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【Bloomberg】トランプ政権の経済アドバイザー、Gary Cohnは連邦準備制度理事会の議長にふさわしいのか?


ウォールストリートやワシントンを支配してきた数十年の間で、ゴールドマン・サックス・グループの銀行員たちは、世界で最も強力な経済的・財政的な多くの地位を獲得してきた。

Gary Cohn氏

長い間、ゴールドマン・サックスの社長を務め、ドナルド・トランプ氏の最高経済顧問であるGary Cohn氏は、今や連邦準備制度理事会の次期議長に手が届くところまできている。トランプ大統領は、ウォ―ル・ストリート・ジャーナル紙に、ジャネット・イエレン議長の任期が2018年2月に終わると、「確実に」、Gary Cohn氏がジャネット・イエレン氏に取って代わることになると強く考えていると伝えた。

7月27日~28日のブルームバーグのエコノミスト調査によると、コーン氏は、今や、本命として、イエレン議長のあとを狙っていることを示している。

ソシエテジェネラルの上級米国経済学者、Omair Sharif氏は、次のように述べている。

「ホワイトハウスからのすべての情報から判断すると、イエレン議長のあとを継ぐのは、Gary Cohn氏が一番の候補です。彼を米国の金利や銀行ルールに影響力を持つ世界で最も強力な中央銀行家にすることに加えて、FRB議長の仕事は、彼に影響力と威信を持ちながら、混沌としたホワイトハウスから脱出する機会になるはずです。それはまた、トランプに別のワシントンの機関に自分の影響を与えることになるだろう。連邦準備制度理事会の議長を選ぶことは、最高裁判事の判事を指名することとほぼ同じくらい偉大な決定である。 トランプは彼の前任者が選んだものと一緒に生きることを決めることができるし、または、彼はその仕事に彼の好きな銀行家を指名することもできます」

Gary Cohn氏(56歳)は、彼と一緒に働いていた人や連邦準備制度に勤めていた人、十数人とのインタビューによると、知識人の機関を導くブルドッグのようだという。ゴールドマンのトレーディングフロアで長年にわたって鍛えられた彼の激しい性格は、ゆっくりと瞑想的な協業のもとで構築された文化と衝突する可能性がある。「Gary Cohnは確かに本能的な思想家だ」と2005年に辞任する前のゴールドマン最高技術責任者のMichael Dubno氏は言う。Gary Cohn氏は攻撃的で無愛想で、顔をベールで覆わないで脅迫をする人と見た。「物事を本当に深く理解できるかどうかはわからない」とMichael Dubno氏は言う。

Gary Cohn氏が四半世紀以上働いていたゴールドマンの内部では、Gary Cohn氏はトレーディングフロアから会社の社長に昇格し、過去10年間をロイ・ブランクファイン最高経営責任者のナンバー2として働いた。Gary Cohn氏は、ゴールドマンが時代のもっとも激しい争いを演じた取引のときに、いつもその場にいた。そして、Gary Cohn氏は、住宅市場に対する危機前の手だてを管理するのも手伝った。

もし、彼がFRBの議長に就任すれば、連邦準備制度理事会の仲間に加わり、12人の地方銀行の頭取のうち、3人がゴールドマンで働いていたことになる。グローバルサミットでは外国人の向いのテーブルに座われば、以前同僚だった2人の銀行家と顔を合わすだろう。それは、Mario Draghi欧州中央銀行総裁と、イングランド銀行総裁のMark Carneyである。

キャンペーンの最中は、トランプ氏はイエレン議長のことを、「金利をあまりにも低く抑えている」と怒っていたが、その後、トランプ氏は緩やかな金融政策を好んでいることを明らかにした。Gary Cohn氏は、より低い金利によって特徴づけられた時代からの急激なスタートではないだろう。実際、Gary Cohn氏はイエレン議長よりももっとハト派である。Gary Cohn氏は、2015年に政策金利の引き上げを準備しているイエレン議長にこんな質問を投げかけている。インフレ率が2%に近づいていないのに、政策金利を上げるのかと。

博士号を持っていないポール・ボルカー氏以降の、Gary Cohn氏は最初の連邦委員長になり、ビジネスよりも大学のように活動する機関に適応しなければならないだろう。政策決定者は、スタッフのエコノミストの意見を重視し、グループとして決定を下す前に、2日間の会議で条件を熟考する。

