなどのサポートをしているうちに、お世話になっている編集者から「君は元々NTTで、業界のことも端末のことも詳しいから、スマホ専門家だね」と言われて、取材を受けるようになり、今に至る。専門分野は、スマホ、携帯電話、通信費、資産運用。取材・執筆の依頼は、http://hikaru225.com/mail/index.htmlからお願いします。

新田ヒカルの『勝組の秘訣』を一挙大公開!?

年金問題から投資を始める

エムトレ まず、新田さんの簡単なプロフィールから教えていただけますでしょうか?

新田 元々は,NTTに入社して働いていました。そこで初めて給与明細を見たとき、年金制度に関心を持ちました。当時は、年金の破綻などが騒がれていなかったのですが、自分なりに調べてみると、この制度はもう破綻していると思いました。「老後の人生は自分で何とかしなければいけない」と思ったんです。今にして思うと、そこまで心配することではないのですが、いびつな年金制度を知ったことが、投資を始める最初のきっかけです。

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1999年に初めてソニーの株を買いました。単元株を買うお金はなかったのでミニ株を買いました。売却したときに、5000円程度の利益になりました。その後、株式の売買手数料の自由化とオンライン取引によって、どんどん投資をとりまく環境が変わっていく中で、ほとんどの証券口座を開設しました。50口座くらい開いたと思います。

エムトレ とりあえず、端から順に?

新田 そうです。証券会社ごとに情報やツールなどそれぞれの強みがあったので。一番は、情報のツールの整備かもしれませんね。どういうツールを使えばいいのか。

本に書いてあることだと全然儲からない

新田 次にやったのは、プライスの研究です。情報ツールの裏側にはプライスデータ=株価データがありますよね。そのプライスをCSVなどで引っ張って、統計分析をやったわけです。

そこから、システムトレード的なアプローチになりました。たとえば、「13週移動平均線と26週移動平均線がゴールデンクロスで買え」みたいなことが本に書かれていたんですが、そのエビデンスは書かれていませんでした。これは自分で確かめるしかないなと思って、確かめてみたら、全然儲からないことがわかりました(笑)。

エムトレ なるほど。本に書いてあることは通用しなかった?

新田 そうですね。

エムトレ それは株式投資のですか?

新田 主に使ったのは、日経225先物です。のちには株のデータも使うようになるのですが、最初は、データの信頼性や、量、つまりどのぐらい過去まで遡れるかなどのことから、日経225先物のプライスデータを用いました。「統計的優位性」という言葉が自分の中にあって、どういうタイミングで売買をしたらいいのか、最適化を行いました。

その後、過剰最適ということをやっていることを自分で気づくことになりました。過去において最適な値だったものが、未来においても最適な値であるとは限らない、という当たり前のことに最初は気づけなかったんですよね。なので、過去データを分析して最適な値で、実践してみたところ、思ったようなパフォーマンスが出ない、ということがありました。過剰最適に気づいてからは、できるだけシンプルなルールをつくり、運用するようになりました。

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2年をかけて自分の型をつくる

新田 ルールづくりには、過去のヒストリカルデータから得られたある程度のエビデンスと、私がマーケットのなかで経験的に培ってきた、こういったときに確かに、マーケット参加者がこういうような心境になって・・・という、マーケット心理と、両方を併せました。マーケットがこうなると、こういった心境になって、過剰に買ってくるなぁ、といったことを加味しながら、データの中に若干の感性を入れ、構築しました。

エムトレ なるほど。統計データを元にやっていくと、統計データは過去のデータしかないので、どうしても過去のデータに引っ張られがちになる。統計データからいろいろなことを導き出していくのはけっこう時間がかかると思うのですが、いつぐらいから、これじゃあ通用しないなと感性の部分を入れるになったのですか?

新田 統計的なアプローチを始めてから、ある程度の原型が固まるまで、約2年間かかりました。

エムトレ 2年間?

