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FXトレーダー/FXブロガー 情報

本名/ハンドルネーム 松崎美子
年代 50代
星座 山羊座
血液型 O型
趣味 読書
投資経験 FX23年
株式5年
投資信託-
外国債券-
商品先物-
バイナリーオプション-
好きなFX通貨ペア
(最大3つ)
GBP/USD
EUR/GBP
EUR/USD
好きなテクニカル指標
(最大3つ)
移動平均線
利用FX会社
(最大5つ)
CMC Markets

FXトレーダー/FXブロガー 運営サイト情報

運営サイト紹介 東京でスイス銀行(現UBS)Dealing Roomで、見習いトレイダーとしてスタート。その後渡英、ロンドンを拠点に、英バークレイズ銀行本店・米メリルリンチ投資銀行で外国為替トレイダーとセールスを担当。
現在は個人投資家として、為替と株式指数と取引。

唯一の欧州情報に特化したブログ「ロンドンFX」 http://londonfx.blog102.fc2.com/
やWEB/会場セミナーを通して、ロンドン直送の情報を発信中。
担当コラムは、セントラル短資FX・上田ハーローFX・YJFXなどで配信。
著書:松崎美子のロンドンFX
2017年夏には2冊目のロンドンFX本を出版予定。
サイトURL http://londonfx.blog102.fc2.com/
Blog -
Facebook https://www.facebook.com/pg/LondonFXblog/posts/
Twitter @LondonFX_N20

【松崎美子】ロンドンからブログで金融・為替情報を発信。今後は、FXをやっている女性たちの支援を自分のライフワークに。女性がFXを気軽に語れる場をつくりたい

松崎美子(まつざき・よしこ)
スイス系銀行東京支店で見習いとしてトレーダー人生をスタート。1988年渡英、1989年よりバークレイズ銀行ロンドン本店Dealing Roomに就職。1991年に出産。1997年に同じくロンドン・シティーにある米系投資銀行に転職。肉体的・精神的に限界を感じ2000年に退職。現在はFX取引に加え、国内の個人投資家向けにブログやセミナーを通じて情報を発信。
運営ブログ「ロンドンFX」(http://londonfx.blog102.fc2.com/)

松崎美子の『勝組の秘訣』を一挙大公開!?

スイス銀行でディーリングをたたき込まれる

エムトレ まずは、現在、ロンドンに在住の松崎さんの簡単なプロフィールからお願いいたします。

松崎 東京のスイス銀行(現UBS銀行)で為替のディーラーアシスタントとしてスタートしてから英国に移り、バークレイズ銀行のトレーディングルームでセールス・ディーラーをやり、その後、バンク・オブ・アメリカに買収救済されたメリルリンチ(当時)に移り、子どもが大きくなったのを機にそこを退職。現在は、自宅でトレーディングをしながら、ブログや記事の執筆、セミナーを行っています。

エムトレ 最初からディーリングは為替だったんですか?

松崎 ず~っと為替です。株とか債券をやる機会には恵まれず、為替で始めて、為替で終わって、今も為替をやっています。ただ、自宅からは個別株ではなくて、株価指数の取引はしています。

エムトレ 為替をスタートしようというきっかけのようなものがあったのですか? それとも入社したら為替だったとか?

松崎 私は海外の大学を中退していて、当時は、英語を話せれば外資系に入社できた時代でした。バンク・オブ・ニューヨークで輸出入の書類の買取業務を約3年ぐらい行って、その時に、同じ社内のトレーディングルームのチーフ(イギリス人)に「私もディーリングの仕事がやりたい」と申し出たら、「これは男の仕事だからあきらめろ」と言われたので、俄然、私のやる気に火がついて……。

エムトレ それは何年頃の話ですか?

松島 1987年頃ですね。当時は今のようにネットがなかったので、日経新聞を毎日見ていたら、求人欄に、当時のセキュリティ・パシフィック(現ウェルスファーゴ)とスイス銀行の求人広告が載っていました。そこで応募したら、スイス銀行に採用されて、ディーリングルームに配属されました。

エムトレ 楽しかったですか?

松崎 最高に楽しかったです。

エムトレ それでディーリングをたたき込まれて……。

松崎 めちゃくちゃ、たたき込まれましたね。今思えばそれが本当に良かった。

エムトレ そうすると、ほとんど女性はいなかったんじゃないですか?

