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【株式会社FXプライムbyGMO】「FXヂカラ向上プロジェクト2017」トレードチャンスがまる分かり! 第16回FX会場ライブセミナーに潜入


2017年6月24日(土)13時から、東京・渋谷の株式会社FXプライムbyGMO【関東財務局長(金商)第259号】会議室で、セミナーが開催された。参加者は女性1名を含む16名。いつものように、アットホームな雰囲気のなかで、セミナーは始まった。

FXヂカラ向上プロジェクト2017

第1部「よくわかる足下のファンダメンタルズ」

最初に登場したのは、同社のチーフ・アナリストである柳澤浩さん。テーマは「よくわかる足下のファンダメンタルズ」。

ファンダメンタルズの基本要素

まず最初に、ファンダメンタルズの基本要素は4つに分解して考えようと提案する。その4つとは、①リスク志向(中短期、日計り、相場のあや狙い)、②金融政策=金利差(日計り、中期的ポジション)、③為替政策/財政政策(相場の基本的方向性)、④経常収支/貿易収支(実需筋の動きを決める)の4つである。

よくわかる足下のファンダメンタルズ

その4つのなかで、為替相場にもっとも影響を与えるのが、米為替政策。強い米ドルか、弱い米ドルかが決定するからだ。なんといっても、米ドルは機軸通貨に他ならないため、常に為替相場の中心にくる。もっと、影響が弱いのが経常収支/貿易収支。なぜなら、実需は為替相場全体の10%以下の取引だから、為替相場への影響はそれほど多くはない、という判断である。

さらに、柳澤さんは、為替政策の変更による歴史についても触れた。

為替政策の歴史

ニクソンショックが起きたのは、1971年8月15日。固定相場は廃止になった日である。1ドル360円の固定相場だったものが、変動相場制に移行し、1973年には「米ドル/円」は254.45円、1978年10月には177.05円まで円高になった。

次に、プラザ合意だ。1985年9月22日、米ドル高政策の放棄である。1985年9月20日の「米ドル/円」は、240.10円、9月23日には、231.90円、10月3日には212.79円、1988年1月には120.18円となった。

1993年には、クリントン政権の日米貿易不均衡是正問題が浮上した。クリントンが大統領に就任した1月20日には、「米ドル/円」は124.70円だったが、1993年8月には100.35円、1994年10月には96.12円、そして、1995年には「米ドル/円」の最安値である79.75円を記録した。1994年2月から1995年2月まで7回の利上げ(3%→6%)を行ったが、米ドル高にはならなかった。

トランプ政権の為替政策はどうなる?

よくわかる足下のファンダメンタルズ

柳澤浩さん

さて、問題はトランプ大統領率いるトランプ政権の動きである。保護貿易主義、輸出振興のためには、ドル安が必要である。しかし、日米首脳会談では、ドル安は打ち出さなかった。今後の動向でいくと、トランプ政権が現在注目しているのはドイツ。従って、トランプ政権のドイツへの政策がどうなるかを注目する必要がある。

さらに、為替操作国認定問題がまだくすぶってはいるが、中国には猶予を与えた。しかし、将来的に考えると、日本が為替操作国に認定された場合は、「米ドル/円」の100円割れは大いに考えられる。ただし、中国とドイツが為替操作国に認定され、日本が認定されない場合は、「米ドル/円」は、105円まで戻す可能性がある。そして、為替操作国の認定がなかった場合は、「米ドル/円」は、105円から115円のレンジ相場となるだろう。

FRB(連邦準備制度理事会)の金融政策のゆくえ

現在のFOMC(連邦公開市場委員会)のメンバーを、ハト派とタカ派に分類すると以下のようになる。

【超ハト派】カシュカリ(ミネアポリス連銀総裁)、ブラード(セントルイス連銀総裁)
【ハト派】ブレイナード理事、エヴァンス(シカゴ連銀総裁)
【ややハト派】イエレン議長、ダドリー(ニューヨーク連銀総裁)、フィッシャー副議長、パウェル理事
【ややタカ派】カプラン(ダラス連銀総裁)、ウィリアムズ(サンフランシスコ連銀総裁)、ローゼングレン(ボストン連銀総裁)
【タカ派】ハーカー(フィラデルフィア連銀総裁)、メスター(クリーブランド連銀総裁)、ジョージ(カンサスシティ連銀総裁)、ラッカー(リッチ問題連銀総裁)
【不明】ボスティック(アトランタ連銀総裁)

折に触れて彼らの発言には注意をする必要があるが、FOMCのメンバーは利上げについてどう考えているかといえば、2017年末に1.375%、2018円末に2.125%、2019年末に2.89%、そして、長期的には、3.00%を考えている。

その後、柳澤さんは米国のインフレ率の低迷に触れ、さらに、FRBのバランスシートの縮小、日銀や欧州の金融政策に触れ、「ユーロ/米ドル」「ポンド/米ドル」などについて意見を述べた。

