エムトレ仮想通貨・株式・FX・オプションの最新業界情報メディア

広告掲載ご希望の方はコチラ

【取材レポート】「MFクラウド Expo 2018」開催

【注目】ビッグデータ×AIで急騰銘柄を予想、投資助言業者の公式サービス「ara」

2018年10月5日(金)9時30分から、東京・溜池にあるANAインターコンチネンタルホテル東京1階で、マネーフォワードの主催による「MFクラウド Expo 2018」が開催された。今回で5回目の開催となる。今年のテーマは「イノベーション」である。会場はA~F会場と6つにわかれ、都合、32の講演が行われ、18時から派ネットワーキングパーティが行われ、20時には終了した。来場者は約900人を数えた。記者は、数ある講演のなかから、ブロックチェーンに関する基調講演に参加した。

最初の登壇したのは、主催者であるマネーフォワードの代表取締役社長でCEOの辻庸介氏。辻氏は、イノベーションによる新しい産業革命の波が押し寄せているが、これは大きなチャンスで、あたらし市場が生まれる可能性がある。そして、ダーウィンの言葉をである「もっとも強いものが生き残れるわけではなく、もっとも賢い人が生き残れるわけではない。変化できるものが生き残ることができる」を紹介し、世の中の変化を先取りすることが今後の生き残りに重要なことだといって、開会の挨拶を終えた。

辻庸介氏

次は、最初の基調講演で、テーマは「ブロックチェーンを味方にできる企業」である。3人によるディスカッションだ。登壇したのは、マネーフォワード取締役執行役員兼Fintech研究所所長である瀧俊雄氏、TRENDE代表取締役社長の妹尾賢俊氏、マネーフォワードフィナンシャル代表取締役社長の神田潤一氏である。

左から、瀧俊雄氏、妹尾賢俊氏、神田潤一氏

モデレーターの瀧俊雄氏は、ブロックチェーンとは何か、といって、経済産業省がブロックチェーン関係になるとよく使っている図を示した。

この図から、左側は何かを決める先生のような人がいるが、右側はどうも先生がいない状態で、学級崩壊しているような状態かもしれないが、いろいろな人たちが情報のやりとりをしていて、信頼を担保している、というのがブロックチェーンの説明でよく行われる定義である、と瀧氏は話す。ではなぜブロックチェーンと呼ぶのかといえば、みんなの間で合意したことをその時点、その時点で箱に詰めていく。その箱を開けることがとても難しいから、中身を改竄する野が難しい。そして過去の記録をしっかり記憶していこうと、いうのがブロックチェーンの説明である。

瀧俊雄氏

ただ、今回、私なりの定義を持ってきたと行って、瀧氏は次のように話す。
「猫の群といって、何か群れから逸脱して何かをしようとする猫がいると、連れ戻したりする。いろいろなプレーヤーが自身の都合で動いたりするのだが、全体としては何か秩序が保たれるような、そういうデータの仕組みというのを、ブロックチェーンと呼んでもいいのかなと思っています」

そういって「ふまじめな定義」と題するパネルを提示し、「猫の群でも秩序を保てるような仕組みを、データ等に関して暗号等を使って実現する仕組み。1.中央の権威を必要とせず、2.相互の通信を通じて、3.信用が必要な仕組みと同様の完全性を提供する」というものと説明する。

ではどういうときにブロックチェーンを使うのか、といえば、信用のコストが高いときに、中央集権にいる人のコストが高いときや、公正な手続きが疑問視されるときには、ブロックチェーンを使うと便利である。たとえば、決済やチケット転売対策、占拠などである。さらに、「調整」のコストが高い時、それは係わる人が多かったり、国をまたぐ場合に、ブロックチェーンを使うと便利である。たとえば、音楽の著作権や貿易に関する手続きなどである。そして、ブロックチェーン都は、いろいろな人たちが通信をする仕組みでもあるので、活用するコストには何があるかと言えば、通信が増えるし、罫線能力が必要になるし、シンプルではないプログラムやセキュリテイ対策である。

ブロックチェーンが使える事例は非常に多様になる。

そして、瀧氏は、妹尾氏に話をふる。妹尾氏はP2Pで電力の売買ができるプラットフォームの構築に現在、力を注いでいる。その妹尾氏は、電力の小売は、ブロックチェーンと親和性が高い、こう述べる。

妹尾賢俊氏

「電気の世界では、各家庭に電気のメーターがあります。東京電力管内だと2900万、全国だと5500万のメーターが必要なってきます。電力のP2P取引を行う時に、取引をコントロールするデバイスとして有力なのがそのメーターになる。メーターから指令を出すときにセキュアなデバイスが必要になるし、かつそれを分散処理する必要があるが、そういう部分でブロックチェーンは親和性があるのではないかと思っています」

次に、瀧氏は、パブリックブロックチェーンとプライベートブロックチェーンに話題に移り、神田潤一氏に話をふる。神田氏はこう話す。

神田潤一氏

「ブロックチェーンには、パブリックブロックチェーンとプライベートブロックチェーンがありますが、私はそれはあまり意識しなくてもいいと思っています。たとえば、米ドルや円といった法定通貨をベースに、いろいろな金融商品が世界の市場で取引されていますが、パブリックブロックチェーンは誰でも世界中で取引ができる、アクセスできるブロックチェーンというイメージがあります。プライベートブロックチェーンというと、たとえば、地域通貨、電子マネーがあって、どっちを使うのが便利かというと、それぞれ便利な使い道がある。円や米ドルときちんと結びつきあって、お互いにいろいろなところで便利に使われている。ビットコインという大きなパブリックブロックチェーンがあるが、それと結びついているプライベートブロックチェーンというのが、あちこちで、その地域やコミュニティで使いやすいかたちで広がっている」