松崎 あの当時、スイスの銀行だけが貴金属の取引を認められていて、貴金属に女性がひとりいました。すごいベテランの方でした。ただ、ディーリングルームでは男とか女とかは関係ないから、楽しかったけど、ボコボコにされましたね。

エムトレ そういう経験が今も生きていますよね?

松崎 今もその経験がめちゃくちゃ生きています。

イギリス系は日本人が働きやすい会社

エムトレ その後は……。

松崎 日本で仕事をしていたイギリス人とつきあっていたんですが、彼があと半年でロンドンに帰ることになって、その時に「一緒に行くか」と言われて、やはり、本場のロンドンでディーリングをやってみたいという気持ちが抑えきれなくて、二つ返事で「ロンドンについて行きます」と。スイス銀行だったらロンドン支店でいいよと言ってくれたんですが、どうしてもイギリスの会社で働きたかったんです。

エムトレ なるほど。

松崎 彼は焦らないでいいからと言ってくれたんですが、結局、バークレイズ銀行に就職するまでに1年かかりました。バークレイズ銀行のディーリングルームのスタッフは全員イギリス国籍で、“外人”は初めてだということで、面接の時に、向こうもとまどったと思います。闇雲に4つぐらいのテストを受けさせられて、合格したわけです。今思えば、イギリスの企業で働けたのは非常に良かったです。

エムトレ 東京とイギリスではまったく違いますか?

松崎 全然違います。

エムトレ どんなところが違ったのですか?

松崎 まず、プロフェッショナル度がまったく違います。なあなあは絶対に許されません。ただ、バークレイズ銀行は、その後、私が米系のメリルリンチに移籍してわかったことですが、ある意味、日本人的な浪花節的なところがあって、同じディーリングルームで肩を並べて頑張っているけど、困っている人には救いの手をさしのべてくれました。米系は困っている人がいたらけっ飛ばして落っことしてしまいますからね。

エムトレ そうですね。

松崎 だから、私はバークレイズ銀行ではずいぶん助けられていたことが、米系のメリルリンチに移って、初めてわかりました。

エムトレ なるほで。逆に米系に移ってからつらいこととか?

松崎 カルチャーショックはすごかったですね。同じロンドンのシティにいて、こんなに違うのかと思いました。

エムトレ 社風が?

松崎 社風はまったく違いますね。米系は、横の繋がりも非常に薄いし、それでも女性が他に2人いたので、彼女たちとは仲良くしていました。イギリス系は日本の演歌の世界が持ち込まれているような感じで、困っていれば助けてやるからとか、体調が悪かったら帰っていいとか。米系はそれがないですからね。「あっ、そう大変だね」で終わりですから、そういう意味では、今思うと、イギリス系は日本人が入りやすい会社でしたね。

2000年に退職したが、仕事を続けて良かった

エムトレ そして、米系の会社も辞められて……。

松崎 子どもが小学校5、6年になって、受験という訳もでもないんですが、ちょっと大変になってきて……。仕事が朝の6時からですから、朝5時23分の始発に乗って出勤し、帰りはいつも午後8時過ぎ。それから子どもの世話や相手をしたり、さらに、夜中に仕事で起こされることもあって、もうそろそろいいかなと思ったわけです。しかも、2000年のミレニアムでしたので、ここでいったん仕事に区切りをつけようと思って、退職しました。

エムトレ 子育てというか……。

松崎 そうですね。生まれたときから子育ては全然やっていなくて、すべてを他人任せにしていました。

エムトレ ベビーシッターを雇って?

松崎 雇いました。私の給料の8割を支払っていました。それでも私は働きたかった。ベビーシッター料は半端なく高い。

エムトレ ただ、高い人から安い人までいろいろありますよね。

松崎 私の場合は選択肢が2つあって、たとえば、子どもに日本語を話させるようにするために日本人を雇うか。ただそうなった場合は、子どもが生きるか死ぬかの状態になったときに、救急車を呼ぶのに正確に英語で説明できるかといったら、その人の話を聞いていると説明できないんですよ。私のほうがたぶんできますね。ですから、最悪、日本語ができるよりも、子どもには生きてもらいたいので、本格的なベビーシッター、イギリスでは「ナニー」と呼ぶのですが、ナニーを育成する短大があって、そこに電話をして、「朝6時か、6時30分からの仕事になりますが、それでもできるという人を何人かおくってもらえませんか」と頼んだら、けっこうな数のナニーが面接にやってきたんです。2度、面接をしたのですが、最初にいいなと思った人に決めました。生粋のイギリス人でした。

エムトレ その人を半年ぐらい雇って?

