FX・仮想通貨・先物の最新業界情報メディア

Menu

【株式会社マネースクウェア・ジャパン】高金利通貨トルコリラはしばらく30円も割れず35円へ向かうトレンドなのか?!

提供:株式会社マネースクウェア・ジャパン


要約

・リラ/円はすでに4月30円割れ局面で底を打ち、中期上昇トレンドに転換していた可能性が強まってきた
・代表的な高金利通貨であるリラが、対円で割安圏にあり、加えて中期底打ちの可能性が高まったことで、高金利メリットを追求する条件がさらに増えた?!

高金利メリットを追求する局面なのか

代表的な高金利通貨であるトルコリラは、5年MA(移動平均線)からのかい離率などを参考にすると、対円でも記録的な割安圏での推移が続いてきました≪資料1参照≫。そんな割安なリラが、すでにあの4月の30円割れの局面で底を打ち、中期上昇トレンドに転換していた可能性が強まってきたようです。

資料1=トルコリラ /円の5年MAからのかい離率(2005年1月-)

リラ/円は先週末32円を上回って引けました。これにより、足元で31.9円程度の52週MAをリラは上回りました≪資料2参照≫。リラがこんなふうに52週MAを上回ったのは、2014年12月から中期リラ下落トレンドが展開するようになってから初めてのことです。

資料2=トルコリラ/円と52週MA(2014年-)

(出所:トムソン・ロイターより作成)

ところで、2005年以降で、リラの中期的な底打ちは2006年5月、2011年12月の2回でした。この2回のリラ底打ちから間もなく、リラが52週MAを超えると、以降は大きく52週MAを割り込むことなく、1年以上といった具合にしばらくリラは52週MAを上回る推移が続きました≪資料3参照≫。

資料3=トルコリラ /円と52週 MA (2005年-)

これを参考にすると、今回52週MAをリラが上回ってきたことで、リラはすでに4月に底を打ち、中期上昇トレンドへ転換していた可能性が強まり、しばらくは30円を割れるといった具合に大きく反落することもなく、52週MAを10%程度上回る35円を目指す上昇トレンドが展開する可能性が高くなっているのではないでしょうか。

代表的な高金利通貨であるリラへの投資を考える場合、もちろん高金利メリットの享受が焦点になります。高金利メリットを享受するためには、それを台無しにするほどの価格下落(キャピタルロス)リスクの回避が最大の鍵になるでしょう。

大幅な価格下落リスクの懸念があるのは、その通貨が中期的に割高圏にある場合です。逆に言えば、割安圏にある通貨の価格下落リスクは基本的に限られ、さらに中期的な底打ちの可能性が高まれば、一段と価格下落リスクは限定的な見通しになります。

今回述べてきたように、代表的な高金利通貨であるリラが、対円で割安圏にあり、加えて中期底打ちの可能性が高まったことで、高金利メリットを享受できる条件がさらに増えたといえるのではないでしょうか。

リラについては、8月末に一部で、「トルコリラは7カ月連続の月間ベース上昇に向かっているが、ゴールドマン・サックス・グループやソシエテ・ジェネラルはリラに強気だ。上昇は小幅にとどまり、過去1年で見るとパフォーマンスは依然、主要通貨中で最悪だからだ」(8/25付けブルームバーグ)と報じられたことなどをきっかけに上昇が勢い付く動きとなっていました。

リラ/円は、米ドル/円とトルコリラ/米ドルを掛け合わせた相場ですから、米ドル/円が昨年6月に99円程度で底打ち、米ドル高・円安へ転換したことで、リラ高・円安へ転換する可能性が出ていました。にもかかわらず、今年4月までリラ安・円高が続いたのは、トルコの4月国民投票への警戒などからリラ安・米ドル高が続いたことが主因でした。

しかしその結果、リラは対米ドルで記録的な割安となっていました。上述の報道のように、有力な金融機関がリラの対米ドルでの過小評価修正に注目したことで、リラ高・米ドル安が広がると、リラ/円でもリラ高・円安が広がりやすくなったということでしょう。(了)

※当レポートは、投資や運用等の助言を行うものではありません。また、お客様に特定の商品をお勧めするものでもありません。
※当レポートに記載する売買戦略はテクニカル指標その他を基に客観的に判断しているものであり、相場の行方を決定付けるものではありません。最終的な投資判断はご自身の意思判断によりお取引いただきますようお願いいたします。
※当レポートのデータ情報等は信頼できると思われる各種情報源から入手したものですが、当社はその正確性・安全性等を保証するものではありません。
※相場の状況により、当社のレートとレポート内のレートが異なる場合があります。

提供:株式会社マネースクウェア・ジャパン