と、瀧氏がこんな質問をする。
「神田さんは、イーサリアムで『クリプ豚(くりぷとん)』というゲームをやって、豚を育てているということですが、何か……」

神田さんが応える。
「ブロックチェーンの上でまさに豚を育てるわけですね。自分が持っている豚と誰かが持っている豚を結婚させて、新しい特徴を持った豚が生まれる。それをイーサリアムという仮想通貨で売ったり、買ったりできるわけです。面白い豚が現れたら、非常に高い値が就いたりすることがあります。ブロックチェーンは今仮想通貨の基盤技術となっていますが、仮想通貨の次に来るのはゲームだと思っています」

ここで妹尾さんがパブリックとプライベートブロックチェーンについて補足をする。

「もともとビットコインがでてきたときに、パブリックなブロックチェーンがでてきました。所が、パブリックブロックチェーンは、トランザクションやパフォーマンスなどでいろいろな問題があるということで、世の中的にプライベートブロックチェーンをつくろうということになりました。ただ、セキュリティというパブリックブロックチェーンは素晴らしいということで今、プライベートブロックチェーンとパブリックブロックチェーンが平行して進んでいる状態です。そのプロセスのなかで、民間企業によるブロックチェーンの実証実験が行われてきて、そのことを温かく見守ってきたのが金融庁だし、経済産業省でした。むしろ、後押しをする動きをずっとやってこられた。いろんな委員会を立ち上げて、レポートをつくり、それを世界に発信していったのが当局の方々である。そういう意味で言えば、民間と当局がいっしょになって、盛り上げていった技術なのではないかと思っています」

そして、未来は何がどう変わるのか、何ができるか、という話題にうつった。妹尾さんが応える。
「電気の世界はブロックチェーンを使っている企業は世界中にけっこうありまして、そもそも私が電気の世界に飛び込む決意をしたのが2017年2月ことです。ウィーンで開かれた会議で、おもちゃみたいなP2Pの取引のソフトウエアがブロックチェーン上で動いているのを見て、もの凄い署劇を受けて、電気の業界に入ったという経緯があります。電力の世界で言うと、コンセンシスという世界的なブロックチェーンの開発企業がありますが、そこからスピンアウトして、電力に特化したような会社があります。電力というくくりで言うと、そういう会社がいくつかあって、注目しています。そういう企業は大企業と組んで、最近は、自動車メーカーと組んで、EVの開発になるのですが、EVを活用した電力の融通の仕組みみたいなものを、電力ベンチャーと自動車メーカーが組んでやったり、とくにヨーロッパでは多いです。そんな動向をウォッチしているのと、ブロックチェーン単体で言えば、パブリックブロックチェーン上で動くセカンドレイヤーになってしまいます。パブリックなブロックチェーンを上手く使っていくためには、セカンドレイヤーという、決済の仕組みを高速化するような会社があるが、実は、福岡にある企業で非常に注目をしている企業ある」

続いて、神田氏は話す。

「発光体がいない仮想通貨がみんなに受け入れられて、しかもそれがグローバルにインターネットの世界を通じて使われている、という世界を知ったときに、凄い衝撃を受けました。その凄い衝撃の延長線上に、仮想通貨の事業を立ち上げるということがあります。仮想通貨の未来を考えたときに、いろいろな取り組みやコミュニティにいろいろな人が参加していけるのが面白いなと思っています。たとえば、岡山県の西粟倉村が自治体として仮想通貨を発行するという構想を発表しています。地域通貨として仮想通貨を発行するわけですが、西和倉村を応援しようという人はその通貨を買う、それが資金調達につながって、西粟倉村にはいろんなベンチャー企業が育っていく。あるいは、地域のインフラが整備されていく。そして、西粟倉の仮想通貨が値上がりをしていくので、コインを買った人も得をする。そういう応援したい気持ちを仮想通貨を買うことで参加をしていく、そういう取り組みやコミュニティが強まっていくのは、凄く面白い世界だと思います。もうひとつは、個人が情報を発信していくと、その個人の情報をいいなと思う人がお金を出していく、直接のお金が個人にまわっていく、そういう世界がもうすぐ実現されるのだろうな、と思っています」

そして最後に分散型とはどういうことかについて、「一人ひとりの思いがきちっと相手に伝わるような、そんな世界だと思っている」と述べて、このセッションを終了した。参加者のなかには、ブロックチェーンの仕組みなどがでるかと期待した向きもあったが、これはこれで非常に面白いセッションであったことは確かである。

<辻 秀雄>

この記事に関連するキーワード

関連する記事

ara

おすすめの記事

人気ランキング

  • 人気おすすめキーワード

  • エムトレ無料メルマガ会員募集中!
    エムトレ無料メルマガ会員募集中!

    仮想通貨情報続々配信中!
    メルマガでしか読めない限定情報も!

    無料メルマガ登録はコチラ