松崎 いえ、ふつう、半年で変えるらしいけど、本当にいい人だったし、3歳まで娘を育ててもらいました。本当に助けられました。

エムトレ じゃあ、激務の時からお子さんを見る段階になると、時間の刻み方がまったく違うんじゃないですかね。

松崎 仕事を終えて家に帰ると、仕事は忘れて、と思いたいんですが、忘れられる仕事じゃないんですよね。

エムトレ そうですね。

松崎 なるべくポケットベルを見ないように……。でも、3歳までベビーシッターに育ててもらったわけですが、仕事を終えて夜、家に帰ると、子どもの世話は私がしなければいけない。それで、なぜかわからないけど、夜中に寝ない子だったんですね。だから、一晩ずっと起きて……。一番面白かったのは、朝、フラフラの状態で会社に行った時に、右左、違う靴を履いて出勤していたことに気がつかなかったことです。それほど疲れていたんですね。でも、仕事は続けて良かったです。辞めようとは一度も思わなかった。

自宅からのトレードは予想以上にハードだった

エムトレ その後はもう会社勤めには戻らなかったんですか?

松崎 日系の銀行でパートタイムのディーラーのアシスタントを探していたので、何社かエージェントへ行ったのですが、応募しているのが私だとわかると、日系の銀行の担当者が「松崎さんだと、僕が気を使うから止めてくれ」と言われて、どこも採用してくれませんでした。

それで、バークレイズ銀行で一緒に働いていた時のイギリス人とたまたま飲みに行った時に、「だったら、ネットでトレードをすればいいじゃないか」と言われたので、すぐに資料を取り寄せ、自宅にコンピュータがあったので、とりあえず、アカウントだけオープンして、それから見よう見まねで……。

負けたり、勝ったりして、あっという間に1年ぐらい経って、そこで口座を溶かし、自信喪失が激しく、体中の免疫力がなくなり、入院しました。そして、2004年くらいになったときに、もう一度、トレードをやりなおそうと思えるようになったわけです。2000年からFXを始めて、最初は調子が良かったんですが、その後、どん底まで落ちて入院したときが、精神的には一番厳しかったですね。

エムトレ 口座開設をしていたのはイギリス系の会社ですか?

松崎 CMC Marketsです。日本から撤退してしまいましたが、ネット取引を勧めてくれたイギリス人がたまたま、CMC Marketsだったから、何も考えずにそこで口座を開設したわけです。未だにそこを使っていますが、私はCMC Marketsと喧嘩したことは2回ぐらいしかなくて……。

エムトレ 喧嘩したことがあるんですか?

松崎 ありますよ、オーダーをキャンセルしてもらえなかったときとか。それでも喧嘩が2回で済んでいるのはすごいよ、と言われて……。

エムトレ なるほど。

松崎 で、今に至っています。ただ、日本からセミナーとかコラムを書く仕事がくることを前提に仕事してこなかったので、今、自分はこんなに書くことが好きだったんだな、といういい発見をさせていただいたと思います。

書くことが大好き!

エムトレ コラムを書くことになったきっかけとはなんだったんですか?

松崎 バークレイズ銀行で同僚だった方が、セントラル短資FXにいるんですね。たまたま、娘を連れて日本に里帰りしたときに、彼とビールを飲んでいたら、ファンダメンタルズを中心にコラムを書く話になって、1週間に1度の割合で記事を書いてセントラル短資FXのホームページに掲載していただいたら、一番読まれている記事という評価をいただいて、じゃあ次に、セミナーをやってみる、ということでセミナーをやることになり、そうしたら、雑誌も含めていろいろなところから声をかけていただくようになりました。最終的に今は、書いている時間のほうが長いかも知れませんね。

エムトレ そうなんですね。

松崎 書けば書くほど、私は書くことが好きなんだなと思います。

エムトレ なるほど。

松崎 ロンドンにいたときにセールスをやっていたので、政治、経済、財政を見る癖がついていたから、この辺を見とけばいいというのがわかります。あと、すごく幸せだったのは、2009年のギリシャ危機から始まって、何かしらヨーロッパでは問題が起きているんですね。ギリシャがやっと落ち着いたと思ったら、今度はBrexitになったので、それにも助けられました。

エムトレ ヨーロッパはまだまだ続きますからね。

松崎 これからだと思うので、これで食わせてもらおうと思って。だって、日本ではヨーロッパの情報はないじゃないですか。テレビを視ても全然面白くない。

イギリスに住んでいることの強み

エムトレ 今、メインはイギリスですか?