主要イベントと相場

そして、2017年内の主要なイベントと相場歩行について、次のように指摘した。

【7月】26日 FOMC ここでバランスシート縮小開始が発表されると、「米ドル/円」は上昇する。
【8月】日付は未定だが、ジャクソンホール会議で、9月の利上げが示唆されれば、「米ドル/円」は上昇する。
【9月】20日 FOMC 利上げをすると、「米ドル/円」は反落か?
【9月】24日 ドイツ連邦議会選挙 終了後にユーロが上昇する可能性がある。
【10月】26日 ECB理事会 QE終了の決定がなされると、ユーロは一段高となり、米ドル安になる。
【11月】1日 FOMC 12月の利上げを示唆すれば、「米ドル/円」は上昇する。
【12月】13日 FOMC 利上げをすると、「米ドル/円」は反落か?

そして、日程は未定だが、空席となっている米FRBの3名が承認されると、「米ドル/円」は上昇するかもしれない。ただ、2018年2月で任期を迎えるイエレン議長の後任選定問題でごちゃごちゃすると、市場はかなり動揺して、米ドルは大きく上下する可能性もなきにしもあらずである。

第2部「勝ち組FXトレーダーへの第一歩!~勝ち組FXトレーダーの取引手法とは~」

勝ち組FXトレーダーへの第一歩!~勝ち組FXトレーダーの取引手法とは~

小杉篤諭さん

続いて登壇したのは、同社のお客様コンサルタントである小杉篤諭さん。テーマは「勝ち組FXトレーダーへの第一歩!~勝ち組FXトレーダーの取引手法とは~」。小杉さんは、お客さま担当だけに、いろいろなFXトレーダーさんとインタビューしたり、話をする機会が多い。その体験を踏まえて、参加者に質問を投げかけるかたちでのセミナーとなった。

値動きだけを追う人は負ける

まず、取引の判断については、小杉さんが勝っている人から受けた内容は、まちがいなく、テクニカル分析とファンダメンタルズ分析の2つを合わせて使っている人が多い。しかし、テクニカルと称して、値動きだけを追っている人は、必ず負けるという。

損切りが上手い人が勝てる

小杉さんは次々と質問を重ねていく。「損切りは?」「注文方法は?」「スキャルピングですか?」「スイングですか?」などなど。そして、勝ち組FXトレーダーのある表を提示する。

過去の損益が3000万円以上のトレーダー10名の、過去損益、トレードスタイル、評価損益、取引判断を示したものである。その表から、トレードスタイルを見ると、スキャルピングが5名、スイングトレードが5名である。そのなかで、評価損益をみると、3000万円から4000万円以上稼いでいるトレーダーのなかで、半数が3000万円から4000万円の損失も抱えている。ただ、そんな損失を抱えていても、その人たちの資金はかなり多いので、いくらでも資金をつぎ込める人が多いという。

さらに、取引判断では、チャートとファンダメンタルズを併用している人が3名、チャートのみで判断している人が4名、不明の人が3名だった。この表を見ながら、「損切りがうまい人が勝てる!」と小杉さんはいう。

そして、これまで話を聞いてきたトレードの内容から、小杉さんはこう語る。

「スキャルピングが得意な人は、相場が動く時間か、自分の得意な時間帯しかトレードをしません。また、トレードをする時間帯では、専業の人は朝8時に起きてから、2時間、トレードをします。それは、9時55分に発表される仲値に向かって相場が動くからです。それから相場が動かなくなると、相場から離れます。そして、ロンドン時間が始まる午後4時から5時に相場に入ってきます。しかし、相場に動きがなければ、すぐに相場から離れていきます。それで、指標が発表されるニューヨークの時間帯に入ってきて、相場が動いていれば、朝までやっています」

正しい考えに基づくトレードが大事

そして、小杉さんは、「正しい考えに基づくトレードが大事だ」と強調する。「人生や仕事の結果というのは、考え方×熱意×能力できまる」という、京セラの創業者である稲盛和夫氏の言葉を紹介する。さらに、「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」という、元プロ野球監督の野村克也氏の言葉を紹介する。つまり、FXの結果というのは、考え方×熱意×能力、で決まるということである。そして、場数を踏むことがトレード上達の秘訣であると、小杉さんはいう。

勝ち組FXトレーダーへの第一歩!~勝ち組FXトレーダーの取引手法とは~

次に、何名かのFXトレーダーの実績をグラフで示す。そのなかで、奈良県在住のCさんについて解説する。

「Cさんは60代の退職者で、退職金はすべて奥さんにあげて、自分はFX」で稼ぐという考えで、FXトレードをやっています。そして、Cさんがやっているのは、『米ドル/円』と『南ア・ランド/円』『トルコリラ/円』の買いトレードしかやりません。なぜと、聞くと、売りができない。それが私の課題だといいます」

