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【取材レポート】「Think Global, Thing Hong Kong~国際化へのパートナー:香港」シンポジウム開催

2018年10月29日カラ11月11日までを「香港ウィーク」と銘打って、東京でイベントが行われたが、その主眼は、日本の起業家を香港の政府高官や財界人に引き合わせ、中国やアジア諸国への進出拠点としての香港のアドバンテージを知ってもらうことにあった。そんな香港ウィークのまっただ中、11月1日(木)、東京・ホテルニューオータニの鶴の間で、「Think Global, Thing Hong Kong~国際化へのパートナー:香港」シンポジウムが開催された。6年ぶりの日本での開催であった。

このシンポジウムは、香港貿易発展局(HKTDC)が主催した、香港のビジネスを推進する大型プロモーション事業で、ビジネスシンポジウム、ビジネスマッチングセッション、ネットワーキングイベント、ハイレベルな夕食会を併催したこの大型プロモーションイベントは、香港と日本が一致団結するコラボレーションの機会を模索している、2900人以上の参加者に深い感銘を与えたようだ。

香港、中国本土、日本から70人以上の著名な講演者を招き、終日続いたこのシンポジウムでは、日本企業が香港をプラットフォームとして活用し、新しい市場へ進出・展開する方法から、金融、テクノロジー、法律サービス、創造的な産業を含むさまざまな分野での機会に至るまで、一連の話題に関連した洞察とビジネスインテリジェンスについて講演し、その知見を参加者と共有した。

香港の企業と日本企業の架け橋となるように、380件以上のビジネスマッチングを行うセッションも実施された。また、HKTDCは、香港から日本に230名以上のメンバーで構成する代表団を派遣し、金融と投資、創造的なクリエイティブ産業デザイン、テクノロジー、プロフェッショナルサービスや食品産業の分野での協力について話し合うための、ビジネス・ミッションを組織した。

不確実性と保護主義の時代のなかで2カ国の緊密な連携が重要
 シンポジウムの最初に登壇したのは、主催者である香港貿易発展局を代表して、ビンセント・ロー氏だった。

香港貿易発展局会長のビンセント・ロー氏

「日本と香港の関係は、ビジネスにとどまらず、文化、観光など何十年も続いている。香港は日本の農産品やシーフードの最大の輸入国でもある。さらに、1400社の日本企業が香港にオフィスを設けている。なかでも観光客の増加は二桁の伸びを示しており、これも長い間、香港と日本が深い関係を築いていることの賜物といえるでしょう。世界は今、不確実性と保護主義の時代に入りつつあります。だからこそ、開かれたグローバル世界での経済をきちんと進めていくこと、2カ国間のパートナーシップはなくてはならないものである。私が強調したいのは、『一帯一路』構想のインフラ部分での協力である。世界の経済国である2カ国が手を組むことは非常に重要になっている。また、香港は世界中でもっとも開放された自由な市場であり、魅力的な投資先であり続けます」
そういって、ビンセント・ロー氏は、香港特別行政区(HKSAR)行政長官のキャリー・ラム氏を壇上に招いて紹介した。

香港は魅力的な都市であり続ける
キャリー・ラム氏は、特別行政区(HKSAR)行政長官となって、現職就任後では初となる日本への公式訪問だが、次のように述べた。

キャリー・ラム氏

「不確実な時代ですが、香港と日本は協同のための非常に強い基盤を持っているので、課題にたちむかっていくことができます。ここ数年、非常に安定した成熟した関係を両国間で築いてまいりました。それは、経済、観光、文化、学術交流においても築いてくることができました。日本は香港に対して、世界で第4位の貿易相手国で、金額は490億ドルにのぼります。日本の食品や農産品の輸出先として、香港は最大のマーケットです。日本の輸出全体の4分の1を占めています。日本企業が香港に進出しているのは1400社で、一つの国としては最大のものとなっています。

香港はこれからも世界中の投資先として、非常に魅力的な場所であり続けます。香港は世界でもっとも開放された、自由な市場です。アメリカのヘリテージ財団の調査によると、24年間連続で、世界でもっとも開かれた自由経済の国であります。国際経営開発研究所によると、世界競争力年鑑において、香港が世界第2位となっています。戦略的な要衝に位置している香港は、中国本土への玄関口です。中国本土・香港経済連携緊密化協定(SEPA)を2003年に締結しました。この協定を結んだ結果、香港や中国への投資に関して優遇措置を受けることができるようになりました。