松崎 メインどころか、死ぬまでずっとイギリスにいます。

エムトレ では、たまに日本に里帰りを?

松崎 年に2~3回ぐらいの割合で日本に里帰りしています。やはり、ロンドンに住んでいないと肌で感じるものがなくなってしまうので、帰国の回数はあまり増やせません。

エムトレ それはそうですね。

松崎 年2回がちょうどいい感じですね。

エムトレ 日本にずっと住んでいるのと、半年に一度里帰りするのとでは、経済の見方などが違ってくると思うのですが、いかがでしょうか?

松崎 日本にずっと住んでいたら、書くことができないですね。日本人目線になってしまうし、否が応でも、ラジオでもテレビでもあのメディアレベルまで下がってしまうので、ダメですね。別に英国のメディアが素晴らしいと言っている訳ではありませんが、切り口が非常に斬新です。

エムトレ そうですよね。

松崎 ヨーロッパで何かあれば、東京から広島まで行く感覚で、ドイツでもイタリアでもすぐに行けちゃうので、それも住んでいることの強みですね。

日本人の一番の問題は、少子化

エムトレ イギリスから見た日本はどう見えますか?

松崎 イギリスでアジアと言えば、今は中国です。私がロンドンに赴いた当時はまだ日本でした。ただ、豊田でも日産でも、ホンダでも、自動車メーカーには車の部分で助けられたことをイギリス人全員がわかっているので、日本人は別格に見てもらっている部分はあると思います。日本人は優秀な国民だということをイギリス人はわかっているので、もうちょっとプレゼンスを上げてもいいのではないかしら。

ただし、日本人の一番の問題は、少子化と英語が話せないことです。日本と同じ小さな島国の英国が今、あれだけBrexit等で揉めても、頑張れるのは、ヨーロッパで唯一人口が増えている国だからです。

エムトレ そうなんですか?

松崎 難民ではなくて、移民がものすごく多い。とくに、ソマリアなどのイスラム系の移民は最低でも子どもを5人は産みます。人口が増えるのは国の力を強くしていきます。その意味では、日本の何が怖いかと言えば、高齢化よりも少子化です。

エムトレ イギリスは国土が狭いが、国力は強いじゃないですか。アメリカや中国、ロシア、インドは元々国土は広くて、人口も多い。イギリスと日本はある意味、似たところがあるのかなと思っているのですが……。

松崎 似たところはありますね。同じ島国で、閉鎖的な面もあります。

Brexitの後日談

エムトレ ところで、Brexitはどうだったんですか?

松崎 EUからの離脱が過半数を上回るとは思っていませんでした。

エムトレ 米系のヘッジファンドやアナリストも、常識的に考えて離脱はあり得ないと言っていました。インターネットでは、投票前のアンケート結果の状況を公開しているサイトがあって、私はずっとそれを見ていたのですが、離脱賛成派が残留派を上回っていて、その差が縮まらないな、あれおかしいなと思っていたんです。残留派の下院議員が暗殺されたときに残留派の票が一時、逆転したのですが、それも一瞬間に元に戻ってしまって、あれれ、どうなるのかな、まさかなと思っていたのですが。

松崎 私も、最後は常識派が勝つのかなと思っていました。ただ、近所の人たちはみんな離脱派でした。私の別れた旦那なんかに聞くと、やっぱり、残留がいいと。娘の年代でも全員が残留でした。

エムトレ そうなんですか?

松崎 投票の後が面白くて、「自分ひとりだけ、冗談で離脱に投票しても大丈夫だろう」と思っていた人が非常に多くて、内務省に入った「離脱票取り消し」の電話の数がものすごく多かったそうです。そこからイギリスは凄いなと思うのは、じゃあ、これはEU離脱になったのだから、2度目の投票をやろうとは言わずに、あっさり投票結果を認めてしまうところです。残留に投票した人も「Brexitでいきましょう、ただし、条件として自分たちの声を反映してください」と割り切れることが、民主主義を凄くたたき込まれている国の人なんだなと思います。それについては私が逆にびっくりしました。

EU離脱後のイギリスはどうなる?

