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【株式会社マネースクウェア・ジャパン】米長期金利上昇再燃にらみ、米ドル買い・円売り本格再開の可能性?!

要約

・独長期金利上昇をきっかけに、米ドル/円と相関性高い米長期金利が上昇再燃の可能性。
・足元112.2円程度の120日MA上回るなら、投機米ドル買い・円売り本格再燃注目。

7月の米ドル/円のシナリオを考える

米ドル/円は先週少しずつ上値を切り上げ、5月上旬以来の112円台での引けとなりました。このように米ドル高となったのは、やはり相関性の高い米長期金利(10年債利回り)が上昇し、日米長期金利差米ドル優位が拡大した影響が大きかったでしょう≪資料1参照≫。

資料1=米ドル/円と日米10年債利回り差 (2016年9月-)

出所:トムソン・ロイターより作成

米長期金利は、先週は2.3%まで上昇しました。これは、客観的には独長期金利上昇につられた部分が大きかったようです。独長期金利は、ドラギECB総裁発言をきっかけとしたECB金融緩和見直し思惑で先週急騰しました。米長期金利も、この動きにつられた形となったわけです≪資料2参照≫。

資料2=米独10年債利回り(2017年1月-)

出所:トムソン・ロイターより作成

ところで、このような独長期金利急騰に対して、一部では「市場はドラギ発言を誤解している」といった報道もありましたが、それに対する反応は限られ、独長期金利は上昇傾向が続きました。また、米長期金利も米景気指標の予想より弱い結果などへの反応は限られ、上述のように上昇傾向のまま越週となりました。

このようなプライスアクションは、長期金利の上昇地合いの強さを感じさせるものでしょう。以上からすると、米長期金利も3月頃から続いてきた低下傾向が一巡し、上昇基調に復帰した可能性が注目されるのではないでしょうか。そうであれば、米長期金利と米ドル/円の高い相関関係に変化がなければ、米ドル高・円安再燃も注目したいところです。

おりしも、先週の米ドル/円は上述のように5月上旬以来の112円台での引けとなったわけですが、その中で足元112.2円程度の120日MAをしっかり上回り始めました≪資料3参照≫。この120日MAは、経験的にヘッジファンドなど投機筋の売買転換点と一致することが多かったので、このまま120日MAを米ドル/円が大きく上回るようなら、投機筋の米ドル買い・円売りが本格化する可能性が注目されそうです。

資料3=米ドル/円と120日MA(2016年1月-)

出所:トムソン・ロイターより作成

CFTC統計によると、投機筋の円売り越し(米ドル買い越し)は、先週すでに6万枚まで拡大しましたが、いわゆるトランプラリーのピークとなった昨年末・今年初めには8万枚超に拡大したこともありました≪資料4参照≫。また、いわゆるアベノミクス円安が2013-2015年にかけて展開する中では、同売り越しは10万枚以上に拡大したことも何度かありました。

資料4=CFTC統計の投機筋の円ポジション (2016年1月-)

出所:トムソン・ロイターより作成

低金利の円は、買いの維持より売りの維持の持続性が高いといえます。その意味では、さらなる円売り拡大の可能性は十分あるでしょう。問題は、その手掛かりですが、これまで見てきたことからすると、米長期金利上昇がその第一候補といえそうです。

以上をまとめると、米長期金利上昇再燃の兆しが出てきたこと、そして投機筋が米ドル買い・円売り本格化の兆しも出てきたことなどから、米長期金利上昇をにらみながら米ドル高・円安がどこまで進むかを試す、7月はそんな相場展開になるのではないでしょうか。(了)

 

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