新田 その2年間はたぶん、少なくとも素人としては、日本で一番、日経225先物のデータのことばかり考えていたと思います。毎日データとにらめっこです。

エムトレ 凄いですね。ビッグデータの先駆けのようなものですね。

新田 今にして思えば、データは大してビッグじゃないですけど、エクセルが6万行までしか扱えなかった時代からすれば、私にとってはビッグだったような気がします。その2年間は夢のなかにまでローソク足が出てきて、これは検討しなければいけないと思って、枕元のメモ帳にメモをしていました。そんな感じの2年間でしたね。その2年間でようやくかたちができて、そこからはルールは大きくは変化していないですね、現在も。

エムトレ そこでご自分の手法というか、ルールがある程度確立されたわけですか?

新田 原型はそこでできました。

ライフスタイルにあったものを選ぶことが重要

エムトレ そこらへんというのは、実トレードですべてをやってきたという感じですか?

新田 そうですね、もちろん、バックテストもやりました。バックテストもやり方はいろいろあります。たとえば、10年分のデータがあった時、それを全部使って最適値を出す方法、前半の5年で最適値を出して残り5年でパフォーマンスを検証する方法、1年づつデータを追加していって最適値を再算出していく方法。これをもっと進めていくと、ニューラルネットワーク系の考え方になっていったり。

いろいろやったんですけど、結局は、数値をいじるだけではなくて、そこにマーケットの心理、なぜ、ここで売られすぎるんだろう、買われすぎるんだろうというのは、マーケットに参加しながら、システムを運用しながら、空気感やニュースの流れ方を見ながら入れるようになってきたと思います。

エムトレ なるほど。でも、システムのなかにはそれって入れられないじゃないですか。そうすると、システムトレードにプラスするのに、どういうふうにされていたんですか? シグナルを出させて、プラス自分のこう……。

新田 シグナルプラスということもなかにはありますけど、それはほとんどなくて、どちらかというと、どういうシステムを信用するのか、どのシステムを選ぶのか、というところですね。たとえば、AというシステムとBというシステムがあって、少なくとも過去においてはどちらもよい成績だとして、どちらの方がより未来において再現性があるかというのがありますよね。そこは、人が判断しなければいけないというところがあります。

また、利益はAのほうが大きいけど、安定性はBのほうがいい、など、システムをはかる評価軸ってたくさんあるんですよん。それは、人間を測るモノサシがたくさんあるようなものですね。身長で測ればいいのか、年収で測ればいいのか、でも、最終的には総合評価しかありません。たとえば、結婚相手を選ぶときに、相手を年収だけで決める人はあまりいなくて、総合的な人格で決めると思います。

システムも同様で、結局、Aのシステムか、Bのシステムか、Cのシステムかというのは、感性、個々人の考え方が入ってくると思います。

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エムトレ そこらへんの感性の部分というのはマーケットをずっと見ていて、結果的に磨かれていった、経験則ということですよね?

新田 その経験則ということもありますし、自分の個性ですね。自分がどういう運用をしたいのか、どういうライフスタイルをおくりたいのか。たとえば、Aのシステムのほうが、Bのシステムよりも総合的に明らかに優れるという場合でも、Aのシステムは監視しなければならない時間が長かったり、売買回数が多いという場合、人によってはBを選ぶ場合もあります。このとき、Aの売買回数が多すぎると感じるかどうかは、ひとそれぞれです。むしろ、売買回数が多いほうが楽しいと感じる人もいますよね、画面に張り付いていること自体に一種のやりがいや楽しさを見いだせている人もいます。ですから、結局、自分がどういう生活を送りたいのか、ということと照らし合わせなければいけないかと思います。また、私が経験を積めば積むほど、その思いは強くなり、自分の時間を大切にするというウエートが高くなってきました。

エムトレ 新田さんのライフスタイルにあったものを選択していったということですね。

新田 そうですね。売買回数が少なくて、マーケットやデータを日々追いかけなくてもいいようなもの、つまり、資産運用に割く時間をできるだけ最小化したいと考えました。そのためには利益をかなり犠牲にできるというのが私の考え方ですね。そういうスタイルでやっています。

エムトレ なるほど。それは読者にも興味深い話ですよね。結局、読者も初級者から上級者までいて、いろいろなトレードスタイルをもっておられて、資金運用を任されている方もいると思いますが、現実的には、安定した成績がでるものって、少ないじゃないですか。