エムトレ なるほど。EUを離脱して、イギリスは今後どうなるのでしょうか?

松崎 1月17日にメイ首相がスピーチを行い、英国はEUとの協力は惜しまないが、欧州連合からは正式に離脱すると発表しました。12項目に渡る変更を発表しましたが、そのなかでもコアな6点は、①シングル・マーケット(EU単一市場)から離脱する、②EU法の適用は終り、英国法のみを使用、③移民のコントロールは英国政府の手に戻る、④EU離脱に向け、基本条約50条行使をする際、メイ政権が提示した「Brexit条件」について上下両院で採決を取る、⑤離脱交渉がまとまれば、移行期間を設けることをEUと話し合う、⑥関税協定の見直しを協議するとなっています。

英国では、シングル・マーケットから離脱する=ハードBrexitという見解となっており、これは英国のGDP12%を弾き出すロンドン金融街シティの銀行が営業できなくなること、そして、輸出入製品に関税がかかることを意味しています。この部分が今後、クリアーになれば、Brexitの不安も随分軽減されることでしょう。

EU側にすれば、英国のわがままにつき合っていられないという意見もありますが、ロシアと国境を隔てている国々がメンバーであるため、安全保障の面で英国の協力は是が非でも維持したいところでしょう。

その辺りで、お互いが無理のない妥協を重ね、最終的には両方にとってWin Winの関係が築ければ最高ですね。ただし、これらすべてを2年間の交渉期間に終了することは無理かもしれないため、移行期間の設定が非常に重要となります。

新聞は5紙購読して論調を分析

エムトレ 日本にいるとそういうのがなかなか伝わってきません。自分からFinancial Times等を読んでおかないとそういう情報は入ってこないですし……。

松崎 Financial Timesだけを読んでいても、そういう情報は入ってこないと思いますよ。

エムトレ そうですか。

松崎 私は5紙購読して、1日12時間ぐらい新聞を読んでいる時があります。それぞれの論調を比較して、自分のなかである程度分析して、近所のおじさんやおばさんに意見を聞いたりしています。

エムトレ 日本では近所のおじさん、おばさんに聞けないですからね。

松崎 そこも全然違いますね。イギリス大使館に行って聞くわけにはいかないし。

エムトレ おっしゃる通りです。日本からイギリスの情報を取得しようと思った時に、できることといったら何でしょうか?

松崎 1週間ぐらい旅行したからわかるというものでもありません。

エムトレ 経済情報はインターネットで収集するしかありません。

ブルームバーグの記事は話半分に

松崎 そうですね、今はネットですべてが読めるので、とにかく片っ端らから読んでいく。あと、ブルームバーグからだけの情報を載せる記事が最近、イギリスでも増えています。

エムトレ あ、そうですか。

松崎 私は、ブルームバーグだけにしか載っていない情報は、話半分で見ています。自分のブログでも、ブルームバーグからの情報であることを予め断って、原稿を書いています。ロイターも同じような記事をとり上げていると、その記事は信憑性がありますが、ブルームバーグだけにというのは、非常に気をつけないといけない。とくに、ヨーロッパの情報が欲しい人で、英語のできない人は私のブログを読んでくれるので、間違っていたら申し訳ないし、書くのに非常に気を使います。

エムトレ ニュース記事を書くのは難しいですよね。

松崎 難しいですね。

エムトレ 訳されたものだと何か違うよね、という感じを抱きがちになりませんか?

松崎 訳した人の判断も混ざりますからね。

エムトレ そうなんですよ。微妙なニュアンスを無視するパターンは非常に多いじゃないですか。

松崎 だからといって、為替のために英語を習うのは、けっこう時間がかかります。ECB(欧州中央銀行)総裁のマリオ・ドラギさんの記者会見でも、できるときは自分でどんどん訳して、ツイッターで流していますが、さすがに全部のニュースなどを訳すことはできません。

年初に買う通貨、売る通貨を決める

エムトレ ところで、松崎さんがトレードをされている時は、ファンダメンタルズを基にトレードをされているのですか?

