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FXトレーダー/FXブロガー 情報

本名/ハンドルネーム 水上紀行
年代 60代
星座 てんびん座
血液型 A型
趣味 ウォーキング/旅行
投資経験 FX34年
株式16年
投資信託-
外国債券-
商品先物-
バイナリーオプション-
好きなFX通貨ペア
(最大3つ)
USD/JPY
EUR/USD
EUR/JPY
好きなテクニカル指標
(最大3つ)
ボリンジャーバンド
移動平均線
ロウソク足
利用FX会社
(最大5つ)
JFX株式会社
インヴァスト証券株式会社

FXトレーダー/FXブロガー 運営サイト情報

運営サイト紹介 1978年三和銀行(現、三菱東京UFJ銀行)入行。
1983年よりロンドン、東京、ニューヨークで為替ディーラーとして活躍。
東京外国為替市場で「三和の水上」の名を轟かす。
1995年より在日外銀数行に於いて為替ディーラー及び外国為替部長として要職を経て、現在、外国為替ストラテジストとして、広く活躍中。
サイトURL -
Blog http://www.banya-mktforecast.jp/
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FXトレードは心技体が整わないとうまくいかない。睡眠不足はトレードの敵!

水上紀行(みずかみ・のりゆき)
バーニャ マーケット フォーカスト代表。1978年、上智大学経済学部卒業後、三和銀行(現、三菱東京UFJ銀行)入行。5年間の支店業務を経て、ロンドン、東京、ニューヨークで為替ディーラーとして活躍。東京外国為替市場で「三和の水上」の名で知られる。ドレスナー銀行にて、外国為替部長。1996年より RBS銀行にて、外国為替部長を経て、外為営業部長。2007年より バーニャマーケットフォーカスト代表。長年の経験と知識に基づく精度の高い相場予測には定評がある。

水上紀行の『勝組の秘訣』を一挙大公開!?

為替の世界に30年

エムトレ まず初めに、水上さんの簡単なプロフィールをご紹介ください。

水上 もともとは、現在の三菱東京UFJ銀行の前身の三和銀行に入行して、5年間の支店業務を経て、ロンドン、東京、ニューヨークで為替ディーラーとして過ごした後、外資系の銀行に移り、外国為替部長、外為営業部長をやり、現在はストラテジストとして活動しています。したがって、為替の仕事は、合計すると30年を超えています。

エムトレ 現在、取引のほうは?

水上 やっています。取引はやっていますが、相場の見通しを書くのが主になっています。

エムトレ ずっと先頭に立って仕事をやられていたので、どうなんですか、精神的な疲弊は出てくるものですか? 三和銀行のときとか、外銀のときとか、けっこう実績が求められたりするのではないかと思うのですが。

水上 そうですね。そういう面では外資にいたときに、けっこうしんどい面はありましたね。そのときは、私の年齢は40代半ばになっていて、これから50代も同じように営業をやるというのはちょっとなあ、と思って、これまでやってきたことを伝えていくほうがいいと考えて、ストラテジストという仕事についたのですが、最初は、この分野の仕事についてまったく知らなかったので、元東京銀行のチーフディーラーをやっておられた若林英四さんが、ワカバヤシエフエックスを設立されていたので、そこに入社して、ストラテジストとしての修行をしました。それから、独立しました。

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インターバンク・ディーラーはほとんどいない

エムトレ なるほど。ちなみに、若干、話がそれるかもしれませんが、読者のなかに、邦銀、外銀問わず、ディーラーになりたいという方がいるかもしれませんが、そういう方に対して、アドバイスのようなものを。

水上 残念ながら、今の時代は、インターバンク・ディーラーはほとんどいないと思ってください。

エムトレ なるほど。

水上 外資系銀行の東京支店だと、ひとりもいません。なぜいないかと言うと、ひとつはコスト削減の関係もあって、シンガポール、香港、東京を一括管理をして、香港の場合もありますが、主にシンガポールに拠点を置くので、東京にはインターバンク・ディーラーは置かないんです。邦銀は統合して、現在、3行か4行しかないので、インターバンク・ディーラーは限られてくる。インターバンク・ディーラーをやりたい気持ちはわかるのですが、そうはいかない時代になっている。

逆に言うと、今、一番活躍できる世界は、個人です。個人はリスクを一番とれます。ある意味、職業人ディーラーは足かせがあります。しかし、個人はそういう足かせがないので、自由度がまったく違います。

