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スリープロG Research Memo(1):IT分野の各種サービスを“オンデマンド&シェアリング”で提供

■要約

スリープログループ<2375>は、IT関連の機器サポートとコンタクトセンターが主力のBPO(Business Process Outsourcing)事業会社である。1990年代後半のYahoo!BB設置事業で急成長し、2003年に東証マザーズ市場に株式公開、その後はIT関連商品・サービスの販売支援事業やコールセンター事業、システム開発事業、教育支援事業などに多角化した。2011年に経営体制を一新し、BPO事業に特化して経営体質の強化に取り組む。東証2部に昇格した2015年からはM&Aを積極化し、事業規模を拡大している。

1. 事業内容
同社のビジネスモデルを一言で表現すると、「夢を目指す人材を支援し、ITを中心としたオンデマンドサービス、シェアリングエコノミー事業を提供する」となる。具体的には全国125,000人のエージェント(登録スタッフ)が、フィールドサポートやコンタクトセンター、システム開発や販売支援などの業務を、必要な時に・必要な人数を・必要なエリアで受託する。また、シェアリングエコノミーの象徴は、2015年から参入コワーキングスペース事業であり、同社の中で最も成長率の高い事業だ(M&Aによる成長を除く)。

同社は女性を大切にする企業としてダイバーシティに取り組み、成果をあげている。2017年3月には、経済産業省と東京証券取引所が共同企画する「なでしこ銘柄」に選出された。この表彰制度は、女性活躍推進に優れた上場会社を選出するもので、選出企業47社中、同社の属する東証2部から2社のみ、同社の属するサービス業から3社のみと狭き門を突破しての選出となった。この他にも、1)健康経営優良法人2017認定、2)大阪市女性活躍リーディングカンパニー認証、3)優良派遣事業者、4)えるぼしマーク取得企業(3段階目、女性活躍推進法に基づき厚生労働省が認定)などを取得しており、人材力が生命線の業界において、大きな強みとなっている。

2. 業績動向
2017年10月期第2四半期の連結業績は、売上高で前期比22.3%増の6,871百万円、営業利益で同29.2%増の241百万円、経常利益で36.4%増の254百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益で同46.5%増の160百万円となり、増収増益となった。5つのサービスでそれぞれが増収となったが、特にコンタクトセンター事業とテクノロジー事業の増加分が大きかった。コンタクトセンター事業では、過去のM&Aにより「東京・大阪・福岡・熊本」の4拠点体制となり、全国での運営能力・キャパシティが向上し、BCP(事業継承計画)対応やIoT関連サポート等による受注が拡大した。テクノロジー事業の成長は、2016年9月にM&Aにより子会社化したヒューマンウェア(株)が主要因である。

2017年10月期通期の連結業績は、売上高で前期比13.6%増の13,000百万円、営業利益は同19.7%増で320百万円、経常利益で同18.1%増の314百万円、親会社株主に帰属する当期純利益は同1.3%減で172百万円と、期初の予想を据え置いている。フィールドサポート分野で、IoT(センサーなど)関連やWifi機器の設置案件が増加、コンタクトセンター分野でも通販関連が伸びている。コーワーキングスペース分野も成長軌道であり、各事業とも成長力がある。通期の業績予想に対する第2四半期進捗率は、売上高で52.8%、営業利益で75.3%と2016年10月期より余裕を持って折り返しており、通期目標の達成は視界良好である。

3. 成長戦略
IoT関連では様々なセンサーやカメラ、環境関連機材、基地局などが設置され、インターネットにつながることが想定されており、同社の事業機会も大きく広がる。一例として、関東エリアでのバス停設置工事の受託など新たなIoTインフラでの経験を積み重ねつつある。2016年9月には、エネルギーやインフラ分野に特化したIoTソリューションを展開する(株)インターポレーションとの資本業務提携行った。同社としては、産業用で実証済みの最先端ソリューションをローカライズ・カスタマイズすることで、IoTインフラの構築、IoT関連機器の販売支援、IoT機器導入後のサポートなどIoT市場で一歩踏み込んだサービスを展開したい考えだ。

■Key Points
・IT分野の各種サービスを“オンデマンド&シェアリング”で提供。女性を大切にする企業として
「なでしこ銘柄」に選出
・予想を上回る第2四半期進捗率のため、2017年10月期通期予想の達成に余裕あり
・IoT関連市場に中長期の大きな事業機会

(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田 秀夫)