松崎 私の場合は、99.9%がファンダメンタルズに基づいてトレードをしています。テクニカルは逆に言うと、自分の不勉強が恥ずかしいのですが、銀行にいると、テクニカルチームがいるじゃないですか。自分でわざわざ勉強しなくても、彼らが毎日レポートなどをくれます。

実際にセールスをやっているときは、ファンダメンタルズがメインなんですよ。たとえば、日本の商社が今度トルコに工場を建てるというと、トルコの政治、経済、財政などすべてを調べて5日以内にレポートを送るという仕事もやっていたので、テクニカルは他の人に任せて、自分が調べるのはファンダメンタルズでした。

だから、いつも行っているのは、年末のクリスマスが終わった後、1週間時間をつくって、来年の金融政策とか政治状況によって買える通貨や売れる通貨を紙に書いてみて、まず、年初、たとえば、2016年であれば、Brexitがわかるまでは、ポンドは絶対に売りなんですよ。ユーロが今ひとつよくわからなかったけど、たぶん緩和するからこれも売り通貨、で、一番わからなかったのは円で、米ドルは利上げだから買える、だから、「ユーロ/米ドル」「ポンド/米ドル」は売りで、対ユーロでいくとポンドは売りで、ユーロは買いなので、ユーロ買い、ポンド売り。まずこのポジションは1月に建てるんです。

私の場合は書く仕事がめちゃくちゃ多いので、判断するのは「週足」です。ストップロスも400~500離れるので、小さくポジションをいくつかつくって、様子を見ながら、たとえば、売りだったら、ふつう最安値を切ったら買うんですが、私はそこから次の追撃の売りみたいな……。安値は自分が決めるものではなくて、マーケットが決めるものなので、そこでびびって総利食いすると、全然プロフィットは伸びないので、そういうかたちでどんどんストップロスをずらしながらトレードをしていく。それが私のメインのコアなポジションですね。

株価指数に関してはだいたい毎日見ているので、今日はこっちだろうな、あっちだろうなを見据えて、たとえば、ロンドンが午前8時に始まるなら、8時30分まで指数の動きを見ていて、8時30分からポジションをさくさくと取って、遅くとも11時には手仕舞いにします。

本来であれば、午後のS&Pやダウが始まったときに、米株式指数取引をやればいいんですが、この時間はジムに行っているか原稿を書いている時間なんですよ。あと、本当に方向感が出そうだという時には、「ポンド/円」でも「米ドル/円」でも、4時間足でポジションを建てます。ただし、4時間足でポジションを取ったものは短くて3日、長くて1週間ぐらいで決済します。

だから、1~15分足はあまり見ません。ただ、スキャルピングを練習しようと思って、1分足でやっていたときもありました。今も時々、スキャルピングをやる時があるんですよ。

エムトレ 意外です。

松崎 10ポイント、30ポイントだけですが。だけどそれも本当に死ぬほど暇な週に1回とか。とくに動きがありそうな、誰か要人発言がある日とか、そういう時ですね。米雇用統計の時などは、やるとしたら最初の15分は様子を見てから入っていきます。だから、事前にはポジションは絶対に持ちません。やっぱり、ある意味、ギャンブルになってしまうので、それはやりません。

3年間は毎日チャートを見続ける

エムトレ そうですね。初心者から中級者の人は自分のトレードスタイルが固まっていないので、誰かの言ったことや、いろいろなことを試すとは思うのですが、一番わかりやすいのはテクニカルって言うじゃないですか。

松崎 それを言うのは非常にわかります。

エムトレ ファンダメンタルズだと、情報をどこからどういうふうに取ってきて、たとえば、ユーロは緩和するから売りだろうという判断までもっていけない人って、けっこういるのかなと思うのですが、そこらへんはどうやって解消していけばいいでしょうか?

松崎 初心者の人がテクニカルにすぐに飛びつくのはわかるんですよ。結果がすぐ出ますからね。ただし、たとえば、初心者の人が初めてFXをやったときに、何を求めてやったのかが肝心な点です。たとえば、月1万円でもいいから収入が欲しいからやるのか、5年後、10年後に専業になりたいから始めたのかで、かなり心持ちが違うと思います。

もし、専業になりたくて始めたのであれば、3年、5年、10年ぐらいのスパンで相場を見ることが必要です。最初の3年間は、毎日馬鹿みたいにチャートだけを見ます。そしてたぶん、チャートを見だしてから1年ぐらいすると、たとえば、いつも「米ドル/円」ではこの辺で止まるなとか、ある程度見極めができるようになります。そうなってから、テクニカル指標として移動平均線やMACDなど、自分と相性がいいものを選んで、相場の方向性を描く練習をします。そうやってから、3年後ぐらいに初めてのポジションを建てる。

コピートレードは厳禁!