新田 そうです、おっしゃるとおりです。

自分の考えやライフスタイルにフィットすることが大事

エムトレ パンフレットベースだと、きれいな右肩上がりのものはありますが、実際にはそうじゃないので、そこをどうしたらいいのかまで考えられる人は少ないのじゃないかと思っているんですよね。

新田 確かにおっしゃるとおり、システム販売をしている会社や、投資顧問さんのエクイティカーブを見ると、きれいな右肩上がりですよね。この右肩上がりの曲線は月まで届くのではないか、と思うこともあります。しかし、現実的にはそんなことはなかなかありません。現実的には波打つ線と付き合っていくわけですが、その中でも、どういった運用が自分にとって最もフィットするのかとか、そのシステムの背景には思想があると思います。

たとえば、売られすぎを買うとか、企業の成長を買うとか、いろいろあると思いますけど、それは、マーケット側の問題ではなく、パーソナルな問題なんです。このことは今まで、本等ではあまりいっていませんでしたが、つまり「自分は何をしたいのか」、というところですね。このことは、少なくとも過去には重くは言って来ませんでしたが、今の私にとってはそれが一番重要だと思います。

エムトレ 非常に大切なことだと思います。どうしても、テクニックのほうに興味を持つ人が多いと思うのですが、最終的には自分のライフスタイルにいかに入れていくのかということでしょうね。

新田 フィットしないと、続けられなかったり、ストレスが大きかったりします。たとえば、鎌倉投信さんとかが非常に支持を集めていますよね。パフォーマンスはおいておくけども、それがフィットする人にとっては、それはその人にあった投資ということになります。

エムトレ 彼の場合はメッセージがかなり明確ですからね。

新田 そうですね。運用ってどうしてもパフォーマンスやドローダウンだけで見られがちですが、イベントドリブン型ですよとか、これはサヤ取り型ですよとか、思想や、物語みたいなものもあって、それがフィットすれば続けられたり、満足度が高いですね。だから、自分との照らしあわせは必須です。

「ケリー基準のオプティマルf」を学ぶ

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エムトレ 今、ドローダウンの許容量という話がちょっと出ましたが、狙うリターンによっても当然違うと思うのですが、ドローダウンをどこまでで許容するかを決めるのはけっこう難しいと思うんですね。もちろん、経験からくるものはあると思いますが、中上級者までリスクの取り方、ドローダウンの決め買ったってなかなか固定した考えを持てないものですけども、そこらへんはどういうふうに考えておけばいいのでしょうか?

新田 自分で計算ができる方は、「ケリー基準」や「オプティマルf」をキーワードに学ばれるといいと思います。ここに私の見解を入れるならば、そこで算出された最適解としてサイズ(投資額)の半分のサイズが上限、だと思っておいたほうがいいと思います。

エムトレ なるほど。

新田 次に、ケリー等の計算ができない方向けとして、まずバックテストをして頂いて、そこで発生している最大ドローダウンは倍だと想定し、そして、バックテストで出た利益は半分だと想定して、その上でサイズを決定して下さい。これは誇張や比喩として申しわげているのではなく、それぐらい保守的に慎重に考えてください。そのぐらいの姿勢でロットサイズを決めるリスクの取り方がいいのではないかと思います。ただし、これは私の考えであって、もっとリスクを取る、という考え方もあると思います。

許容できるドローダウンの範囲を決め、小額で100回トレード

エムトレ 初心者の方は逆にどうしたらいいでしょうか?

新田 初心者は、自分が許容できるドローダウンから決める。たとえば、運用額100万円でスタートする方は、この先1年間でどれだけのドローダウンが自分にとって限界かを決めて下さい。その人の感性による限界値を、最大のドローダウンにするのがまずはいいでしょう。そこから逆算してサイズを決めることです。もしそのドローダウンに達してしまったら、ストップロスして、運用は一時停止ですね。これがひとつ。