さらに言えば、リーマンショックによって、銀行に対する批判がむちゃくちゃ出ました。極端な例としては、ロンドンで為替ディーラーのボーナスを国会で決める、という時代になってしまいました。とくに最近は、ロンドンは静かになってきている。それはなぜかと言うと、とくに外資系の銀行は、リストラが凄いんですよ。

エムトレ なるほど。

水上 だから、外資系、国内の銀行も含めてですが、魅力がなくなっちゃったんですよ。リスクは負えないうえに、コンプライアンスは厳しいのでがんじがらめになっちゃって、何もできない、と。

FXは個人投資家が活躍できる世界

水上 今、リスクを持ってやっているのは、米系ファンド、中国の中央銀行である人民銀行、そして、日本の個人投資家です。

エムトレ なるほど。

水上 日本の個人投資家は。何万、何十万人といるわけです。

エムトレ そうですね。

水上 それがひとつにまとまることはできないですが、傾向的に同じ方向に向きやすい国民性なので、いいのではないか、と思います。

エムトレ 国内にいる日本の個人投資家は、自分の力はたいしたことがないと思っているはずです。ある程度、トレードで成功した人においても。じゃあ、ファンドが億の金を動かしているとか、どこそこが大金を動かしているという認識があると思うので、ご指摘はけっこう驚きがありますね。

水上 私があるつてから聞いたのでは、その人は、3億ドルのポジションを持っているとか。

エムトレ 3億ドルのポジションですか?

水上 そういう個人投資家がいるわけです。そういう意味では、個人でもかなりやれる世界にはなってきています。

エムトレ なるほど。

水上 世界の個人投資家のうちの、日本の個人投資家のシェアは50%~60%ぐらいですね。すでにけっこう大きなシェアを占めている。これで、マーケットはまた元気になると思います。ただ、まだ、マーケット自体は若いですからね。

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三和銀行時代は大暴れ

エムトレ 水上さんが活躍されていた80年代のマーケットは、マーケットにおける邦銀の立ち位置はどんなのだったでしょうか?

水上 手前味噌で言ってしまうと、三和銀行はものすごく暴れました。世界のなかで投機的な動きをする銀行として有名だったのは、アメリカのバンカーズトラストという銀行で、ドイツ銀行と合併しましたが、バンカーズトラスト銀行に近いような暴れ方をしていました。大玉を振るって、激しく取引をしていた。かなりのボリュームが行き交っていました。

エムトレ そうですね。私はニューヨークのトラディションという会社につてがありまして。

水上 ああ、トラディションね。

エムトレ あのころは、日本のトレーダー連中は凄い玉をやっていたという話を聞いたのですが、日本国内にいると、あまりそういう話は聞きません。失礼かもしれませんが、三和銀行と聞いても、そういうディーリングをしているイメージがありません。「そうなんだ」という驚きはかなりあったんですけどね。

水上 三和銀行という銀行の立ち位置もありました。当時、都市銀行は13行ぐらいありました。そのうちのトップといわれる銀行は5行で、三和銀行はトップ5の5番目の銀行でした。資産規模でね。ただ、資産規模が小さい分だけ、リスクを負って儲けようという思想があって、他の銀行とはカラーが違っていました。

昔は自由度が高かった

エムトレ そのころのディーラーに与えられているリスク許容度は、自由度が高かったということですか?

水上 自由度は高かったですね。

エムトレ 恐らく、今だとガチガチに縛りがあって、リスクが取れないじゃないですか。

水上 リスクを取れない。

エムトレ 個人裁量ではないですが、そういうのが大きかったのですか?

水上 個人裁量というか、枠は当然、銀行が決めてきます。為替のスポットというよりFXで、チーム全体で、10億ドルですか。

エムトレ 当時ですよね。

水上 ポジションシートを毎日つくるわけですが、10億ドルが近づくと絶対にこれは危ないというレッドカードが出て、みんなポジションを閉じていく。

エムトレ 今の規制の時代と比べると、とても華やかに見えてしまうかもしれません。

水上 きついのは、きついですね。

デリバティブ商品は嫌い

エムトレ そうですね。そのころの時代から、リーマンショックのときは、デリバティブが凄く流行ったと思いますが、そういう金融派生商品に対する印象はどうでしょうか?