松崎 私はデモトレードは勧めません。デモトレードで勝てる人は実戦で負けることが多いので、1000通貨でもいいから実弾を入れてトレードをすることです。そして、痛い思いをして泣いて、やはり、ボコボコにされて初めて自分が何で間違ったのかを考えないと、トレードは上達しません。さらに、人のトレードをコピーしてトレードするのも禁止です。それをすると、その人がどうして間違ったのかが少しもわからないからです。

エムトレ そうですね。

松崎 コピートレードの相手と自分の許容範囲は違うのですから、ストップロスの置き場所もわからないじゃないですか。だから、コピートレードをやるぐらいだったらトレードはやるな! と言いたい。また、一攫千金を夢見てトレードをしていくと、ほぼ確実に、口座 溶かすと思います。自分で勉強をせずに、悪い言い方をすれば、人の褌で相撲を取るのはダメです。だから、勉強ができないのだったら、最初からFXはやらないほうがいい。

エムトレ そうですね。

負け続けるとメンタルをやられる

松崎 為替って、私の利益はエムトレさんの損失なんですよ。だから、ゼロサムと呼ばれている。負け続けるとメンタルをやられます。それだったら、FXをやらずに、自分の仕事を地道に頑張ってやるほうがいい。だから、FXをやるからには、1年~3年ぐらい勉強する覚悟を持ち、5年後ぐらいに初めて何となくわかってきたなで、十分だと思います。みんな生き急いでいる感じがします。

エムトレ たぶんそうだと思います。

松崎 これだけ儲かったと自慢がしたいのだと思います。ただ、「勝つこと」ができても、「勝ち続けること」ができない。そこがやっぱりよくわかってないのかなと思います。

エムトレ そうですね。1年スパンで勝っている人はまあまあいるんですよ。それが5年勝ち続けている人はほとんどいなくて、10年になるといるかな、というレベルですね。ただ、メディアなどで見栄えがいいのは短期間で稼いだとか……。

松崎 1年で1億円稼いだとか……。

エムトレ そんな人はだいたい出てこないじゃないですか。

松崎 どこかでおかしくなっているのもありますよね。

エムトレ 人って、パーとなっている派手な部分しか見ていないから、半年で1億円稼ぎましたと自信満々に言う手法をみんなコピーしちゃうんですよね。しかし、そうやっても上手くいかないじゃないですか。

松崎 マーケットには、凪の時とトレンドが出る時があるので、いくつかの対応策を持っていないと対処できません。ある意味、毎日が反省と勉強ですね。たぶん、FXをやりたいという人のなかには、悪い言い方をすれば、商材屋になりたい? FXをやるのではなくて、FXをやりたい人をカモにしてお金を儲けたい? がいるんじゃないかと思います。私は元銀行で働いていたので、そういう商材屋の人たちとは一線を引きたいですね。命がけでやってますので……。

FX人口は78万4000人

松崎 ところで、FXをやっている方は、日本ではどのぐらいいらっしゃるのですか? 投資人口が78万4000人って教えてくれたんですけど。

エムトレ それはどこの統計なんですか?

松崎 ちゃんとした統計でした。

エムトレ 60万人って言われていますけどね。

松崎 その60万人というのは、株も含めてですよね?

エムトレ いえ、FXだけです。

松崎 本当ですか? 口座開設者数だけですか?

エムトレ 口座開設者数はもっと多いけど、日々、FXのトレードをやっている人が60万人ということです。

松崎 そんなにいるんだったら、78万4000人もそうかも知れないですね。私はその1割がFXトレードをやっている人かなと思っていました。

女性たちがFXを語れる場をつくりたい

松崎 じつは、2015年11月に、あるメルマガを手伝っていた関係で、そのメルマガのオフ会をやったことがありました。会場の都合で70人しか入れませんでしたが、70名の参加者のうち、女性はわずか3人だけでした。

エムトレ 非常に少ないですね。

松崎 その飲み会の時に、なんでこんなに女性の参加者が少ないのかという話をしたら、そのなかのひとりが、「彼氏が俺を取るのか、FXを取るのかどちらかに決めろ」と言われたそうです。もうひとりの女性は、お父さんが泣いて「そんなギャンブル依存症みたいなことは止めろ」と言われたそうです。そして、3人が3人とも共通していたのは、「会社には絶対にFXをやっていることは内緒で、だから、FXのことを話せる人が誰もいない」ということでした。

