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【株式会社外為オンライン】外為オンライン特別セミナー「2018年の相場の展望」に潜入取材

         

2017年の相場を振り返る

まずはじめに、佐藤氏は2017年の「米ドル/円」を相場を振り返った。 「2017年1月には、トランプ大統領の政策期待から『米ドル/円』は、118円61銭の高値を記録したものの、行き過ぎ感や4月の突然のシリア攻撃と北朝鮮の水爆実験といった地政学的リスクの高まりから、9月8日は107円32銭まで、米ドル安が進みました。ただ、ここでは重要な移動平均線である『月足』の『200月線』が米ドルを支えるかたちで下げ止まり、その後、米長期金利の上昇に沿って今年1年の半値戻し(118.61―107.32=11.29)をわずかに超えた水準まで反発して越年しました。特徴的だったのは、これまでの『米ドル/円』は米金利と株価との相関が強く、金利高と株高は米ドル高で、金利低下と株価の下落はドル安に動く傾向がありました。ところが、昨年(2017年)9月頃より株価には反応せず、金利のみに反応する相場展開になっています。この傾向はしばらく続くと思われ、『米ドル/円』を予想するには、より金利に着目する必要があろうかと思います」

2018年の相場を見るポイントとは?

次に佐藤氏は、2018年の相場を見るポイントに触れた。2018年は2008年にリーマンショックが起きてから10年目の年である。2008年を境に、日銀やFRB、ECBなどは異次元の金融政策を採ったが、いち早く立ち直ったのがFRBだった。 そこで2018年の相場を見るポイントで気になるのは、まず、米経済指標では労働市場と住宅市場が非常に好調だが、その一方で懸念材料は物価上昇と賃金である。そのため、CPI(消費者物価指数)と、コアデフレーター、平均賃金が重要になってくる。 続いて、政策金利引き上げ回数とインフラ投資の規模と次期である。FRBはこれまで2015年に1回、2016年に1回、そして、2017年は3回の利上げを行ってきた。2017年12月のFOMC(連邦公開市場委員会)では、FRBのメンバーは、2018年の利上げ回数は3回としているが、市場では年2回の利上げだと予想している。ゴールドマンサックスやモルガンスタンレーは年4回の利上げと予想している。 しかし、FOMCは1年のうちに8回開催されるが、そのうち、FRB議長の記者会見が行われるのは、3月、6月、9月、12月の4回で、これまでの例からみると、FRB議長の記者会見で利上げが発表されている。ということは、FRB議長の記者会見がある月が利上げをしやすいといえる。したがって、2018年のFOMCの最初の記者会見があるのは3月だから、FRBが3月に利上げができるかどうかがひとつのポイントになる。 さらに、ロシアゲート問題と北朝鮮問題がどう展開するか。また、トランプ政権の真価が問われるのが、11月6日に行われる米国議会の中間選挙である。下院435議席すべてと上院100議席の3分の1が改選となる。現在、トランプ政権の支持率は35%から39%程度に落ちている。したがって、トランプ政権の支持基盤である共和党が議席を失うのかどうかが大きなポイントになる。というのも、2017年12月に行われた共和党政権の牙城だったアラバマ州の上院議員補欠選挙で、民主党のダグ・ジョーンズ候補が、共和党のロイ・ムーア候補に勝利したのだ。共和党にとっては負ける筈のない選挙での敗北で、アラバマ州の上院議員選挙で共和党の候補が負けたのは、1992年以来である。2016年の大統領選挙でも、アラバマ州ではトランプ大統領がヒラリー・クリントン候補に約28%ポイント差で勝っていた。

メインシナリオとリスクシナリオ

次に、佐藤氏はメインシナリオとリスクシナリオについて触れた。メインシナリオが70%、リスクシナリオが30%の影響度である。 まず、メインシナリオとしては、「好調な個人消費などのファンダメンタルズ」を挙げた。 「昨年(2017年)末に発表された米国のクリスマス商戦は、期間中の売上総額が、調査会社のカスタマー・グロース・パートナーズによると、前年比5.5%増の670億ドル(約76兆円)で、これは、2005年以来で最高の売上でした。また、期間を広げて11月1日から12月24日までのマスターカードを利用した小売売上高は前年比で4.9%増でした。このように、失業率の低下と株高が消費を刺激しており、2018年はさらに『減税』も加わり、GDPを押し上げることも想定されます」 続いて、インフラ投資を挙げた。 「インフラ投資も具体化すれば、長期金利の上昇圧力となり、金利上昇に引っ張られるかたちで、米ドルが買われる公算が高いと予想しています」 事実、アップルは海外に置いている資産のなかで3000億ドルを国内の設備投資に回し、加えて、8万人の従業員にボーナスを支払い、雇用を2万人の増を図ると発表している。そのほか、アメリカの大企業は続々と設備投資に意欲を示してきている。 さらに、北朝鮮問題は、北朝鮮と韓国の南北融和の方向に傾きかけており、リスク要因として後退することが考えられる。 以上が、佐藤氏のメインシナリオである。次に、リスクシナリオだが、まず挙げたのが11月6日に行われる中間選挙である。 「共和党が議席を大きく失い、その結果、議会でいわゆる『ねじれ』が生じ、政策遂行が困難になる恐れが考えられる。次に、対北朝鮮問題でも武力衝突のリスクがさらに高まり、一触即発の状態になるかもしれない。さらに、好調だった株価の上昇が止まり、その後、大幅高の揺り戻しから下落に転じ、『リスクオフ』が定着するかもしれない。また、日銀が金融政策の変更を示唆することも頭に入れておかなければならない」

2018年の「米ドル/円」相場は105円~118円程度のレンジ

ということで、以上を踏まえて、佐藤氏が予想するのは、2018年の「米ドル/円」相場は、レンジ105円から118円程度だという。ちなみに、「ユーロ/円」は、128円から150円、「豪ドル/円」は、82円から93円、「ポンド/円」は、140円から160円を予想している。 さらに、2018年のイベントで注目すべきは、1月30日のトランプ大統領の一般教書演説、4月8日の黒田日銀総裁の任期満了、6月22日のOPEC総会(ウィーン)の原油価格の行方、9月の安倍首相の自民党総裁2期目任期満了、11月6日の米中間選挙である、といってセミナーを締めくくった。]]>

<辻 秀雄>

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