水上 私は嫌いですね。商品には2種類あって、非常にシンプルな為替と、デリバティブに代表される仕組み商品があって、仕組み商品はどうやってサヤを抜いてお客さんに渡すのかが商売ですね。最初からいくら抜けるのかがわかっている商売なので、トレーディングをうまくやって儲けるのとは違うんですね。

エムトレ そうですね。

水上 だから、そういう意味では、仕組み商品は見てくれの良い商品ですね。それはどうしてもダメでしたね。

エムトレ なるほど。まさに、有名なサブプライムローンはそれですね。格付けを取るために組成されていましたからね。

相場の心得は「よく寝ること」

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エムトレ 次に、FXのトレードに臨むに当たって、初級・中級者は自分のトレードのスタイルが固まっていないので、悩みながら、いろいろな人の情報を見ながらトレードをやっていると思いますが、長い間にわたって、トレードで収益をあげるためには、どういうことが重要でしょうか?

水上 私が好きな言葉で言えば、「投機をなす者、楽悲を戒む」(日本証券新聞社編『酒田五法は風林火山』より)がありますが、勝ってはしゃいで、負けてはふさぎ込むという意味ですが、これじゃあ、全然成長はありません。トレードは淡々とやるしかありません。昔の株の相場師で有名な是川銀蔵さんという方がいますが、彼は勝敗にまったく動じないし、相場の心得として言っているのが、「よく寝ること」です。

エムトレ 凄いですね。

水上 為替のディーラーにとってこの言葉はさらに重要で、1日24時間のうちで、どこで寝るかが大きな課題になってきます。それをできないで、睡眠不足で、自分で粋がって、三十何時間トレードをやったとしても、とても儲からないです。儲けるためには、心技体がしっかりしていないと、駄目ですね。

エムトレ 最初はメインの仕事を持っていて、そこにプラスとしてトレードもしようとなると、恐らく、トレードをするのはロンドン時間からニューヨーク時間にかけてだと思います。ですがが、仕事を終えて、また、トレードに集中するのは難しいと思います。しかし、集中できる時間が3時間でもあればいい、ということですね?

水上 仕事もトレードも両方集中してやることは難しいですよ。

余裕資金でトレードすることが大事

エムトレ 皆さん、働きながら資金を貯めてトレードをする、あるいは貯金を崩しながらトレードをしていると思いますが、そこから一歩前に踏み出すのは難しいのではないかと思っているのですが……。

水上 トレーダーとして独立して、安定しているかと言えば、そうではないですからね。

エムトレ そうですね。

水上 勝ち負けがある世界ですから、勝ってる時はいいですが、負けている時は精神的にも追い込まれてしまいます。そういう意味では大変な世界なので、よほど大きく証拠金を積んでトレードをするか、自分がプレッシャーを持たないでトレードをしないと、できないですね。

エムトレ いわゆる、余裕資金でトレードをするということですね。

水上 カツカツの資金でトレードするのはかなり難しいと思います。

エムトレ いまレバレッジは25倍ですが、初心者や中級者はレバレッジを目一杯かけてトレードをしがちだと思います。レバレッジは何倍ぐらいをかけたらいいでしょうか? 相場状況によって当然、数値は異なると思うのですが。

水上 具体的な数字は言えませんが、証拠金を気にしないでトレードできるポジション、あるいは、証拠金の大きさを考えてトレードするのが大事ですね。私は全然、証拠金のことは気にしません。それぐらいでないとトレードはできません。

エムトレ かつかつの証拠金でトレードしていたら、あとどれぐらいでロスカットにあうか、いちいち気になってしまいますからね。

程々の儲けでよいと

エムトレ あと、よく質問があるのが、ストップロスとプロフィットテイクをどういうふうに設定したらいいのか、ということですが……。

水上 それの話をまずしておいたほうがいいと思うのは、これは上がるぞとか、下がるぞといった、相場に対するひらめきがあると思います。このひらめきと、それが本当に現実化するまでの期間は、自分が考えているよりもずっと長いです。

エムトレ なるほど。

水上 ただ、みんなどうしてもひらめいてしまうと、すぐ飛び込んでいってしまう。なおかつ、同じようなひらめきをみんながするので、いっぺんにポジションが偏ってしまう。そうすると、相場が自律反転的に戻ってしまって、やられてしまうのが多いですね。相場がこうなると見えてきたときこそ、じっくりとチャンスを狙う。それも、こんなところまで戻るのかというところまで、相場というのは戻りますから、そこまでじっと待つ、ということが大事です。それができるようになると、プロフィットテイクのタイミングがわかってきます。