もうひとつは、FXの場合、「米ドル/円」の最小単位といっても、最近は非常に小さい単位から売買ができるので、最小単位という言い方が幅がありますけども、短期売買をされたい方はとにかく小さいサイズで、最低でも100回の売買をして下さい。その中で疑問点がたくさんでて来るはずです。用語、ルール、技術、ニュース、様々なわからないこと、考えるべき事が見つかるはずです。それを明確にして下さい。また、自分の心に、どんなストレスが生じるのかを知って下さい。100回の最小単位の売買を終えるまでは、利益になろうが損失になろうがロットは絶対に増やさない、というのを守って下さい。統計や、日記などの記録は必ずつけて下さい。

100回やったところで、振り返ってみて、パフォーマンスがプラスであれば、その段階でロットを少し上げることを検討されてもいいかと思います。もし、そこで損失になっているのであれば、一旦中止をして勉強をするか、ロットは上げずに売買を継続しながら勉強をするか、というかたちで。何もわからない方はここからスタートされたらいいかと思います。

エムトレ 確かに、100回ぐらい、最小ロットでやれば、自分のストレス許容度とか、ライフスタイルに応じた目標とかもある程度、当然、記録をつけていないといけないですけど。

新田 おっしゃる通りです。

エムトレ それで終わった時に見直すことによって、把握ができるようになってくるということですね。

新田 絶対にそのなかに自分の特徴が反映されているので、それを自分で修正していくということでしょうね。

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儲けたときは一時的に平常心を失う

エムトレ 新田さんは当然、損をされたとか、逆に大きく儲けたこともあるかと思いますが、そのあたりはお話しできますでしょうか。

新田 私が一番利益を得たのは、日経225先物です。利用していた会社は、カブドットコム証券楽天証券GMOクリック証券など、大手が多かったです。利益をある程度積み上げて、温泉や旅行へ行ったり、3万円ぐらいのサンダルを買ったりしました。ちょっと浪費に甘くなっているというか。ホテルもグレードを上げてみたり。それはすぐに卒業しました。だってサンダルが3万円ってやっぱり高いですし。だから、すぐ冷めて。それは私の個性なんでしょうね。

エムトレ 勝った時も、負けた時も冷静だから、3万円のサンダルを買ったけど、サンダルは1000円でいいじゃんという感覚にすぐ戻って……。

新田 はい。私は冷静な方ですが、それでも一時的に舞い上がるような状態があったと思います。だから、自分は「大丈夫だ」と思わないことですね。もちろん、痛い目を見て、気づけばいいということだとは思います。

私は堅実なので、1万円以上の無駄なものを買ったのは、30歳を超えてからなんですよ。それまでは、役に立つものしか買ったことはなかったですね。歯ブラシとか。

損したときは身体が鋭敏に反応

エムトレ 損したときはどういう気持ちだったんですか?

新田 わかりやすい事例があります。シャープの経営はもうだめだろうと思ったことがあったんですよ。破綻もあり得るかも知れないと。実際に今でもボロボロですよね。そのときは、シャープの株をけっこうな量、ショート、空売りしていたんですよ。そうしたらですよ、空売りをしたあとにアベノミクスがきてしまって、シャープの株価ががんがん上昇していくんです。そういうときはもう潔く土下座をするしかないですよ。それでも1800万円の損失を出してしまいました。

損した時、「しょうがないか、貯金はまだ十分にあるし」考えているんですが、身体のほうが先に、敏感に反応するんですよ。ある朝、起きた時、ベッドから背中がはがれないんですよ。接着剤が貼り付いているみたいで、あれ、あれと。

エムトレ う~ん。

新田 身体がもう画面を見にいくことを拒否しているというか……。

エムトレ もしかすると、深層心理のところで拒否しているんですね。

新田 そうですね。身体のほうが鋭敏なんですよ。それでもなんとか起きて、今日も頑張ろうと明るい気持ちになろうとするんだけど、胃が痛くて。痛いというより重いという感じでしょうか。ピラミッドが逆さになって、胃に乗っかっている感じですね。ず~んとくるようで。身体のほうにくるんだな、と思いました。1800万円の損だとそのぐらいです。もっと資産がある人だと、はした金だと思うかも知れないですけどね。僕も100万円ぐらいの損には、もう慣れました。

エムトレ 胃にず~んとくるのはけっこう続いたんですか?

