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【ミクウガジャパン株式会社】BitcoinとEthereumが連動したプロダクツ「Kyvalion」を活用した「トークンエコノミーウェアー」構想を発表したミクウガジャパンにインタビュー


ミクウガジャパンロゴ

ミクウガジャパン株式会社が、ブロックチェーン技術が本来持っている民主的な思想に基づいて、まったく新しいコミュニケーションと、決済システムが融合したヒューマン・アプリケーションとして、個人と共同体の、より自在で幸福な融和を目指す、プラットフォーム「Kyvalion(キバリオン)を開発した。

「Kyvalion」とは何か?

では、耳慣れない「Kivalion」とはいったい何か。ミクウガジャパンの取締役である佐藤秋彦氏はつぎのように解説する。

「引き寄せの法則ですとか、あらゆる現象の根幹となる言葉が集約されているのが、『キバリオン』という名前で、当時、エメラルド・タブレットという、エメラルドになぜかどうやって刻んだかわからないが、説明書きが書いてある。たとえば、上なるごとく下に、下なるごとく上に、みたいな、そういったひとつひとつの言葉の根元的な7原則というものを、昔からの口頭の言い伝えで、王族やそれなりの立場の人にしか伝われなかった言葉が実はある。それの発祥がエジプト時代のヘルメストリスメギストスという神から始まっているのですが、その教えを永遠に印している書物が、実は、『キバリオン』というかたちでずっと残っている。それをヘルメス文書というかたちで、メディチケなどがしたためていたのでしょうが、それが派生して頑張っていたのがメディチ家だと思うのですが、すべての事象に繋がる言葉だとか、あるいはすべてを網羅している書物、みたいなところから、上なるごとく下に、下なるごとく上にというのは、弊社の、異なるふたつをひとつに融合するようなテーマもございますので、非常にテーマがあっているというところから、『Kyvalion(キバリオン)』と名づけているわけです」

まとめて言えば、あらゆる成功哲学をまとめた文章から、「Kyvalion」という名称を借りたということである。ただし、スペルは少し変えて、プロジェクト名にした。

ビットコインとイーサリアムの連動

そして、「Kyvalion」は、ビットコインとイーサリアムが連動したとあるが、これはどういうことを意味するのか。ミクウガジャパン代表取締役社長の沼倉裕氏がこう答える。

ミクウガジャパンの沼倉社長

沼倉裕・代表取締役社長

「弊社では、2015年から仮想通貨の事業を始めました。ミクウガジャパンという会社は2016年に法人化しました。仮想通貨やブロックチェーンが非常に民主制のある、優れた技術だということで、2015年から研究開発を進めてきていて、今、ビットコインなどの仮想通貨は投機的な面で使われることが多い。ですから、大元の技術であるブロックチェーンを活用して、世の中がいい方向に向かっていけるようなシステムをつくれないか、ということでいろいろ研究をしてきました。ブロックチェーンのスマートコントラクトを利用して、何か銀行の仕組みに取り入れたりとか、契約のやりとりに取り入れたりとか、そうした情報は今やっとでてきていると思うのですが、2015年の時点でいろいろ調べていった結果、通貨という役割以外の部分でも、いろいろなサービス展開ができるのではないかということで進めてきました。そこで、オリジナル通貨を作成して、活用しようと考えていたのですが、そこから研究した結果、いろいろなことがわかってきて、もっともっと社会のなかにとけ込めるようなサービス展開ができるかなというかたちで進めてきました。

もともと、ビットコインのベースとなるブロックチェーンと、イーサリアムのブロッチェーンは、同じブロックチェーンでも、有効活用できる分野が若干、違うことがわかってきました。ビットコインは分散管理されていて、それこそ世界中の数え切れないぐらいのサーバーでファイルが共有されているため、情報の改ざんがまず不可能です。堅牢なブロックチェーンのシステムがビットコインのベースになっているブロックチェーンです。一方、イーサリアムのブロックチェーンは、ビットコインのような堅牢性はさておき、スマートコントラクトという部分においては、いろいろな分野に応用できるブロックチェーンの設計になっています。命令文を書くのに優れているのが、イーサリアムのブロックチェーンです」