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逆に、プロフィットテイクのほうはどうかと言えば、目で見て、良いレートだなと思ったら、その段階で利食っちゃっていいです。自分の五感に素直になる、ということですね。逆にね、ここは自分が目標にしているレベルにまだ足りないと、そこで変に固執してしまうと、せっかく儲けることができたのに儲からなくなることがあるので、固執するのは止めたほうがいい。その代わり、止めてから相場はもっといってしまうかもしれないが、その時は悔しいですから、もう相場は見ないことにします。一応、利食ったら離れたほうがいい。

よくあることなんですね。たとえば、目標50万円の利益のところを、49万円まで稼いで、あと1万円を稼ぐと50万円になるという時点で、その1万円のために、やられてしまうことがあります。それも全額ですよ。そういうことがあるので、きっちし儲けるということではなくて、程々のつもりでいたほうがいい。

自動売買システムは構造的に単純

エムトレ トレードには、裁量トレードと自動売買がありますが、皆さん、最初は裁量トレードから入ると思いますが、自動売買についてどうお考えですか?

水上 実は、あるFX会社から依頼されて見ている自動売買があるのですが、構造的に非常に単純で、こんなものでいいのかなと思っています。ただ、なんか儲かるようです。

エムトレ へえ~。

水上 1カ月トレードをして、年利で言うと10%ぐらいの利回りです。

エムトレ 凄いですね。

水上 単純に上がったら売って、下がったら買って。レンジの相場だから儲かるのだと思いますが、これが上がりっぱなしの相場だったら、儲からないと思いますよ。

エムトレ M2Jのトラリピは、人気があるという話ですね。また、インヴァスト証券さんもけっこう人気があるのかな、と思っています。

水上 良いと思います。

エムトレ 人工知能搭載自動売買については、どう思われますか?

水上 やってみていいんじゃないですかね。

エムトレ まだ、出始めです。開発の余地はかなりあると思います。流行ったら、流行ったで、クラッシュを引き起こしてしまうのかな、と思うんですが。

水上 任せたくなる気持ちもわかりますが、売りから入るのか、買いから入るのか、そこがすごく大事なところで、それをうまく決めてやれば、儲かるようにできていると思います。

「値動き分析」でリアルタイムのポジションがわかる

エムトレ よく出る話ですが、「ファンダメンタルズ」か「テクニカル」か、ということですが。

水上 「ファンダメンタルズ分析」と「テクニカル分析」「値動き分析」の3つを、総合的に使うことが大事ですね。とくに、「値動き分析」がわかると、リアルタイムで世界のポジションがわかります。それがわかれば、トレードにとってかなり大きい。

ファンダメンタルズのポイントは、今の相場のテーマはファンダメンタルズで決まることです。だから、米の利上げの問題もそうかもしれませんし、ドイツ銀行の話とか、そういうテーマがあって、どれに対してマーケットが飛びついてくるのか、どれにみんなが注目しているかを見るのが、ファンダメンタルズです。それは推理するわけですが、推理することは、トレーディングをやっていくうえでは重要です。

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テクニカルは、基本的に一番入りやすいけれど、単体で使うのではなく、組み合わせて使うことが重要です。

エムトレ それぞれのメリット、デメリットがあるということですね。

水上 そうですね。テクニカルの欠点で言えば、オシレータ系のストキャスティクスは、相場が急落した時は使いものにならない。

移動平均線とローソク足

エムトレ ところで、初心者が見るべきテクニカル指標を3つ挙げるとした、何と何ですかね?

水上 ブログでも紹介していますが、良いと思っているのは、「酒田五法」なんです。「酒田五法」というローソク足のチャートなんですが、けっこう役に立ちますよ。私は、テクニカルに関する書籍は読んだことがないんですよ。そのなかで、唯一、読んだのが、酒田五法の本で、『酒田五法は風林火山』というタイトルでした。それを一冊だけ読んで、自分の書棚に置いているのですが、たまに読みます。

あと、テクニカル以前の問題かもしれませんが、好きなのは移動平均線。皆さん、チャートを見るときに、ラインを引くじゃないですか。ラインというのは、自然じゃないんですよ。本当は波なんですよ。波のなかで見ていかないと、わからないはずなんですよ。

エムトレ そうです。

水上 だから、そういう意味では、移動平均線はいいと思います。移動平均線とローソク足と……そんなところですね。

相場は生きもの

エムトレ あとは相場観とか、経験によってくるものが多いのですかね?

