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【その男の名は高木清明】Vol.20 襲い掛かる3人の暴漢。そのとき宍戸は…


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暴漢(後編)

3人のうちボスらしき図体の大きな角刈り男が顎で促すと、リーゼントとジャケット男が怒気を放ちながら左右に分かれてさらに宍戸に近づいてきた。そして、宍戸の正面の奥に角刈り男、左側にはリーゼント、右側前方に皮ジャケット男という三角形に宍戸を囲む位置をとった。

「あんたら、おじさんとどういう関係か知らないけどさあ、これ以上うちらとおじさんの話に首突っ込んで来ると怪我するよ」と言いながら皮ジャケット男が宍戸の胸倉に左腕を伸ばして掴もうとしたその刹那、皮ジャケット男が「ギャーッ!」と悲鳴をあげた。後方にいた清明と佐橋は一瞬何が起こったのか分からなかったが、いつの間にか宍戸が皮ジャケット男の背後で左腕を捻りあげていた。

宍戸が使ったのは片手持廻りという逮捕術にもある技で、掴んでこようとした皮ジャケット男の左手首をサッと逆に宍戸が右手で迎え掴むや、半身で左足を進め皮ジャケット男の左脇を潜り抜けて反転し、その左腕を逆に絞り上げたのであった。一瞬のことに角刈り男とリーゼントも驚いた様子で身構えた。
宍戸は極めて冷静な口調で「あいにくだが、この方は俺の大事なお客さんでね。お前さんたちに渡すわけにはいかんよ。お前さんたちこそ、このまま黙って引き取ってもらえんかね?」と、ボスらしき角刈り男に向かって言った。その間、皮ジャケット男は完全に逆を極められて「ウウウッ、痛ってててて、あー」と苦痛の表情で喘いでいる。既に宍戸は「このような輩の場合、ボスを片付けてしまえば場が収まる」と計算していた。

リーゼントが「この野郎!」、角刈り男が「そうはいかねえよ」と言い放って相次いで近づこうとした瞬間、宍戸は後ろ手に締め上げていた皮ジャケット男をちょうど対面する位置にいて向かってきたリーゼントの方に押しだして尾骨を蹴飛ばし二人の体をぶつけた。
つんのめって倒れた皮ジャケット男に体当たりされた形になってリーゼントがよろめく。すかさず、宍戸は角刈り男に向かって動く。角刈り男は右ストレートで殴り掛かってきたが、宍戸は左に軽く捌きながらその右拳を軽く右に払うと次の瞬間には角刈り男が「うわっ」と叫んで仰向けで投げ飛ばされていた。合気柔術の首巻入身投である。さらに宍戸は倒れた角刈り男の鳩尾に軽く踵落としによる当身を入れると角刈り男は「ぐえっ」と言って戦意を失った。宍戸はリーゼントと皮ジャケット男に向き直ると「まだ、やるかい?」と低い声でつぶやいた。

この間、10秒もかかっていない。
皮ジャケット男が、ようやく起き上がった角刈り男によろよろと寄って「兄貴、大丈夫か?」と声をかける。リーゼントも動こうとしたが、「おっと、一番元気なあんちゃんにはちょっと話を聞かないとなあ」と宍戸がその行く手をさえぎる。
リーゼントが宍戸の体を振り払おうと手を出すと、宍戸はその手を腕絡みという技で巻き込んでリーゼントを立ったまま固めてしまった。
「あっあっあっ、てててててっ」と苦悶するリーゼント。宍戸は高木と佐橋の方に向いて「さて、警察でも呼ぼうか。高木さん、連絡してくれますか。」

それを聞いた皮ジャケット男は「兄貴、ここはずらかろう」と角刈りと共に這々の体で逃げて行った。それを見た宍戸が「じゃあ、リーゼントのあんちゃん、聞かせてもらおうか?」と腕を締めた。

NEXT :11月30日木曜日更新
須藤と佐橋の資金回収とは?

<益永 研>

この物語は実話に基づいているが、登場人物や企業名はすべて架空のものである。

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