そこで、ミクウガジャパンが取り組んできていたが、セキュリティの高いブロックチェーンを残しつつ、イーサリアムのスマートコントラクトをドッキングして活用できないか、といものである。そうやって開発されたのが、「Kyvalion」である。

その「Kyvalion」を活用して、ミクウガジャパンが第一弾として打ち出したのが、「トークンエコノミーウエアー」構想である。

トークンといえば、ニューヨークの地下鉄の電車賃の単位ことが頭に浮かんでくるが、ここでいうトークンとはそのような意味ではない。トークンとは、心理学や子どもの教育の場で使われてきた言葉である。何かの対価をトークンと呼んでいる。そして、最近、トークンエコノミーという言葉が経済圏で使われるようになってきた。

互酬性とは何か

「Kyvalion」のつくる新しい社会のキーワードは、「均整の取れた互酬性」である。人と人、人と共同体のやりとりに発生する「交換」「互酬」「分配」という基本的な経済的概念を、ブロックチェーンを利用したまったく新しい「トークンエコノミーウェアー」を導入することで、定量的に見える化し、集団社会の健康で民主的な発展に寄与するというものである。

では、あまり耳慣れない「互酬性」とは何を意味するのだろうか。少し長くなるが、解説をしておきたい。

「互酬性(reciprocity)とは、ものが人と人の間で相互にやりとりされること、あるいはそこから派生した制度のことを指す。互酬は、交換や再配分と共に、社会学者・文化人類学者のマルセル・モースやカール・ポランニーによって、原始経済あるいは未開経済(primitive economy)で起きる現象を表す代表的な概念のひとつ。市場経済が確立する以前から互酬はあり、人間集団の経済的な基本的関係として古くから存在している。互酬性は、貨幣を媒介しなくても、事物とその感情・恩義が循環するために、経済のみならず人間集団の関係性を維持するための基本的な制度だと言える。より嚙み砕いて言えば、「互酬」とは、集団間における財やサービスの運動によってギブ・アンド・テイクを促進し、良好な相互依存の関係を作るのに欠かせない基本的概念である。互酬が適切に働くとき、人は自尊心と他者への貢献がバランスよく保たれ、安定し満足感の高い精神状態を実現できる。互酬が潤滑剤となり、社会全体の幸福度も高まる」

トークンエコノミーウェアー構想

そして、ミクウガジャパンでは、均整の取れた互酬が、システムとして世の中に広まっていけば、現在の行き過ぎた金融市場主義や、誰かから何かを奪うことによって自分の利益を上げるだとか、そういったことがなくなってしまうのではないかと、考えたわけである。

そこで、トークンエコノミーというキーワードを用いて、サークルや小さなコミュニティ、会社組織のなかで、何かをした時、何かをしてもらった時に、対価としてトークンを支払えるような仕組みができると、その組織やコミュニティなどがよりよくなるのではないか、面白い組織運営ができるのではないか、企業をはじめとする共同体における、現代の硬直化したコミュニケーションを活性化し、良い互酬の形態を自発的に発生させる。その結果、あらゆる集団・組織において、真に民主的な人材活用と情報の流通を起こし、偏りすぎた金融資本主義を適正な方向に導くことも可能であると考え、提案しているのが、「トークンエコノミーウェアー」構想なのである。

ではそこに、「Kyvalion」がどう絡んでくるのか。沼倉氏はこう話す。

「『Kyvalion』をパソコンのOSと考えてもらったらいいと思いますが、そのなかのひとつのアプリケーションが『トークンエコノミーウェアー』ということです。このほか、いろいろな機能を持ったアプリケーションをいま、研究・開発中です。仮想通貨は、通貨といってもデータです。通貨の部分もそうですが、データの部分を使って、さまざまなことができるのではないかと、思っています」

現在、ミクウガジャパンでは、「トークンエコノミーウェアー」を導入したい企業を募集中である。ちなみに、社名のミクウガとは、ミクは未来を音読みしたもので、ウガとはヘブライ語で未来がひとつにまとまる、という意味である。

<辻 秀雄>