新田 ず~んとくるのは、損切りすれば楽になりますね。切って翌日くらいには楽になりました。あとは、金額的にはもう少し小さいですが、800万円位の損失がありました。黒田日銀総裁の金融緩和の発言があったときに、日経平均がぽ~んと上がったとき、ショートポジションを持っていたんです。iPhoneでチャートを開いたら、見たこともない陽線が立っているんですよ。これはアプリのバグかなと思いましたね。陽線があまりにも大きすぎるので(笑)。バグでときどき変な値になっていたりすることがありますから。

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エムトレ よくある話です。

新田 一瞬にしてマイナス800万円とかなってしまったので、あれーっ、という気持ちになったことはありましたね。そのときは運良く、1日、2日で取り戻すことができたのですが。

過去は忘れたほうがいい、とはよく言いますが、未来のこともあまり考えないほうがいいと思います。未来に儲かったらいいなとか、損失が膨れたらどうしようとか思いますよね。でも、あれこれ考えて不安な日々を送らないといけなくなります。

不安というのは、現在形でくるんですよ。今まだ起きていないことなんだけれど、不安なのは今なんです。あと、過去の嫌な思い出とかも、現在にわざわざ持ってきて、嫌なものを味わう形になっていますよね。これが判断を狂わせたり、人生の質を落としたりします。過去や未来ではなく、今やるべきことをしっかりやるのがいいと思います。

世間の評価にいちいちぶれない

エムトレ ずっと長い間取引を続けられる方って、どうしても自分のルールなり、特性を把握されているじゃないですか。意外と勝てていない方というのは、自分自身のことを把握していないの、記録などもつけていないとか、そういう方がけっこう多いのではないかな、と思うのですが。その結果、一時的に勝てる人はいるじゃないですか。じゃあ、結果的に1年後、3年後、5年後、10年後を見たら、ほとんど市場からいなくなると。そういうことがどうしてもね……。

新田 そうですね。今、たくさんの人の顔が浮かびました。

エムトレ 恐らく、いろいろ今まで会われた方もいらっしゃるだろうし、「俺、天才だぜ」という方もいらっしゃっただろうと思いますが、ある時から連絡が取れなくなりました、風の噂でしか名前を聞かなくなって、仕事もサラリーマンに舞い戻った方もけっこうおられると思うんですけどね。

新田 私自身も、一番メディアに出ていた頃は、かなり露出をしていたので、そういう意味では、「すぐ消える」と言われたこともあったし、「実際は売買していない」「破産したらしい」という噂が流れたこともありましたけど、気にしないこと、ぶらされないことが大事ですね。他人の評価と、自分の価値は別ですから。自分が何で運用をしているのか、何を目標にしているのかだけを考えていればいいのではないかと思います。

エムトレ メディアに露出すると、叩かれることってけっこう多いじゃないですか。そのあたりはどうなんでしょうか?

新田 いろいろな考え方があると思いますが、まずは、人にはお勧めはしないです。私がどういう見えるかわからないですけど、意外とメンタルは強い方です。私のネット掲示板、スレッドのパート100を超えているんですよ(笑)。

エムトレ 凄いですね(笑)。

新田 個人名でスレッドが100を超えたら、少しはネットの歴史に名を刻んだかなと(笑)。

エムトレ 有名ですものね。

新田 否定的な声があっても、こうして長くお声をかけ続けて頂ける、それはありがたいことです。しかし、めんどうなことも多いんですよ。犯罪に巻き込まれるようなことは幾度となくありましたし……。

エムトレ そうですか?

新田 捜査協力や、被害者支援も何件もしています。それも含めて社会貢献のひとつだと思っていますし、自分のなかで、いろんな人と出会って、いい経験になっています。お勧めはしませんが、メディアに出るといろいろな経験はできます。メリットもあるかもしれませんね。

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今はセミナーは休止状態

エムトレ ところで、現在は、講演とかセミナーとかはされていますか?

新田 ほとんど受けなくなりました。はっきりと伝えたこともあります。ちょっとやりたくない、ということを。

エムトレ セミナーを止められた理由は?