水上 もちろん、それも重要ですよ。たとえば、「値動き分析」を自分で確立していくなかで、よくわかったことは、相場を見ていて、「この相場は違う」とか、「この相場はおかしい」と思うこと自体がもう、おかしいんです。逆に見ていかなければならないんです。こっちの間違いをどう直していくのかが大事です。

エムトレ なるほど。

水上 だから、よく書くんですが、「相場は生きもの」だと。「相場は生きもの」だから、どんどん変化していく。ですから、その変化に自分が合わせていかなければならない、ということをよく書いていますけど。

エムトレ 得てして、自分のストラテジーが固まっている方に限って……。

水上 そうそう、そうそう。

エムトレ 自分は間違ってはいないという言い方をされている方もおられると思ったので。相場は常に正しい、ということですよね。

水上 発想を変えてみると、逆に、相場が見えてくるんですよ。向こうに対して文句を言っている間は全然見えないのが、自分が間違っていたと気づいた瞬間に相場が見え始める、ということはありますよね。

エムトレ 「相場は生きもの」という話ですが、70年代、80年代、90年代と時代を経るに従って、動きもそうですが、方向性やパターンもかなり変わってきたと思うのですが。そこを生き抜いてきたコツというのは、「相場は生きもの」と認めて、自分の方向性を修正してきたからなんですかね?

水上 軌道修正は大きいと思いますね。当然、最初のうちは相当、痛い目に合いましたけどね。その痛さを忘れない、ということが大事だと思うんですね。

エムトレ どうしても自分のパターンをつくりたくて、成功体験から離れられないというのは出てきちゃうかなと思うんですが。

水上 たとえば、少し、古い話なのですが、1985年に「プラザ合意」があって、円が超円高に持っていかれたことがあるんですね。240円から80円まで、160円も円高になって。あの時に、マーケット中に発生したのは、円高派の人たちが大量に発生したんですね。10年間かかって、160円、円高になると、もう頭が回らないんですよ。右を向いても、左を向いても、みんな円高しか言えなくなってしまっているから、そうなると、円高の相場でなくなってからは、彼らは生きていけないですよね。だから、もの凄い大量の人たちが相場から撤退していきました。

エムトレ そこら辺をくみ取っていくのは、相場を見ているのと同時に、正しい情報を取得するのが大事なのでしょうか?

水上 情報を取ることは大事だけど、まず、自分に素直であることが大事なんじゃないですかね。やってみて、何かおかしい、何かおかしい、と感じることはあるはずなんですよ。何かおかしい、を過小評価すると、結局、うまくはいかない。そのためには、自分の感じたことを過小評価せず、おかしいと思ったら、何かあると思って、相場を注意深く見るとか、自分のやっていることを見直すことなどが大事でしょうね。そうしないと、マーケットでは生き残っていけない。

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FX会社を選ぶなら使い勝手がいいところを

エムトレ これは、皆さんにお聞きしているのですが、FX会社選びのコツってありますか? 規制以前は、レバレッジにしろ、スプレッドにしろ、各社でいろいろ異なっていましたが、最近では、どこも似通った状態だと思うんですね。

水上 使い勝手ですよね。今、私が使っているところは、使い勝手が非常に悪いんですよね。ヒロセ通商とかJFXは使い勝手が凄く良いですよ。

エムトレ とりあえず使ってみて、使い勝手が良いものを選べばいいかもしれませんね。

水上 そうだと思いますよ。スプレッド重視の人とかいろいろいるでしょうが、総じて言えば、使い勝手だと思いますね。

ポジションはよく持って2日

エムトレ あとトレーディングの時間の幅といいますか、スキャルピングなのか、中長期のトレーディングなのか、よく言いますが。

水上 ポジションを持っている時間のことですね。それはその人、それぞれの好みなので何とも言えませんが、私はポジションをよく持っても、2日ですよ。

エムトレ 2日ですか。

水上 ええ。だいたいオーバーナイトしてしまうと、次は止めちゃいますね。

エムトレ それには何か理由がありますか?

水上 ポジションを持っている時間が長くなればなるほど、リスクが高くなります。

エムトレ そうですね。

水上 できるだけリスクは最小限に抑えたいので、ポジションはそんなに長くは持ちたくないですね。

エムトレ 取引量は、通貨ペアごとに決まっているのですか? それとも、どの通貨ペアでも一定の量なのですか?

水上 そうですね。

取引するのは主要通貨に限る

エムトレ 通貨ペアによっても変わりはないのですか?

水上 ええ、そうですね。ポンド系は、でかいポジションは持ちたいとは思わないですね。

エムトレ 取引をされる通貨は決まっているのですか?

