FX・仮想通貨・先物の最新業界情報メディア

Menu

【Business Insider】南アフリカは2009年以来初の不況に陥る


南アフリカは2009年以来初の不況

南アフリカの2017年の第1四半期の経済は、前年比で0.3%縮小し、年率0.7%の縮小となった。 これは、ブルームバーグの見通しによると、経済学者が予想していた対前年四半期比1.0%の成長を下回ったかたちになった。自律的景気後退の局面は、2四半期連続の縮小で明らかになっている。おそらくもっとも顕著なのは、これらの数字は、財務大臣Pravin Gordhan氏の解雇以前のものである。言葉を換えれば、今回、発表されたデータには、国内政治劇による潜在的にマイナス経済の結果は含まれていないということだ。

キャピタル・エコノミクスのアフリカ担当のエコノミストであるJohn Ashbourne氏は、「Gordhan氏は3月31日に解雇されたので、第二四半期に経済が悪化したのだろう」と述べている。「しかし、今回のデータには、私たち(あるいはほとんどのアナリスト)が思っていたよりも、状況はもっと悪いことになっていると示唆している」。さらに、農業部門や鉱業部門は急速な成長をしているのに、景気低迷が起こっているとJohn Ashbourne氏はつけ加えた。農業のGDPは10年以上でもっとも速い速度で、四半期年率22.2%に伸びた。

「今日の驚くほど悪い結果については、悪い天気や不安定な経済活動の結果だと結論づけるのは難しい」とJohn Ashbourne氏は説明する。「代わりに、Q1の減速は、近年の成長の主要な要因となっていた、これまでの安定した消費活動が大幅に悪化したことによるものです」とも述べた。南アフリカ共和国大統領であるJacob Zuma氏は3月の終わりに、内閣の閣僚を入れ替えた。Jacob Zuma氏は、国民から尊敬されている財務大臣を含む大臣や副大臣を解任し、自分へ忠誠を誓う者や支持者と入れ替えた。南アフリカの国民はこうした大統領のやり方に抗議をした。

このような背景があって、南アフリカはしばらくの間、低迷する経済成長にもがき苦しんでいる。とくに、失業率は数年にわたって約25%を上回っているが、2017年の第1四半期には27.7%に上昇し、2004年第1四半期以来最高の失業率となった。若年失業率はさらに高い水準で留まっている。そのため、南アフリカランドは、米国東部時間午前8時16分には、対米ドルで1.1%下落し、12.8473ランド(2017年6月7日)となった。

出典 Business Insider

<辻 秀雄>