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【株式会社マネースクウェア・ジャパン】米ドル安・円高はさらに続くのか?それとも鍵はユーロ/米ドルや米国債が握る?!

提供:株式会社マネースクウェア・ジャパン


要約

・ユーロなどでは米ドル安も徐々に行き過ぎ懸念が強まっているのに対し、対円での米ドル安には「行き過ぎ」懸念が少ない。
・米ドル安・円高は、一時的かトレンド転換の結果かを試す最終局面に立っており、その中では、対ユーロでの米ドル安や米国債買いが持続するかも鍵を握っている。

米ドル安107円台突入後の行方は?

米ドル/円は先週、ついに今年の安値108円を割り込んできました。ではさらに米ドル安・円高が続くのか、それとも米ドル安・円高が止まるならその鍵は何かについて今回は考えてみたいと思います。

米ドルが対円で安値を更新してきたものの、それでも90日MA(移動平均線)からのかい離率などで見ると、とくに米ドル「下がり過ぎ」ということではなさそうです≪資料1参照≫。そして米ドル/円のポジションは、CFTC統計によるとなお米ドル買い・円売りに傾斜しているようです≪資料2参照≫。つまり米ドルは、対円では決して「売られ過ぎ」ということでもなさそうなのです。

資料1=米ドル/円の90日MAからのかい離率(2000年1月-)

出所:トムソン・ロイターより作成

資料2=円のポジション(2013年-)

出所:CFTC統計より作成

以上のように見ると、北朝鮮問題などをきっかけに、米ドル安・円高、米ドル売り・円買いが広がる余地はありそうですから、予断は許せないでしょう。

ただし、米ドルの「下がり過ぎ」は、対円以外で兆候を確認することができます。たとえばユーロ/米ドルの90日MAからのかい離率は、ユーロ「上がり過ぎ」、米ドル「下がり過ぎ」懸念がかなり強くなってきました≪資料3参照≫。

資料3=ユーロ/米ドルの90日 MAからのかい離率 (2000年-)

出所:トムソン・ロイターより作成

また、一般的に「安全資産」と位置付けられる円は、上述のようになお円売りに傾斜しており、その意味では地政学リスク次第で買われる余地はありそうですが、一方で同じく「安全資産」の米10年債は、CFTC統計によると大幅な買い越しとなっているため、さらなる買い余地は限られそうです≪資料4参照≫。

資料4=米10年債ポジション (2013年-)

出所:CFTC統計より作成

振り返ってみると、とくに夏以降、対ユーロなどで米ドルは一段安となったのに対し、対円はそれと一線を画し、一進一退が続きました。こういった中で、対ユーロなどでは米ドル安も徐々に行き過ぎ懸念が強まっているのに対し、対円での米ドル安には「行き過ぎ」懸念が少ないといった違いが生じてきたと考えられます。

以上からすると、米ドル安反発のタイミングを見極めるならば、対円よりも対ユーロなどを目安とすべきではないでしょうか。また、北朝鮮問題などを受けた安全資産へのシフトが一巡するかどうかは、米国債買いが行き詰まるかどうかが目安になるでしょう。

さらに、すでに行き過ぎ懸念が出ているにもかかわらず、対ユーロでの米ドル安、安全資産の米国債買いがなお行き過ぎた状況を持続させるようなら、行き過ぎ懸念の少ない対円での米ドル安や安全資産の円買いはさらに広がるリスクがありそうです。

米ドルは対円で、先週まで52週MAを5週連続で下回りました≪資料5参照≫。経験的には、一時的な動きなら52週MAのブレークも1か月程度で一巡し、逆にそれ以上ブレークが続くなら一時的ではなく中期トレンド転換の可能性が高いと考えられます。

資料5=米ドル/円と52週 MA (2000年-)

出所:トムソン・ロイターより作成

要するに、米ドル安・円高は、一時的なものか、それともトレンド転換の結果なのかを試す最終局面に立っていると考えられるのです。その中では、対ユーロでの米ドル安や米国債買いが持続するかどうかも鍵を握っていると思われます。(了)

※当レポートは、投資や運用等の助言を行うものではありません。また、お客様に特定の商品をお勧めするものでもありません。
※当レポートに記載する売買戦略はテクニカル指標その他を基に客観的に判断しているものであり、相場の行方を決定付けるものではありません。最終的な投資判断はご自身の意思判断によりお取引いただきますようお願いいたします。
※当レポートのデータ情報等は信頼できると思われる各種情報源から入手したものですが、当社はその正確性・安全性等を保証するものではありません。
※相場の状況により、当社のレートとレポート内のレートが異なる場合があります。

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