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【株式会社マネースクウェア・ジャパン】米2Q2%超成長見通し不変なら、米6月利上げ織り込み米ドル一段高へ?!

提供:株式会社マネースクウェア・ジャパン


要約

・過去2回の米利上げでは、米ドル一段高は約2週間前から。今週以降の動きに注目?!
・米6月利上げは「2%以上の成長」が目安。「早読み」では2Q成長率2-3%以上の見方。

米ドル/円と米6月利上げの関係を考える

引き続き米6月利上げとの見方は強いようです。その割に米ドル/円は、5月前半の114円から111円前後まで反落しました。では、米利上げを翌月に控えている中でも、これほど米ドルは反落するものなのか、それともこの米ドル反落は、米6月利上げ見通しの変更を先取りしたものなのか。今回はそんなテーマで考えてみたいと思います。

1)米6月利上げの割に米ドル高は鈍いのか?

まずは、最初の疑問、「米利上げを翌月に控えている中でもこれほど米ドルは反落するものなのか」について、今年3月、昨年12月といった過去2回の米利上げに至る米ドル/円の動きを検証しながら考えてみましょう。

実は、過去2回の米利上げにおいても、利上げの2週間程度前までは、米ドルは上がったり下がったりを繰り返していました。ちなみに、今年3月の利上げは15日、そして昨年12月の利上げは14日でしたが、それ以前の米ドル/円の終値安値は、2月24日、昨年11月28日でした≪資料参照≫。

資料=米ドル/円と90日MA(2016年-)

出所:Bloombergより作成

以上からわかったのは、過去2回の米利上げでも、利上げ決定の2週間前くらいまでは、米ドルも上がったり下がったりで、決して米利上げを期待した米ドル一段高になっていたわけではなかったということ。
別の言い方をすると、米利上げを織り込む米ドル一段高は、米利上げの2週間前くらいから本格化したということです。6月14日の米再利上げをにらんだ米ドル一段高は、これから本格化する可能性があり、ここまで米ドル高が鈍かったのは、決して過去2回の米利上げ前の米ドルの動きと極端に異なるというわけでもないでしょう。

2)米ドル高が鈍いのは、米6月利上げが変わる可能性があるからなのか?

では、もう一つの疑問「米ドルがなかなか上がらないのは、米6月利上げ見送りの可能性があるからなのではないか」ということについて考えてみたいと思います。米6月利上げは、5月に入り急拡大しているトランプ米政権の混乱などにより、先送りされる可能性が高く、だから米ドル高の動きも鈍いのでしょうか。

5月中旬、一部のメディアにこんな記事が掲載されました。「米金融当局、緩やかな利上げの方針堅持の見通し-政治的混迷でも」 (5月19日付けのブルームバーグ)。この記事の執筆者はR.ミラー。かつて、「FRBに最も近いジャーナリスト」とされた人物でした。

この記事で「政治混迷でもFRB緩やかな利上げ方針不変」とした根拠の一つが以下のことでした。「2%を上回るペースでの成長が続いて労働市場の逼迫が続く見通しなら、金融当局が従来の軌道を外れる理由は見当たらない」。では、米景気は「2%を上回るペースでの成長」が続いているのでしょうか。

米第2四半期成長率について、米景気「早読み」で注目されているアトランタ連銀GDP・Nowは3.7%(5月26日現在)、NY連銀のGDP・Nowキャストでは2.17%(5月26日現在)といった具合に、これまでのところは「2%を上回るペースでの成長」が続いているとの見方が基本のようです。

そうであれば、「FRB緩やかな利上げ方針不変」との考え方になるでしょう。それがこの先急に変わることがない限り、過去2回の米利上げが近付く中での米ドル一段高が再現する可能性は引き続き注目されるのではないでしょうか。(了)

 

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