新田 先程も述べたように、いろいろなことに巻き込まれるからですね。

エムトレ 今日、新田さんとお話をしていて、新田さんの言ってらっしゃることは皆さんのお役に立てるものだと思ったんですけどね。

新田 役に立つ部分もあると思います。しかし、私の話は論理的な、理屈っぽいところがあって、そんなに好かれないかもしれないですね。

エムトレ そうですかね? まあ、トレードをされている方は、自分を肯定してもらいたいと思っているのかもしれませんね。

新田 肯定してもらいたい、その通りです。「お客さん」として大切にされたり、あるいは「評価者」として、こちらを見定めたいんですよね。AKB48を押しているファンのように、何か意見を言いたくなるんですね。そいうニーズに対しては、私は広く受け入れられるタイプではないと思います。一個人として付き合うなら、嫌われることはほとんどないんですけどね。

格言や時間が経っても残っている手法を参考に

エムトレ これまで対談した方は、手法は違えども、それぞれ一貫したものはあって、自分のトレードスタイルやルールを持っているとか、当たり前といえば当たり前ですが、それをいろんな人の話から読みとって、自分のスタイルを築き上げていただければいいなと思っています。

新田 おっしゃる通りです。手法というのは、ビジネスを始めるとき、おそばやさんを始めるか、洋服屋さんを始めるかで、どっちが儲かるかということではなくて、そばをつくるのが好きな人はおそばやさんをやればいいし、洋服が好きな人は洋服屋さんをやればいいし、そこに優劣はないですよね。結果的にそれが成功するかしないかは、努力と運によるみたいな感じですよね。

エムトレ そうですよね。

新田 手法は、順張り、逆張り、裁量、システムと何でもいいと思います。

エムトレ そうですよね。結局、何でも良くて、結果的にこれまで対談した方はみんな市場に残って、トレードを続けている方ばかりなので、読者もそうならないといけない。

新田 そうですね。あと、コツじゃないですけど、時間を経て残っている手法とか、格言とか人とか、そういったものを参考にしてもいいかと思います。私が投資を始めて16年位年経っていますけど、その間に次々と新しいものが出てきては消えている。時の洗礼に耐えたものを一応指標にするのがいいと思います。

ローソク足と移動平均線を使いこなせるように

エムトレ たとえば今、重要視している指標やテクニカルではどういうものがありますか?

新田 えっ、て思うかも知れないですけど、ローソク足です。

エムトレ それはどんな理由で?

新田 インディケータというのは、プライスを要約、加工したものですよね。プライスを足したり、割ったりと。加工前の生データがローソク足です。正確には歩み値が究極ですが、RAW DATA(ローデータ)に近いんです。4本値というのは。そこに着眼したほうがいいと思います。要約されていけばいくほど、生の情報はわかりづらくなります。

エムトレ ずっと着目しているのは、ローソク足?

新田 ローソク足。それで、要約したものを使いたかったら移動平均線を使う。それ以外にというのは、その二つを使いこなせるようになってからでいいと思います。ボリンジャーバンドにしても、ストキャにしても、まずはローソク足と移動平均線が、自分なりにわかったというか、使いこなせるようになるかどうか。そこで、よりパフォーマンスを伸ばしたいからプラスαはいいですけど、ローソク足と移動平均線を使って儲からないというのであれば、他に手を出しても同じ結果になる可能性が高いです。

エムトレ なるほど。それは重要なメッセージですね。いろんなことをやってくると、このテクニカル便利だな、この指標便利だなといろいろ目移りして、結局、自分なりに究めたものがなく、自滅していっているパターンがけっこう見受けられるものですから。

新田 MACDとかいろいろありますけど、どのテクニカル指標を使えば儲かるということはないですね。

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ナシーム・ニコラス・タレブの考え方に共鳴

エムトレ ちなみに、相場の格言で好きな格言ってありますか?

新田 好きな格言?