香港では、『一帯一路サミット』を3回おこなってきました。2018年6月に第3回目のサミットを実施して、50の国と地域から、約3000人の政府や経済界のリーダーたちが集結しました。世界でも最大の金融センターの一つとして、香港はこれからも、「一帯一路」の金融エンジンルームになるという決意でおります。私たちの経験、専門的な知見、国際的なネットワークを活用してまいります」
そういって話を締めくくった。

また、来賓として出席した経済産業副大臣の関芳弘氏には、貿易やビジネスの分野で日本と香港の協力についての洞察を話した。

関芳弘氏

新しい協力関係を築く
開会式後、香港貿易発展局と日本貿易振興機構(ジェトロ) は、新しく更新した覚書(MOU)に署名し、スタートアップ企業やイノベーション、テクノロジー、双方向の投資、第三国におけるインフラストラクチャー構築の機会、人材育成、文化・コンテンツ産業といった新しい分野での協力関係を築くことで合意した。

また、同日の朝、香港貿易発展局は、鳥取県とも覚書を取り交わした。香港貿易発展局と鳥取県は、ビジネスマッチングにおける互いの協力関係を強化し、HKTDCのプラットフォームを利用して鳥取県産の製品の輸出を強化することに合意した。

日本企業は香港でどのように成長できるのか
午前中のメインシンポジウムでは、香港証券取引所会長のローラ・M・チャ氏、其士国際集団シェバリエ・インターナショナル・ホールディングス社外取締役兼ポラリス・ホールディングス・リミテッドのマネージング・ディレクターのオスカー・チョウ氏、第一東方投資集団(ファーストイースタン・インベストメント・グループ)会長兼最高経営責任者(CEO)のビクター・チュー氏、華潤集団(チャイナ・リソーシズ・グループ)会長であるフー・ユーニン氏らを含む、香港の著名なビジネスリーダーたちが、アジアの経済的な見通しやリスク、機会に関する見解を共有し、日本企業が香港を通じてどのように成長の機会を得ることができるのかを検証した。

日本を代表する企業がプレゼンス拡大の経験を披露
続いて、日清食品ホールディングス代表取締役社長の安藤宏基氏、日本電気執行役員副社長の熊谷昭彦氏、三菱UFJ銀行頭取の三毛兼承氏ら著名なビジネスリーダーたちが、香港のサービスの持つエクセレンスと国際的なビジネスネットワークを活用し、アジアと他の国々へのプレゼンスを拡大した経験を語った。

6つの分科会を開く
午後は、6つのテーマ別分科会が開催された。その分科会とは、「中国・アセアン市場とその攻略法」をはじめ、「スマートシティのABC AI、ブロックチェーン、クラウド、データ」「スマートファイナンスとスマートリビングでアジアの力を強化」「ヘルシーエイジング技術の最新動向」「中国が描く金融成長戦略とその展望」「日本企業のための法的リスク管理」「快適なクラシを彩る空間づくりとデザイン」の6つである。

取材をしていつも思うのだが、こうやって興味を引かれるテーマがいくつかあっても、すべての分科会を聴講できるわけではない。そうしたことを主催者には配慮してもらえないか、ということだ。

スタートアップ企業を強化する
今回のシンポジウムでは、革新的なビジネスアイデアと約20社のスタートアップ企業の起業家精神を紹介する目的で、「イノベンチャーサロン」と名づけたミニ展示会が開かれた。これらのスタートアップ企業には、サイバーポート、香港サイエンス・テクノロジーパーク(HKSTP)、HKTDCの「スタートアップ・エクスプレス」プログラム参加企業が含まれている。香港プライベートエクイティ&ベンチャーキャピタル協会は、オンサイトでのメンタリング・サービスを提供し、多くの日本のスタートアップ企業を誘致して、香港での事業展開を支援するためにサイバーポートとHKSTPに加盟した。

祝賀ディナーにおいて日本と香港の友情を祝う
ビジネスディスカッションのあと、日本と香港の400人以上の政府関係者とビジネスリーダーが参加し、八芳園においてハイレベルな夕食会が行われた。

「Think Global, Think Hong Kong」ウェブサイト
「Think Global, Think Hong Kong」ビデオ
「Think Global, Think Hong Kong東京2018」ハイライトビデオ
HKTDC英語版ウェブサイト
HKTDC日本語版ウェブサイト
HKTDC日本版Facebookページ
香港ウィーク・ウェブサイト
香港の詳細についてはこちらから。

 

<辻 秀雄>

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