水上 本音を言いますと、3通貨ペアに特化しています。3通貨ペアとは、主要通貨の3つで、「米ドル/円」「ユーロ/米ドル」「ユーロ/円」です。何か起きた時に、流動性が確保されるのは、この3つの通貨ペアしかありませんからね。

休みが取れないほど忙しい毎日

エムトレ 水上さんはメールマガジンもやっておられますか?

水上 やっています。

エムトレ メールマガジンからはどんな情報が得られるのですか?

水上 朝の6時から始めて、夜の9時までやっています。

エムトレ ものすごい長丁場ですね。

水上 朝の6時に配信するものは、前日のマーケットのまとめです。あとは、相場に関する話を盛り込みます。これからどの通貨ペアが動くのがわかる不思議なチャートがあります。サインをおくるだけではなく、そのチャートを利用してトレーディングしましょう、というのもやっていまして、「リバースエントリー」と名づけて、始めたばかりです。

朝の9時ぐらいに配信するものは、東京市場のオープンの話と、トレードアイディアといっていますが、トレードの方針とかを書きます。トレードの方針は朝の9時と、午後2時ぐらいに配信するものにも掲載します。そうしているうちに、ロンドン市場が始まりますから、午後3時半ぐらいから、値動き分析を元に、ロンドン時間で相場がどう動くかをまとめて配信します。そこで、何本か配信します。そして、午後の8時半ぐらいになると、ニューヨークのマーケットがどうなるか、明日のマーケットがどうなるかをまとめて、配信し、1日が終わります。

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エムトレ なるほど。かなり凝縮された情報が毎日配信されるわけですね。いろいろなところにコラムも書かれていますね。

水上 けっこう忙しいです。朝6時から8時まで、コラム原稿も書いています。

エムトレ いろいろ書かれている方がおられますが、ある時はこっちで書いて、ある時はあっちで書いてというのがほとんどですが、水上さんの場合は、すべて併行して書いておられるので、どうなっているのだろうと思ってしまいますが。他にライターがいるとかではないですよね? おひとりでやられているのですか?

水上 ええ、そうです。

エムトレ 凄いですね。

水上 週間レポート的なものは、たとえば、A社のコラムは、月曜日の朝6時から8時までの間で、というふうに、時間を決めて書いてしまうわけです。これが火曜日になると、B社のコラムを書く時間になり、水曜日は、C社のコラムを書く時間となります。内容も当然、変えないといけません。

エムトレ そうですよね。拝見すると、内容も少しずつ違っていて、どうなっているのだろうと思いますが。

水上 今、日経CNBCの番組で、金曜日に出演しています。金曜日の夜はテレビ出演ででかけています。

エムトレ スタジオでの収録ですか?

水上 そうです。

エムトレ お休みされる時はないのですか?

水上 それが一番の悩みですよね。

エムトレ 恐らく、心技体ではないですが、身体もしっかり保っていないとできないじゃないですか?

水上 正直言って、今、家で仕事をしていますが、家でやるのは凄く気に入っています。健康のためにウォーキングを1日、1時間半やったりとか、月に2回、一泊旅行ですが、温泉にいってマッサージを受けるとか、長い旅行は行けませんが、そんなことをしています。

エムトレ 定期的に身体と心のリラックスも入れて、ということですね。そこが秘訣でもありますね。

水上 今、とりあえずは、セミナーは一服していますので、ちょっとほっとはしています。セミナーで、月2回開催となると、さすがにしんどいですね。

エムトレ セミナーはたとえば、どこでやられていたのですか?

水上 会社ですか? たとえば、マネックス証券とか、ヒロセ通商JFXefx.com証券などです。

「楽しいぞ、FX!」

エムトレ わかりました。最後に読者へのメッセージをお願いします。トレードの心得などを。

水上 ブログによく「楽しいぞ、FX」って、書くんですけど、私の人生というのは、28歳の時に為替の世界に入って、最初は、本当にど突かれ、小突かれながら、トレードをやって、そのうち、今度は、「お前は独り立ちしていいよ」と言われて、独り立ちした時に、半年ぐらいでしたが、その時に、初めて相場を前向きに見た時に、楽しくてしょうがなくなっちゃって、さっそくこれを一生の仕事にしようと決めたんですよ。そうなると、人間、強くなるんですよね。どんな苦しいことがあっても、楽しいから耐えられるんですよ。ただ、相場をやっていくうえで必要なのは、楽しむこと。

エムトレ 負けているときも、ですね。ありがとうございました。

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