エムトレ ないしは、好きな相場師とか。

新田 相場師ですか。相場師といえるかどうかわかりませんが、私が好きな人は、ナシーム・ニコラス・タレブ。「ブラック・スワン」の著者で、認識論者と呼ばれていたかな、元ヘッジファンド運用者としての経験を持っています。彼のどんなところが好きかと言えば、想定外ということに大して、謙虚なところです。人はすぐに「自分はわかっている」と考えがちで、想定をおいて、想定のなかでモノゴトを考えてしまいますよね。でも、タレブは、想定外のことは常に起こるよ、という人ですね。その考え方が好きですね。

エムトレ 心理の面からきていますよね。

新田 そうでしたっけ。

エムトレ 心理の面というか、「人は過信する」とか。

新田 そうです。人間の特性ですね。

エムトレ そうです。

新田 多くの人は、先ほどのドローダウンもそうですけど、講演などで「過去最大のドローダウンにあまり意味はない」と言った時に、批判されたんですね、そういう方は別に「最大ドローダウンに意味はないとは、なにもわかってない」と心底思っていたんでしょうね。私は、その時「何もわかっていない、ということをわかっていない」んだなと思いました。過去最大のドローダウンが、未来においてもそれを超えることがないと想定するのは、まったくおかしな話で……。

エムトレ 確かに。

新田 過去最大の地震よりも大きな地震は将来起きないと、言っているようなものです。そうではなくて、過去最大の地震より大きな地震が起きることを想定しないといけない。そういうようなタレブの考え方は、僕にフィットする感じでした。これを広げて考えるなら、自分が正しいと思わないことですね。自分の考え、想定は間違っているかも知れない、と思ったら、何かを正しいとか、間違っているとは気軽に言えなくなります。

エムトレ お薦めの本だったら、『ブラック・スワン(The Black Swan)』ですか?

新田 ナシーム・ニコラス・タレブの『まぐれ―投資家はなぜ、運を実力と勘違いするのか(Fooled by Randomness)』というのがマーケット寄りに書いてあって、『ブラック・スワン』はもう少し、一般書に近いです。タレブは毒舌なので、嫌な人は嫌かも知れないし、教養を求められる部分もあるかもしれません。ジョークとかも。

エムトレ なるほど。

新田 それから、システムトレードが難しいという方は、まずは「酒田五法」あたりを読んで、「こういうローソク足の組み方があるんだ」というところから入ってもらうのがいいと思います。

酒田五法から勉強を

エムトレ やっぱり、初心者もシステムトレードというか、データ分析をしておいたほうがいいと思われますか。

新田 データを取れる方は、システムトレードがいいと思いますが、数字なので苦手な方はおられると思います。そういう方は、感覚で板読みとか、スキャルピングをやるのがいいと思います。

エムトレ システムトレードは統計を取ってみると、入り口のハードルが高いとおっしゃる方が多いんですが……。

新田 でしたら、酒田五法あたりで、ある意味、ざっくり、「三空は売り」だとか、軽い統計みたいになっているので、そのあたりから入られたらいかがでしょうか。

エムトレ 感覚的につかんでいって……。

新田 それで、本当かな? と思ったら、自分でデータを取って、本当に「三空は売り」なんだと理解してもらえばいいかな、と思います。

エムトレ なるほど。ざっくり理解して、その後、自分で検証して、落とし込んで、そうだなとか、違うなとか検証していくということですね。

好きな仕事だけをやる

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エムトレ ほとんどの方が兼業からスタートすると思うのですが、FXだと24時間市場は開いているので、夜にトレードをしたりすると思うのですが、最初の頃は決まった時間にトレードをしたり、データを分析していたということですか?

新田 今、専業か兼業かに触れていただいたので、その話をすると、まず専業がすごいということは、まったくないと思います。24時間をどう使うか、その人それぞれなので。自分が思っている理想の通りに過ごすのが一番ですから、トレードにされたい方は専業でやればいいし、他にやりたいことがある人は、運用に関わる時間は将来的に短くなるようなライフプランニングとか組み方をするのがいいと思います。私は今がある意味、人生で一番充実しています。本当に自分の好きなことしかやらないし、自分が理想と思う形で時間配分できているので、いい毎日を送れています。稼ぎは少なくなりましたが、こういう生活を送れるようになって、良かったなあと思いますね。

