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【Crypto Insider】ビットコインはアフリカでどのように羽ばたくのか


最近のビットコイン価格の急騰で、南アフリカではビットコインへの関心が高まっている。Googleアナリティクスによると、ダイヤモンドや金が豊富な国は、仮想通貨のGoogleの検索結果ではトップにきている。

南アフリカ

南アフリカでは、ビットコインのユーザーが比較的少数にもかかわらず、仮想通貨への関心の高まりは、政治的な不確実性と、国家の通貨である南アランドの失敗が動機となっている。政治的腐敗は、経済における国の信念の欠如において重要な役割を果たす。

悪名高いGupta兄弟との商取引による不当利益の広がりは、Jacob Zuma大統領を窮地に追い込んでいるが、彼の力と影響力にはあまり効果はないようだ。しかし、12月の選挙が急速に近づくにつれて、国政に対する自信は薄れてきている。

このような不透明な政治的・経済的な水域では、南アフリカの国民は財産が悪化するのを監視しており、多くの人々が解決策を模索している。南アフリカでもっと人気のあるビットコイン取引交換所であるLunoの役員であるWerner van Rooyen氏は次のように述べている。

「南アランドの為替レートが急落しているときは、株式市場や住宅市場のような他の業界でも、価格が下落傾向にあることはしばしば気づくでしょう。ビットコインは、他の資産クラスと相関関係がもっとも低い資産のひとつとして見られています」

ビットコインの相対的な不安定性にもかかわらず、仮想通貨は一部の人たちにとっては有望な投資であるようだ。Lunoの調査では、66%のユーザーがビットコインは発展しうる投資ツールと見なしている。仮想通貨への関心が高まるにつれて、ブロックチェーンとビットコインに基づいたさまざまな新興企業が生まれている。南アフリカ最大のオンライン小売業者のTakealotでさえ、仮想通貨を受け入れている。Takealotのチーフ・マーケティング部長のJulie-Anne Walsh氏は次のように述べている。

「これは当社の全体的な売上のわずかな部分にすぎませんが、サービスの開始以来、ビットコインの取引数は、前年比で増加しています。2016年と比較しても、ビットコインの取引数は、前年比170%も増加しました」
しかし、ビットコインが人気を集めているのは、何も南アフリカだけではない。

ジンバブエ

ジンバブエは、2008年に、国の通貨が、89セクスティリオン(数字のあとに0が21つらなる)%という驚異的なインフレ率を記録した。しかし、国の経済の崩壊はその一方で、興味深い金融システムにつながった。

ジンバブエは、国の通貨を、より強固で、より安定した国際通貨に置き換えたのである。毎日、ジンバブエの人々は、南アフリカランドをはじめ、米ドルや英ポンド、インドルピー、日本円、中国元などを利用してもよかった。

このシステムのもとで、米ドルで買いものをして、インドルピーでおつりを受け取ることは珍しいことではない。しかし、この複雑なシステムを解決しなければならないのは明らかである。

ジンバブエに拠点をおく決済プラットフォームであるBitMariは、多くの他のものに加えて、この問題に取り組むことを目的としている。ジンバブエの人々の95%が携帯電話を所有していることや、30%しか銀行口座を持っていないことを認識し、BitMariは、通貨を保管し、遠方などに送金できる汎アフリカ主義のビットコイン・ウォレットを開始した。

国民のサービスへの認知度とアクセスのしやすさを促進するために、BitMariは、ユーザーが複数の先住言語でコミュニケーションできるように機能を統合した。BitMariの共同創設者であるSinclair Skinner氏は、「金融包摂(基本的金融サービスへのアクセスへの問題を解消し、これらのサービスを受けられるようにすること)は、自信と最終的にはより強い経済を生み出す」と説明している。

ジンバブエでは、特に銀行に口座がない人や送金を希望する人、複雑な通貨システムを逃れる人などにとって、さらに、仮想通貨にとっても有望な将来があることは明らかである。

ナイジェリア

石油資源が豊富なナイジェリアは、ビットコインの採用においては、その旅の別の道を歩んでいる。複雑な歴史とインターネット上での世界的な名声を得て、ナイジェリア政府はビットコインの課題を軽視していた。

ナイジェリアでは、ビットコインは、まず、悪名高いMMM Russian Ponziスキームで、人気を得始めた。ビットコインや国の通貨での払い戻しや、すばやいリターンで、投資をすれば30%のリターンを得られると謳った相互扶助基金めいたものを国民に提供するというMMMは、多くの人々が銀行からの巨額なローンに直面し、適切な雇用を探してもがき苦しんでいる国においては、人気のある資産となった。

このMMMの人気は、政府がビットコインの台頭に従って行動することを遅らせてしまった。2017年1月に、ナイジェリア中央銀行は、仮想通貨に対して厳しい立場をとっていた。仮想通貨をPonziスキームの一部として非難さえしていた。

しかし、MMMを取り巻く論争にもかかわらず、ナイジェリアの国民は徐々に仮想通貨の考え方を採用し始めている。ナイジェリア人は、国家の石油危機に起因する国の下落した通貨の失敗で、国民はビットコインが金融システムを民主化する方法になるのではないかと思い始めている。

ビットコインは、アフリカでは初期段階にあるが、もっと広い範囲でビットコインが根付いていけば、アフリカ大陸はその恩恵を受けることは確かである。そして、ビットコインを衛星経由で利用できるようにするというBlocksteam Inc.の計画を含む新しい開発で、未だ実感が伴わない方法で経済全体を一足飛びに飛躍させる可能性のある速度で、仮想通貨の採用は大陸全体で加速することは間違いない。

出典:Crypto Insider

<辻 秀雄>