さらに、女性の場合はセミナーにひとりで行けないと言うんですよ、お友達と一緒じゃないと。「今日は美子さんが講師だから、話ができると思ってきました」と言われたんです。「えっ、女性ってそうなんですか」と、一瞬、絶句しました。

いろいろブログでも女性に呼びかけてみたら、FXに関心を持っている女性は意外に多い。それで、2016年3月に、女性だけを集めて意見を聞いてみようと思って、ツイッターで「東京の新宿でランチを食べながらFXについて語りましょう、会費は4000円です」と流したら、驚いたことに、45分で全席(30席)が埋まったんですよ。凄い反響でした。

エムトレ 彼女たちのニーズがそれほど高かったんでしょうね。

松崎 その時に、きてくれた方にいろいろ聞いたら、「ご主人に隠れてFXをやっている」とか、FXをやっていることをまわりに言えないという人が多かった。そこで、女性だけの集いが非常に少ないからと言うので、2016年11月11日に、女性だけのFXのセミナーを開催しました。駆け込み寺ではないですが、FXのことをおおっぴらに言えない・FX仲間が欲しい・FXについて語り合いたい女性たちを取り込んで、何かお手伝いができないかなと思っています。

FXの投資人口が60万人だとすると、女性は1割ですから6万人。さすがに6万人は取り込めませんから、手始めにまず1000人ぐらいを集めたいと思っています。どうやるかはまだはっきり決めていないのですが、少しずつこれを自分のライフワークにしたいと考えています。

エムトレ 女性が相談できる場、繋がり持てる場を提供していくのはいいことだと思います。

松崎 どういう需要があるかわからないし、手探りの状態です。11月の時にもアンケートで必要事項を書いてもらうようにしたのですが、どういうサービスを望まれているか、こちら側からの押しつけではなくて、参加者とキャッチボールをしながらやっていきたいと思っています。

FXでけっこう稼いでいる女性は多い

エムトレ 女性の投資家も当然、いて……。

松崎 今、女性の投資家はものすごく儲けていますよ。

エムトレ そうでしょうね。

松崎 新宿で行ったランチセミナーでも、驚きました。ご主人には月5万円ぐらいしか稼いでないのといっているけど、実際には億稼いでいて、ご主人が引退したときに二人で船で世界一周するのをサプライズでプレゼントするとか、馬を飼って馬主になったとか、けっこう稼いでいる女性はいますよ。

エムトレ 女性のニーズに応える意味でそういう場を提供するのはいいと思いますが、ただ、その場に行けない方はネットを見るしかないですが、地方の方にもそうした場を提供したいですよね。

松崎 そうですね。地方の人はWEBセミナーで我慢してね! という時代は終りでしょう。手始めに今年と来年で「全国10都市セミナー」をやるつもりです。

FXは女性に向いている!

エムトレ ところで、女性はFXに向いていると思いますか?

松崎 向いていると思います。なぜなら、女性は辛抱強い、一攫千金を求める女性はなかにはいますが、女性のほうが勉強家だと思っていますし、FXで残れるなら、その女性は、はっきり言って、力仕事以外は何でもできると思いますよ。

FXって簡単に儲かるとみなさん、思っているかも知れませんが、こんな難しいものはありません。株式と違ってずっと保有できないので、どっかで損切りをしなければいけない。自分も子どもを産んでわかったんですが、いろいろな意味で女性は痛みにも強いから、損切りの痛みにも立ち向かっていけます。

あとは、勉強することが好きな女性が非常に増えてきたなと思います。FXだけではなく、いろいろな分野について本当に女性の皆さんは驚くほど勉強をしていますね。当たり前だけど、男性は第一線で活躍してて、忙しくて、勉強する時間がないのはわかりますが、今は女性も働いている人はかなり増えています。飲み会に行かずに、その時間を勉強に充てることがすらっとできているので、うまくいけば、FXは女性のほうが向いていると私は思います。

また、女性は一朝一夕の結果をあまり求めない、中長期的な視野をある程度受け入ることができます。男性はちょっと見栄を張って大きなロットを取引しているといいたいんだけど、女性は1000通貨やっています、1万通貨だけやっていますと平気で言えるので、逆に生き残れる。翌日になったら口座から資金が消えていたということは、あまりない。だから、女性は生き残って、意外とやっていけるのではと思います。

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