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【Bitcoin Magazine】資産管理業界がブロックチェーンからどのように利益を得られるか


資産管理業界のブロックチェーン技術の利点

ブロックチェーン技術は、一般的な流行語から、金融サービス業界の幅広い業務プロセスやビジネスプロセスの改革を起こすテクノロジーに変化しています。金融機関の中でも分散型元帳技術の導入によって大きな利益を得ることができるのは資産管理業界です。

国際会計事務所のアーンスト・アンド・ヤング(Ernst & Young)は資産管理業界のブロックチェーン技術の利点について、「資産管理におけるブロックチェーンの革新」と題する報告書を発表しました。報告書によると、ブロックチェーン技術の導入は、運用コストの削減、時間のかかる機能の無駄の排除、顧客の満足度の向上をもたらす可能性が高いと述べています。具体的には、資産管理業界において、クライアントオンボーディングプロセス、モデルポートフォリオの作成、AML規制に関連する取引およびコンプライアンスプロセスの整備および清算などの重要な分野でブロックチェーン技術を使用することは、分散型元帳技術ベースのソリューションを導入することで改善できます。

資産管理業界においてのブロックチェーンの使用例

このレポートでは、アーンスト・アンド・ヤングはブロックチェーンの利点の例として2つのケースを紹介しています。

一つ目に、クライアントオンボーディングプロセスおよびプロファイリングプロセスをデジタル化し合理化するためにブロックチェーン技術を適用することができます。 厳格な規制要件により、資産管理責任者は、身元証明、婚姻状況、住所、収入状況、新しい顧客の政治的結びつきなどの情報を収集することが義務づけられています。 これは、面倒な作業であり、時間を要し、従ってコストのかかるプロセスとなりえる場合もあります。

もしその代わりに、正当な資産価値の高い個人のデータを、許可された者が個人の承認を得てアクセスできる分散元帳に保存できる場合、これは新しい顧客のオンボードの時間とコストを大幅に削減します。 さらに、ブロックチェーンの不変性と監査能力により、監査証跡は顧客ごとに簡単に保持できます。

二つ目に、ブロックチェーンは、ポートフォリオの作成と顧客へのポートフォリオ変更のお知らせを容易にすることができます。 現在、資産管理者はポートフォリオの作成と維持に様々なプラットフォームを使用しており、これらのほとんどのプラットフォームは、資産管理者が顧客とコミュニケーションをとるようにはできていません。

そのため、資産管理者がポートフォリオの作成および顧客の希望に沿った資産管理ができ、また、直接顧客とコミュニケーションをとることができるブロックチェーン技術を開発し、実装することにより、投資プロセス全体が大幅に効率化され、 資産管理者と顧客との間の直接的なコミュニケーションの増加により、顧客とより深い信頼関係を築く事を可能にすることができるでしょう。

参入障壁はあるが、先駆者利益もある

この報告書では、ブロックチェーン技術の導入により遭遇する可能性が高い難題も示しています。アーンスト・アンド・ヤングによって調査によれば、企業が抱える最大の問題は以下です:拡張性、既存システムとの相互運用性、セキュリティ、テクノロジー基準。

また、資産運用資金は通常、単一では存在せず他の企業と相互に関係しています。 したがって、金融業界全体がどのようなタイプのブロックチェーン技術を採用するかについて、協力して決める必要であります。また、大規模な技術の採用には長い時間がかかる可能性が高いでしょう。 これらの要因のために、多くの企業は現在、大規模にこの技術の導入を検討する前に、小規模なテスト行っています。

しかし、アーンスト・アンド・ヤングは、ブロックチェーン技術を最初に採用した企業は、その多くの利益を享受できると考えています。 金融業界のブロックチェーン技術の成功は企業にもよるが、ブロックチェーンを最初に採用した企業が最も恩恵を受ける可能性が高いため、アーンスト・アンド・ヤングは、革新的なプロセスを早期に検討し始めること勧めています。(出典:Bitcoin Magazine

エムトレの視点

近年Fintech業界においてブロックチェーン技術の導入は最大の関心事と言って良い。4大監査法人においても例外ではない。EYにおいても積極的にブロックチェーン技術による導入をテストしているとの情報もある。金融業界のみならず、コスト削減やプロセスの簡略化を行えることはほぼ間違いがないため、ブロックチェーンを用いた新システム、新技術がどんどん生まれ多くのイノベーションが生まれることを期待したい。

<元彌>