それぞれの投票メンバーは、同じような意見をもっている。連邦準備制度理事会の議長は、機関のキャプテンであり、公的な顔かもしれないが、その力はメンバーのコンセンサスから得られるもので、それは時には数カ月かかることがある。たとえば、連邦準備理事会(FRB)は2016年に、政策金利の引き上げについて議論し、最終的にその年の最終会合である12月に政策金利引き上げの投票を行った。また、4兆5000万ドルのバランスシートについて議論するのに数年を費やしており、最終的には削減計画に着手している。

金融市場は連邦準備制度理事会のあらゆる声明に注意を払っているので、連邦準備制度理事会の議長はとくに、言葉に最大級の注意を払わねばならない。Gary Cohn氏は、即興的な話をする傾向にあるとすれば、イエレン議長が得意だった、メッセージ・コントロールを行うのに多少の混乱をきたすかもしれない。300人以上の博士号を持った経済スタッフがそろう連邦準備制度理事会の長としてGary Cohn氏はまた、くそまじめなマクロ経済の方程式が連なっている研究論で大わらわになるかもしれない。前ダラス連銀総裁のリチャード・フィッシャー氏は、「彼は多くのものを読まなければならない。私は彼がそのことを好むかどうかはわからない」と語った。

Narayana Kocherlakota氏
写真出典:https://en.wikipedia.org/wiki/Narayana_Kocherlakota

Gary Cohn氏の長年の友人や同僚の何人かは、実務世界の経験を連邦準備制度理事会に持ち込むと考えている。しかし、彼らのうちの何人かは称賛を試みるときでさえまだ、Gary Cohn氏は、連邦準備制度理事会のEccles Buildingの、静かで学術的なホールを楽しめない、積極的な人格であると描いている。元ゴールドマンのパートナーであるJay Dweck氏は次のように述べている。「骨と同じくらい乾燥した材料を扱う会合で、彼がなぜ時間を費やしたいのかわかりません」

Jay Dweck氏は、Gary Cohn氏が議員や記者たちからの愚かな質問をどのように扱うのか想像してみると、「彼は我慢できないだろう」と言って、笑い始めた。また、Christopher Pia氏は、Gary Cohn氏の友人でヘッジファンドのベテランだが、楽観的にみている。「彼は経済政策や政治的ノウハウに欠けている」と彼は言う。「それは、彼は頑張りと忠誠心で補うだろう」

しかし、彼の友人に対する忠誠心は、Gary Cohn氏の障害物のひとつになる可能性がある。

Bloomberg Viewのコラムニスト、前ミネアポリス連銀総裁だったNarayana Kocherlakota氏は、Gary Cohn氏のゴールドマンでのキャリアは、「委員会での認識問題を生み出す」と語る。中央銀行は争いの上で行動することを意図して以来、トランプ大統領の親友であるGary Cohn氏もそうだからである。

急上昇するインフレを避けるために、政策金利を引き上げたり、経済成長を調整したりするなどの連邦準備制度理事会の決定は、企業や一般には大変不評である。かつて、ホワイトハウスと連邦準備制度理事会の間の壁が崩壊したとき、それは最悪の結果となった。当時のリチャード・ニクソン大統領は、FRBの議長だったArthur Burns氏に金利を低く保つように圧力をかけ、物価の急騰を招いた。

Richard Shelby氏
写真出典:https://en.wikipedia.org/wiki/Richard_Shelby

もし、トランプ大統領がGary Cohn氏をFRBの議長に指名すれば、Gary Cohn氏は、彼のウォールストリート時代のことを問いただす、民主党の上院議員たちと勇気を持って対峙しなければならないだろう。一部の共和党員のなかにも、Gary Cohn氏が以前、政策金利について低金利を支持したことと、民主党に何十万ドルも寄付したことを問題にする議員がいるかもしれない。

Richard Shelby上院議員(アラバマ州選出共和党、銀行、住宅、都市問題に関する米上院委員)は、Gary Cohn氏を厳しく吟味しているが、そのような懸念を一笑に付した。

「彼はゴールドマン・サックスの出身だから、金融界のことをよく知っている」とRichard Shelby氏は言う。

Bloomberg Radioのインタビューで、ダラス連銀総裁のRobert Steven Kaplan氏は、次の議長から見たいものを表明した。Robert Steven Kaplan氏は、「連邦準備制度理事会には、経済を分析し、尊重される金融政策についての見解を持つ専門家が必要だ」と述べた。

Robert Steven Kaplan氏は、ゴールドマンで長年にわたって勤めていた投資銀行家であり、若かった頃のSteve Bannon氏が、ゴールドマンに就職するのを援助した。

出典:Bloomberg

<辻 秀雄>

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