Cさんの直近12カ月の実績は、約530万円の利益を挙げている。そして、これまでの利益の合計は、約1370万円。Cさんのトレードの特徴は、資金管理の徹底さ。つぎ込む資金は、証拠金の30%以内に必ず抑えていることと説明をしながら、Cさんのトレードの方法を解説する。その特徴は、含み損がでている悪いポジションはすぐに決済し、層でないものは持ち続けて、上昇トレンドがやってきた時にいっせいに決済をして利益を獲得する。そして、Cさんが凄いのは、トレンドが上昇しているときに、売りポジションを持つことだ。たいていはやられるのだが、時には相場が下がって利益を出すこともある。しかし、なぜそんなことをするのかといえば、自分を戒めるため。上昇トレンドで売っては損をするのだということを、肝に銘じるために、時々、売りを仕掛けるというのだ。

「テクニカル分析を用いたFXトレード実践講座~根拠のあるFX取引~」

最後に登壇したのは、同社のチーフ・ストラテジストの高野やすのりさん。テクニカル分析を得意としている。テーマは「テクニカル分析を用いたFXトレード実践講座~根拠のあるFX取引~」。

相場との闘いは自分の内面との闘い

高野さんはまずこう語る。

テクニカル分析を用いたFXトレード実践講座

高野やすのりさん

「相場と闘うということは、自分の内面と闘う、心をいかにコントロールしていくかということです。そして、実際にお金をつぎ込むということは、いろいろなことを考えてしまうので、トレードに使うお金は生活資金とはまったく関係のないお金にすべきです。そうしないと、トレードに迷いなどが生じてしまいます」
といって、今後の「米ドル/円」の超長期見通しを話す。

「米ドル/円」は140円台を試しにいく

「アメリカの金利は緩やかながら、上がっていくと思います。日本は、金利があがることはないと思います。考えてみたらわかるんですが、日本で物価が上昇したのは、1973年のオイルショックの時だけです。ですから、インフレ2%というのは、3%までいかないと、平均で2%にならない。そんなことは日本では起こりようがないので、それを考えると、『米ドル/円』は1979年につけた147円を試しにいくと思っています。2019年から2020円頃だと思いますが、近い将来は、140円台はあると思う」

FXトレードの鉄則とは

高野さんは、FX取引をする目的は何かを参加者に問いながら、次のように指摘する。

「FXを始める理由は人それぞれあると思うが、その目的は儲けることでしょう。1年経って資金が増えることが目的のはずです。それは、勝率を上げることとイコールではない。ですから、トレードの目的を常に思い起こすことが大事です。目的がぶれると、いい結果がでなくなります」

そして、トレードの鉄則としては、適当に売買をしないこと。自分のルールでトレードを行うことである。初心者に以外と多いのが、適当に取引をしていることです。そして、アゲインスト(評価損)のポジションをイツまでも引きずらないことです。すぱっとあきらめることが大事で、あきらめがいい人はFXに向いているという。さらに、他人が相場をどう見ているかを、あまり気にしすぎないこと。そして、自分の資金や経験にあった取引をすることが肝心で、タラレバは厳禁である。

トレード日誌をつけること

さらに、高野さんは、「テクニカル分析を味方にする」「FXトレードで必要なもの」について話を進め、「トレンドライン」についてはこう語る。

「トレンドラインは、トレンドをもっとも確かに見わけることができるツールで、基本にして究極だといっていい。日足のチャートのトレンドラインが、すべてのテクニカル分析の基礎であり、有効なトレンドラインを見わけるには、ある程度の経験が必要」

次に、トレンドラインの応用や、移動平均線について話をする。そして、個人投資家が陥りがちな罠やその防ぎ方について語る。

FXトレードで大事なことは、損切りもそうだし、資金管理も重要だが、まず行って欲しいのが、トレード日誌をつけること。それは自分の経験値を高めることに繋がるからだ。ポジションをつくった理由や、手仕舞った理由を記録する。利食えた取引や、損切りになった取引を分類し、その傾向を知ること。さらに、うまくいかない理由を特定し、それを踏まえてルールを改善する。従って、勝つための鉄則は、①得意パターンを持て、②資金的、心理的な許容範囲を知れ、③一度の取引で大きく損を出すな、博打の禁止、④感情の高ぶりに左右されるな、といって、参加者の悩みは何かを問う。

テクニカル分析を用いたFXトレード実践講座

利食いの考え方

ある参加者が「利食いが難しい」と、高野さんは次のような話をする。

「たとえば、『米ドル/円』が110円のときに買って、いま112円まで上昇してきた。さて、利食ったらいいのか、そのままポジションを持ち続けたらいいのか悩んだら、こう考える。112円のレートで自分はまだ買えるのかどうか。買えるのだったら、そのままポジションは持ち続けたらいいし、買えないと思ったら、手仕舞いをすればいい。大事なことは、今の相場をどう考えるかである」

さらに、上昇トレンドでポジションを買い増し、買い増しでいって、相場が少しでも下落傾向になったら、持っているすべてのポジションは躊躇なく一気に手仕舞ったほうがいいとも指摘する。

その後、3人が登壇し、参加者と質疑応答を続けて、セミナーは無事に終了した。

<辻 秀雄>