エムトレ そうですか。

新田 仕事は楽しいですよね、好きな仕事しかやらないですから。

エムトレ 一番重要なことっていうか、欧米的な感覚かも知れませんね。たとえばですけど、仕事をバーッとやって、2カ月夏休みを取りますとか。それは自分の生活を豊にするためとか、仕事でも、アメリカ人でも人によるんですが、たとえば、ある人は稼ぎが少なくなっても僕は5時で帰りたい、ある人は何億もほしいから1日22時間ぐらい働くという人も当然いて、どっちが間違っているとか、正しいではないんですが、多くの人が、仕事が楽しいのか、楽しくないのか人それぞれなんですが。

新田 仕事とプライベートを分かる考え方もあると思います。私にとっては、仕事と遊びの境目がなくっています。もともと仕事は好きな人間なんで、今もある意味、かなり仕事や勉強をしています。以前と違うのは、同じ仕事でも楽しい仕事はやる、それ以外はやらないということですね。稼ぎがいいからとかではなく、やりたいか、やりたくないかで選ぶ。そういった意味では、フィーは低いものも多いですが、でもやりたい仕事ができているので、それはすごく楽しいです。

エムトレ 今ちなみに、生徒さんを取ったりしていないですか?

新田 昔はやっていたのですが、今はセミナー等は行っていません。もし、希望があれば、個人で一対一でお会いしてお話をうかがっています。セミナーというより、究極にいえば、その人へのオーダーメイドであるべきですよね。それは、教える側からすると労働集約型の極みで、収益性は最悪です。しかし、目の前のその方のためだけに、お役に立てるように全力を尽くす。それが私にとって一番やりがいがあるので、それに関してのみは受けている感じですね。ただし、こうやれば儲かる、といった話はしません。

FX業界全体で市民権を得られるような取り組みを

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エムトレ 現在のFX会社についてはどう思っていますか?

新田 FX会社はずいぶん淘汰されましたが、かつてはおかしな会社がたくさんありました。今でもいくつか微妙な会社とかは残っているので、ユーザーとしてはそうした会社に大金を預けたら危険です。無難なのは、大手のFX会社を選ぶことだと思います。それがひとつ。

それから、一部のFX会社が収益をあげて、それを還元していないという気もします。金融という業界自体が批判的な目にさらされ、叩かれているという状況があると思います。麻生太郎財務相兼金融担当相は都内で講演し、「何となく債券、株に投資するのは危ないという思い込みがある。あれは正しい」「われわれの同級生で証券会社に勤めているのはよほどやばいやつだった」などと語ったそうですが、あながち否定できません。そういうことを言われないように、時間はかかりますが、もう少し、社会のなかに倫理的な文化を創っていくべきじゃないかと思います。顧客の教育も含めてです。投資教育以前に、人間としての教育が必要な人が、たくさん集まっている業界ですから。そういう形で、FX会社が上手にユーザーというより、社会に還元していかないと。そうしないと、私のように、メディアに露出するようになったけど、この業界は「やばいやつ」がたくさんいるということで、去ってしまう。まともな人が去って、残る人というのは、アレな感じになっちゃって。FX業界全体としてもうちょっと市民権を得られるような、取り組みをしていっていただけたら、社会のためにもなるのにな、と思っています。

小ロットで100回売買をきちんと守る

エムトレ 最後に読者に向けて、トレードをする心構えでもいいですし、人生においての投資とは何か、でもいいですし、メッセージをお願いします。

新田 わかりました。できるだけ小さいロットで100回売買する。その時の記録をつける。闇雲な無駄な売買はしない、何らかの規律を持ってトレードをする。これを「100回売買」と呼んでいます。まずは100回売買をきちっと守る。以前は、「100回売買をやってください」と言っていたんですが、100回売買をやっている最中に、途中でずれてしまうんですよ、少し利益が出るとロットを上げたりして。

100回売買をきちっとやる、というところからスタートして、そのうえで、その延長線上で自分の規律やルールを持つ、というのが、初心者に向けた私のメッセージです。あとは、他人に迷惑をかけない限りに、やりたいことをやって、生きたいように生きていただければと思います。

エムトレ ありがとうございました。

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